2017年12月22日

競り合って苦しい時はシンプルに攻めよう

既に先月の話になってしまいましたが・・・

社会人バド選手にとって一年で最大のイベント、全日本シニア
in石川に参加してきました。
前回書いた通り、二年ぶりの参戦です。
この試合で、日本国内での自分のポジショニングが決まるので
少しでもひとつでも多く勝ち上がりたいのは、参加者全員の強い
思いでしょう。

ですので、本当ならばこの試合に向けて、用意周到に体を鍛えて
体力に自信をつけて、万全の状態で臨みたかったのですが
無念、11月4日のトレーニング中にぎっくり腰みたいに腰に
「ミリッ」とイヤ〜な感じで痛みが走り、それから一週間は少し
動くだけで腰が痛み、トレーニングどころかバドミントン自体
できないという、今までの全日本シニア前で最も準備不足の
調整大失敗で迎えることになってしまい、仕方ないことでしたが
非常に残念無念でありました・・・
今までトレーニングをして、そういうことになったことは皆無
でしたので、その意味でもショッキングな出来事でした。

一方、パートナーの見市も9月のマスターズ前から膝に水が
溜まるようになり、悪化させるとマズいということで、練習は
週に一回、しかも全力が出せないという、二人ともがそんな
悲しい状態でした。

でも、我々世代のシニア選手は、多かれ少なかれ体のどこかに
不調を抱えていて、それでも何とか試合ではベストを尽くして
頑張っているのだと思います。
なので、僕も開き直って「試合当日のベストを尽くして頑張る」
しかないと、落ち着いた気持ちで当日を迎えることになりました。
考えてみたら、常にそうなのですが(^^;


大阪→石川へは前日の金曜に車で移動しました。
見市が予約してくれていたのは「山代温泉 ゆのくに天祥」
という素晴らしいホテルでした。

https://tensyo.yunokuni.jp/

館内の温泉施設が、ちょっとしたスーパー銭湯より全然充実して
おり、泉質も素晴らしく、また館内も広く明るく清潔感に溢れ
普通にもう一度泊まりたいと強く思ったほど、今まで泊まった
宿の中でもトップクラスのナイスチョイスでした!

大阪を出発したのが18時過ぎだったので、現地着は21時を少し
回っていましたが、ホテル近くのお薦め居酒屋で、北陸の新鮮で
美味しいお刺身を何点か頼み、霜降りの馬刺しでスタミナを付け
!?大事な燃料であるお酒!?もたくさん頂き、旅の始まりを
大いに楽しませてもらいました。


初日の土曜日はダブルスです。
全日本シニアでの見市正岡は、ここのところ芳しくない成績が
続いていました。
昨年は僕がハワイで出場できませんでしたが、一昨年が初戦敗退
3年前も初戦敗退と、悔しい思いが続いていました。

今回の初戦の相手は、栃木の坂田・五十嵐ペア(以後も敬称略)。
存じ上げないペアでしたので、実際に試合してみるまで分かり
ませんでしたが、対戦してみるとかなりの実力差があり、余裕を
持って完勝することができました!
体力も温存できて、体調に不安のある我々としては多いに助かり
ました。


続く二回戦は福島の齊藤・大島ペア。
齊藤さんは、シングルスで優勝経験のある強豪で、特徴はその
高い身長です。なんと僕より高いのです(確か186cm?)
体躯、いわゆるガタイもごつく、自分より背の高い人と殆ど
試合したことがない僕にとっては、かなりの威圧感がありました。

大島さんは存じ上げませんでしたが、何年か前の仙台大会の時に
違うペアで齊藤さんと初戦に当たっており、その時は2-0で完勝
でしたので、今回も大丈夫だろうと、得意の高をくくっており
ました。

しかし「男子三日会わざれば刮目して見よ」の格言通り
齊藤さんは以前戦った印象より、はるかに攻撃的でショットの
威力も強く、早い話が苦戦したのでした。
苦しみながらも、少しだけこちらの攻守が勝り、数点のリードを
維持しつつ、何とか2-0で勝つことができました。苦戦でした。


三回戦は埼玉の相川・小野ペア。
僕は存じ上げませんでしたが、見市が過去にシングルス対戦した
ことがあったようです。
第一ゲームを戦った印象では「これは大丈夫だろう」と思った
のですが、そこではっきり油断してしまい(^^;第二ゲームは
競り合いながら落としてファイナルに突入させてしまいました。

気を取り直してファイナルはガンガン行ったのですが、すっかり
余裕を失った僕は凡ミスを連発・・・
点数を突き放したかったのですが、接戦、いやむしろ劣勢のまま
終盤へ。
確か19点は先に取られていたと思いますが、そこから本当に
必死に愚直に攻めて、頑張って追い付いて、必死のパッチで
22-20で逃げ切ることができました。途中では、ここで負けかも
いや、でも絶対に負けたくない!と揺れる思いで戦っていた事を
告白します・・・
終盤は本当に全く余裕が無くなって、フェイントを効かすとか
コースを狙うとか、タイミングを外すなど、全然できなくなって
ただただミスらないように、真っ直ぐに押し込む単純な攻撃しか
できませんでした。
しかし、結局そうすることが点数につながり、逆に相手がミスを
してくれて、本当に苦しかった大接戦でしたが、何とか勝ち切る
ことができました!あ〜、本当に良かった。


四回戦が今回最大の山、昨年準優勝、第二シードの福岡の中村・
椋本ペアでした。
このペアとはマスターズでも対戦しており、その時はファイナル
21-19で辛くも逃げ切ったのですが、攻撃力がハンパない本当に
強いペアで、もちろん勝てるように頑張るつもりでしたが
ものすごく厳しい戦いになることはしっかり覚悟していました。

中村さんも椋本さんもスマッシュが速い上に、前への詰めも速く
またレシーブも粘り強くて、前回の対戦時も非常にプレッシャー
を与えられた厳しい相手でした。

ですが、コートに入ればもちろん勝つつもりで、気合も入れて
超攻撃的にガンガンゴリゴリ攻めまくったのですが、相手の勢い
が少し勝って、接戦ながら17-21で第一ゲームを落としてしまい
ました。

第二ゲームに入っても攻撃しまくる方針は同じでしたが、ここで
見市のサービスが冴えまくり、ショートは浮かず、ロングは判り
にくく、クロスへのショートも意表を突いて、相手から厳しい
レシーブは全く来なくなって、甘めの球が来るばかりだったので
僕は良い体勢から思いっきり全力でスマッシュを叩き込むのみ!
それがほぼ一発で決まるか、一発で決まらずとも見市がキレの
ある前衛で決め切ってくれて、勢いに乗りまくったまま、第二
ゲームは21-12の大差で取り返しました!

そして勝負のファイナル。
相手の攻撃も迫力ありましたが、こちらも決してひけを取らず
両者とも気合のぶつかり合う激しいラリー内容でしたが、接戦
ながら中盤の段階で14-13と1点だけリードしていました。

そこから中村さんのフォアから繰り出されるフェイント気味の
ロングサービスに、僕が2回もエースを奪われる始末・・・
それまでにも2回くらい決められており、見市からも「ロングに
気をつけて!」と注意されていて、僕もそれは分かっていたので
気をつけて待っていたはずなのですが、実に打ちにくい高さと
角度、コースに飛んでくるので、最初が空振り(^^;そして
次はスマッシュをネットに引っ掛けてしまい、そのミス2つに
加えて、僕のジャッジミスがひとつあり、なんとそこから相手に
6連続得点を許してしまって14-19となり、絶体絶命に追い込まれ
ました。

ファイナルで5点差つけられて、相手が19点となったら、普通は
非常に厳しいところです。
しかし、僕の気持ちはその時非常に強く、諦めもへこたれもせず
目はイッたように一点を睨みつけ、口では「絶対に負けへんぞ!
そんなん、絶対に負けるかぁ!XXXX(ここでは書けないような
激しい表現)」と小声で繰り返し、勝つことしか考えず、ただ
ひたすら強打を繰り返す猛攻を続けました。

その気合が効いて、1点、また1点と取り返し、気がつくと18-19
まで盛り返していました。
19オールに追い付けば、もうどうなるかは分かりません!
そこのラリーは、その試合中で最も激しく、最も長いラリーに
なりましたが、最後相手のクロスショットがサイドラインを割り
な、な、なんと奇跡的に19オールに追い付いたのです!
僕らは思わずまるで勝ったかのような雄たけびをあげてしまい
ました。
もう興奮の絶頂で、どうにかなってしまいそうでした!?

次の1点を取れば、大逆転のマッチポイントです。
このラリーも長かったですが、途中、スマッシュの時に力んで
フレームショットで相手に緩い球を僕が打ってしまったのですが
それを相手は強くプッシュしきれず、しかし上から押し込まれる
苦しい状況でしたが、それを見市が気合でレシーブしてくれて
上がった球は強打して、相手の攻撃は気合でレシーブし続けて
相手がネットに引っ掛けて、まさかまさかのマッチポイント!

14-19となっては、逆転を信じてプレーはしていたものの、実際に
逆転する段になってみると、その事実が信じられない気持ちで
一杯でした!?

マッチポイントでも僕は上がってきた球を全力でスマッシュ
しましたが、ここで勝利を意識したのか、それまで動くぬりかべ
のように前衛で止めまくってくれていた見市が、相手のレシーブ
を弱気に見送り、抜けてきた球も僕が取れずに20-20と同点に
追い付かれてセッティングとなってしまいました。

この状況では、もう負けることは1mgも頭に浮かんできません。
その時に考えたことは

「強い球で攻撃する!」

これしかありませんでした。

続くラリーでは、見市のスマッシュで甘く返ってきた球を、僕が
前衛でプッシュして決めて再び21-20とマッチポイントを迎え
ました。

緊迫の場面でのサーブは僕の順番でした。

ここでどういう心理だったかは忘れましたが、僕が選択したのは
ピンサー気味のロングサービスでした。
おそらくは、ショートが甘かったので、まずはとにかくサーブを
入れなければならないという心理と、ほんの少しは中村さんの
ロングにしてやられていたリベンジ魂が首をもたげたのかも
しれません。

意を決して放った僕のロングサービスは相手のラウンド奥へ!
それを何と中村さんが打ち損じてシャトルはコートの外へ!

絶体絶命の劣勢の場面から、6連続得点を含んでの大逆転劇に
僕も見市も絶叫に近い雄たけびを上げて、その年一番のガッツ
ポーズで貴重な勝利をかみ締めたのでした。
これは実に大きな勝利でした。ヤッター!

この試合はビデオに撮っていて、当日の夜にもホテルで何度か
見直しましたが、見市・正岡ペアの過去全試合とも比べても
ベストパフォーマンスだったと思いました。

これでベスト8進出! あとひとつ勝てば、大きな目標の最終日
です。

準決勝の相手は、東京の安田・村井ペアでした。
安田は僕が大学時代から知っている友人で、そしてパートナーの
村井さんは、何と見市の大学後輩でしたので、顔見知りという
意味で精神的には非常にやりやすく感じました。

実力的にも、四回戦の中村・椋本ペアと比べると、失礼ながら
非常にやりやすく、僕も見市も終始リラックスして、しかし
4入りに向けて、攻撃の手は決して緩めませんでした。

ただ、四回戦の激戦で、僕の手の平はすでにピクピク痙攣して
おりました。グッとこぶしを握ると、指がつって開かなくなる
のです。

仕方がないので、左手で指を拡げて、そこにラケットをセット
してまた握る、みたいな情けない感じでしたが、プレー的には
何とか問題なくできて、終始リードを保ちながら、2-0で快勝!
いつぞやの仙台大会以来のベスト4に名乗りを上げたのでした。
ヤッター!

嬉しかったのは、月に一度くらい岡部小で一緒に練習をしている
兵庫の川北遠藤ペアも、反対側の山を勝ち上がって同じくベスト
4に入ったことでした。

僕は冗談めかして遠藤に

「これは岡部小練習のおかげやな!」

と言ったら、真面目な遠藤は

「いや、本当にそう思うよ」

と真に受けていたのが、遠藤らしいなぁと思いました(^^)

50歳ダブルスで4に残ったのは、新井橋場(北海道)、川北遠藤
(兵庫)、松原岡本(愛知)、そして見市正岡(大阪)でした。

会場では何名か懐かしい顔に会いました。

タイの田中さん。初戦負けして落胆されていました。

DSCN6858.JPG

高校からの友人の永井。久々にシニア出場して喜んでました。

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東京の友人、安田、齋藤、村井さん。

DSCN6857.JPG

初日は5試合。12ゲームを戦い抜いて、体は既に全身がツリかけ
でした・・・
しかし、最終日に残れての名誉の負傷!?でしたので、会場を
後にする時には、何とも言えない満足感で包まれていました。
遠藤夫婦が車で来ていたので、僕と見市は最寄の駅まで送って
もらうことになりました。
しかし、緊張から開放された安堵感からか、僕は体育館の玄関に
荷物を置きっ放しにしてしまって、せっかく駅まで送ってもらい
ながら、また体育館まで戻ってもらうご足労を掛けてしまったの
でした(^^;

当日は寺尾さんと一緒の宿でしたので、宿に戻って、寺尾さんに
車で迎えにきてもらい、近くの温泉に一緒に行って、戻ってきて
宿近くの居酒屋でしっぽりと二人飲みをして、ほどなく解散と
なりました。

DSCN6853.JPG

明けて翌日はシングルスです。
僕は、ダブルスでの激戦から全身筋肉痛に見舞われており、もう
シングルスは流そうと決めていました。
流しつつも、それで勝てそうならその場の雰囲気で頑張ろうと
いう調子のよい体力温存策でした。

初戦は愛知の田中光さん。初対戦でしたが、以前真野君が対戦
して勝っていたことから、それなら負けることはないだろうと
いう予想通り、流しながらも2-0で完勝でした。


二回戦は東京の若月さん。こちらも初対戦でしたが、若月さんの
名前は存じ上げていました。
きっと強いだろうなぁ、ぐらいの感じで臨みましたが、一発目の
タメの効いたドロップが完全なノータッチで、ドリブンクリヤー
も低く厳しく、これはなかなか厳しいかも、と思いました。

しかし、流すつもりで精神的には非常に楽に構えていたのが
良かったのか、若月さんの攻撃パターンを次第に把握して
(ドリブンとドロップの組み合わせ)気持ちを前に置いて
ドリブンが来た時には飛びついて弾き返すか落とす、を実行した
ところ、セーフティリードを保って2-0で勝つことができました。
若月さんはラリー中に殆どスマッシュを打ってこないので
それが非常にやりやすく感じました。


続く三回戦は、何と兵庫の川北です!
川北とは近畿シニアの決勝で対戦していて、その時は2-0で完勝
していたので、流しつつもチャンスがあれば勝ちたいなぁ位の
気持ちで臨みました。

ところが川北は、自分もダブルスで4に残っていることもお構い
なしに、やる気満々、勝つ気満点、対戦前から気合十分の本気で
やることを僕にさえ宣言していました(^^;

となると僕も本気を出さざるを得ず、気がつけば二人とも決まる
度に雄たけびを上げるような、熱い試合にしてしまった!?の
ですが、当日は川北のカットスマッシュが良いところに決まり
それを取りきれない僕が第一ゲームを落とし、第二ゲームも
リードされながら終盤になりましたが、最後スッと抜け出した
僕が取り返しファイナルへ。

一進一退ながら、中盤で僕が5点くらいリードした場面が有って
「これは僕の勝ちパターンやな」と思いながら淡々とプレーして
いましたが、当日は川北の気合のスマッシュがラインすれすれに
よく決まり、18-20でマッチポイントを握られてしまったのです。

その時点で既に悔しかったのですが、淡々と頑張って20-20と
追い付いたものの、そこから安易に上げたロブが浅く、気合の
川北に2本叩き込まれてゲームセット・・・
川北にリベンジを許す悔しい結果となってしまったのでした。
無念・・・

試合後川北は満面の笑みで満足そうに試合を振り返りつつも

「まあ、勝ったり負けたりやな」

と、彼にしては珍しい!?慰みの言葉を掛けられては、僕も

「まあな」

と消え入るような声を返すことしかできませんでした。
反省点としては、攻める川北にミス待ちの僕でしたが、そう
やっている割には、ショットの精度が甘く、アウトにしたり
甘くて打ち込まれたりしたので、そうなるなら僕ももっと攻める
べきだったかなと思いました。後の祭りですが。

僕に勝った川北は、その次も勝ち上がりそうな勢いでしたが
ここで大きなアクシデントが!!!

なんと、川北は次の試合(愛知 永多さん)の2ゲーム目途中で
アキレス腱を断裂してしまったのです!
これは痛い・・・

シングルスは当然、そして遠藤と組んだダブルスで初の最終日
残りしていた準決勝も棄権が確定となり、それは本当に気の毒
だし残念に思いました。

僕とのシングルスがアキレス腱に多大なダメージを与えていたの
かもしれません!?
その後川北に聞いてみたところ、手術も無事終わってリハビリに
入るとのことだったので、まずは良かったと思います。

50歳シングルスで4に残ったのは、常連の東さん(三重)、竹内
さん(長野)、田中さん(愛知)、そして中村さん(福岡)
でした。

今回、若松と清水さんが早々に姿を消していたのは意外でした。
いずれも本人に聞いてみたところ、若松は試合前にインフルに
掛かったそうで、清水さんは当日アキレス腱が痛かったとの
ことでした。強豪にも色々不都合な事情があるものですね。

嬉しかったのは、東京の友人齋藤が3回勝ち上がって16入りした
ことです。本人も「これでシニア予選に出なくて済む」とホッと
した様子でした。
予選のあるところは大変ですね・・・

シニア二日目は、あまり充実感を得られないまま、またまた遠藤
の車に乗せてもらって、金沢市内のホテルまで連れていって
もらいました。


明けて翌日。運命の最終日です。
会場は石川総合スポーツセンター。過去に全国社会人クラブの
試合でなじみのある場所です。

肝心の体調はというと、昨日の筋肉痛がさらに痛みを増している
感じで、体が満足に動かせない厳しい状態でした・・・
見市の状況はよく分かりませんでしたが、元々厳しい状況に
あった膝が良くなるはずもなく、苦しい戦いが予想されました。

僕らの準決勝の相手は、松原岡本ペア。このペアとは対戦した
ことはありませんでしたが、川北遠藤と勝ったり負けたりだし
過去には寺尾真野ペアも勝っているので、勝てるチャンスは
十分にあるはずだと思って臨みました。

ところが、肝心の体が全く言うことを聞きません・・・
四回戦や準々決勝であんなに走っていたスマッシュが「パフン」
とカス当たりのようにしか飛んでくれず、速くならないので
力みからミスもしたこともありますが、何と言っても見市の膝が
完全に終わっていました。

全然前に足が出ないので、倒れて飛び込むしかなく、それは相手
にもすぐに見て取られたので、見市にドロップやクリヤーで
前後に揺さぶられて攻められるという悲しい状況と有っては
普段の実力の半分以下のパフォーマンスしかできず、不本意で
情けないとしか言えないのですが、全く良い所無く0-2で完敗
してしまいました。

4になって最終日に残れたのは本当に嬉しかったのですが
準決勝での負け方があまりに情けなくて悔しくて、嬉しかった
気持ちがどこかに吹っ飛んでしまって、試合後はしばらく誰とも
話したくない落ち込んだ気持ちでした。
切り替えも立ち直りも早かったですが(^^)

今回の全日本シニアはダブルスが3位、シングルスは3回戦負け
ということで、しかしやはり全国の並み居る強豪の中で、接戦を
勝ち上がって3位になれたのは、手放しで喜んでいいことだと
思います。
特に三回戦と四回戦ではファイナルセッティングとなり、負けて
いてもおかしくなかったこと、事前に腰を痛めて十分な準備が
できなかったことを思えばなおさらです。

しかし、まだもう二つ上があります。
歓喜の初優勝を目指して、フィジカルの強化を二人で図り
最終日も戦える体力を養って、また来年頑張っていきたいと
思います。

全日本シニアの結果です。もう皆さん見てますよね。
これをご覧の皆さんも「次は僕も!私も!」と自分を信じて
上を目指して頑張っていってほしいと思います。
来年は愛知で会いましょう!

http://www.badminton-a.com/all34senior/20171120index.htm



<田原スマッシュ男子夜会>

これは全日本シニアよりさらに前のことですが・・・

田原スマッシュでは、以前保護者さんとコーチで集まって飲んだ
ことはありましたが、その時はお母さん方とで、しかもたった
一回だけのスポット的開催でした。

お父さん方は、練習や試合会場でお互いに顔は合わして挨拶や
軽い会話さえしますが、じっくり一緒に語り合うという機会が
ありませんでした。

嬉しいことに、この度発起人お三方の発案によって、標題の通り
お父さんと男子コーチ限定の飲み会を開催頂く運びとなったの
でした。

場所は四條畷駅近くの「元(はじめ)」鉄板焼きのきのした系の
お店で、メニューもきのしたと同じ感じでした。
が、大事なのはお酒です。
普段、あまり突っ込んだお話ができない保護者の方々と、腹を
割って楽しく本音で話せる貴重な機会でしたので、僕も意気揚々
と参加させていただきました。

座席位置の関係で、全員とくまなく会話というわけには参り
ませんでしたが、それでも周囲の数人の方々とは色々な裏話!?
を伺うことができて良かったと思います。

当日は幹事さんのご配慮で「当然の!?」飲み放題になって
おりました。
僕は普通のペースで、最初は生、生、生、チューハイという
いつもの飲み方でしたが、僕の前に座っていた和弥のお父さんが
「芋焼酎ロックで」とオーダーされたことに容易に感化され!?
そこからは全て芋焼酎ロックとなれば、酔い方の加速も著しく
気がつけば、誰ともなく

「ボウリングやりましょう!」

という予想外の展開に突入してしまいました。犯人はきっと僕
です(^^;

そこから、お酒が飲めないのでいつも運転手になってしまう味岡
さん号に便乗させて頂いて、乗り切れない方々は徒歩で、地元の
ボーリング場「なわてボウル」に酔いどれ男子達が颯爽と集結
したのでした。

ボウリング場でも缶ビールを2〜3缶は飲みながら、それでも
投げる時には集中しましたが、酔っ払いでは165くらいが関の山
でした・・・

そんな感じで解散しましたが、参加者は全員楽しかったみたい
でした!
今回幹事に名乗り出て下さった山下さん、久保田さん、味岡さん
ご苦労さまでした&どうもありがとうございましたm(_ _)m
近いうちにまたよろしくお願いします!

DSCN6845.JPG

追伸:幹事のお三方は、ボウリング解散後、再度集結されて
朝5時までカラオケを熱唱されたことを報告しておきます。
スゴッ!


<四條畷体育奨励賞>

平成29年12月3日、四條畷市役所にて標題の表彰式が執り行われ
ました。
と言っても、僕が受賞したのではなく、僕がコーチをしている
田原スマッシュの文元日菜ちゃん(小4)が、ABC全国大会で5位
入賞したことによる表彰なのです。

ABC全国大会は、出場するのも2学年中で府で1位にならなければ
いけないので、まず出場すること自体が難しいのですが、そこで
予選リーグを勝ち抜いて、本戦トーナメントでも勝ち上がらな
ければ上位入賞できません。

その狭き門をくぐって、晴れて市に表彰頂けることは、コーチの
僕としても嬉しく誇らしく、拍手要員として枯れ木も山の賑わい
と末席を汚させて頂いたのでした。

体育奨励賞受賞者は個人15名、団体2団、同時表彰の文化奨励賞
は個人5名と、普段あまりその活動ぶりは直接知りうる機会には
恵まれないのですが、こんなに身近にこんなに頑張って結果を
出している方々が居られるんだなぁと感銘しました。

受賞者の方々は、表彰された後に一言感想を述べる時間を与えて
もらうのですが、日菜ちゃんが何を言うのか興味津々でした。

表彰式には表彰者を含め、当日50名以上の方々が見守っている中
でのトークなので、さぞかし緊張するかと思いきや、日菜ちゃん
は、堂々と落ち着いて、次のように話してくれました。

「今日はありがとうございました。私の夢は大好きな岩城コーチ
や憧れの奥原選手のように、たくさんの人に感動を与えられる
ようなオリンピック選手になることです。
そのためには12月にある全国大会でベスト4に入ってナショナル
に入れるように、感謝の気持ちを持って練習を頑張ります。
今日は本当にありがとうございました」

う〜ん、素晴らしい!
これだけの文章を大勢の前で噛まずに堂々と話したことも
素晴らしいですが、やはり内容が素晴らしい!

まずはオリンピック選手になる、というだけではなく、みんなに
感動を与えられる、という点が秀逸です。
羨ましいと思うのは、オリンピック選手になる、と夢として口に
できる可能性が現実的にあるということですね。
それだけでもスゴいと思いますが、それだけでなく感動を与える
という点に言及したことが、日菜ちゃんの大物ぶりを感じさせ
ます。

加えて、全国大会でベスト4になってナショナルに入る、という
ように目標が具体的で、それを実現させるために、感謝の気持ち
を持って練習を頑張るとは・・・栴檀は双葉より芳しという
ことわざを思い出しました。

日菜ちゃんが強いのは、やはり毎日の練習への取り組みが良い
からです。
子どもにありがちなチャラチャラふざけたりすることがなく
常に練習は率先して真面目に一生懸命に頑張ります。
OGの岩城杏奈ちゃんもそういう感じでした。
この二人に共通して言えることは、目指しているところが高い
(ナショナル)ので、自然と練習にも一生懸命熱意を持って
取り組むのだと思います。

日菜ちゃんには、ぜひ今日から広島で開催される全国大会で
目標のベスト4以上を達成してほしいと思います。
そして、クラブの他のメンバーも「日菜ちゃんができるなら
僕も私も!」と貪欲に後に続いてほしいと思います。

ちなみに、四條畷市長は全国で最も若い市長として話題になり
ましたが、ミーハーな僕は一緒に記念撮影をお願いしました。
気さくに応じてくれた市長は、若くて爽やかで感じの良い方
でした。

DSCN6893.JPG

次は僕も表彰してもらえるように、引き続き頑張ります!
日菜ちゃん、そして文元さん、この度は本当におめでとう
ございました。

DSCN6890.JPG

ではバドの話。


<競り合って苦しい時はシンプルに攻めよう>

今回の全日本シニアは、三・四回戦でファイナルセッティングの
苦境に立たされました。
いずれも何とか勝つことができましたが、ファイナルで競り合う
のは、ミスできないという点で精神的に余裕がなくなります。

今回、三回戦でも先に19点を奪われる苦しい展開で、20点に
させてしまうともう本当に後がないので、19点の間に何とかして
追い付こうとそれこそ必死のパッチでした。

そんな状況では確実性の低いショットは到底選択するわけには
いかず、絶対にミスしないように、しかもそれは攻撃的ショット
でなければならずで、そうなると必然的にストレートに打つ
ことになるのでした。

いや、そんな状況でも色んなショットを安定して出せるために
練習を積んでいる皆さんならば別ですが、ちょっとラケット面を
変えたり、フェイント掛けたり、タイミングを変えてクロスに
打ったりしたら、僕の場合は相手にダメージを与えるより前に
自分にダメージ、つまりミスしてしまう可能性が高まってしまう
のでした。

ゲームの序盤ならまだしも、全国大会のトーナメントで激競りの
ファイナル後半の状況で、安定度の低いショットはとても選択
できません。
そのような状況では、僕はスマッシュもプッシュもストレートに
打ち、スマッシュはライン際などは一切狙わずに相手の体付近に
打って、ミスりやすいプッシュはラケット面をシャトルの前に
差し出して、絶対にミスしない状況を作り出し、そこから押し
込む形で、とにもかくにも絶対にネットを越すんだ!という思い
だけでがむしゃらにプレーしていました。

今回は結果的にそれが功を奏して、相手の方がミスしてくれる
ことにつながって何とか接戦を制することができました。

競り合った状況では、ひとつのミスが命取りになります。
相手に決められるのは仕方ないですが、自分原因のミス、つまり
Unforced errorは絶対避けなければなりません。

その場合に選択すべきは、シンプルなコース、つまりストレート
です。
ストレートに打つ自分もそうですが、パートナーにとっても
味方がストレートに打った方が対処はしやすいものです。
それは基本的にストレートを打った返球を待っているからです。
また人間の視覚的にも、真っ直ぐ行き来する球の方が対応は
しやすく、ラケットワークもシンプルで打ちやすくなる筈です。
もちろん、大事なのは、打った後にすぐにラケット上げて次の
返球に備える、ということです。

本筋は、先ほど述べたように、緊迫した場面でも色々なショット
を自信持って打てるに越したことはありませんが、競り合った
場面に弱い、ファイナルセッティングでの惜敗が多い、という
自称「勝負弱い方」は、ちょっと試してみる価値のある方法かと
思います。

そういう状況にさせずに大差で勝ちたいものですが(^^;


試してみて下さい!


***************************

今回の全日本シニアで、Hiwakaiから初のチャンピオンが誕生
しました!
70歳男子シングルス、岡本哲男さんです。

岡本さんは、過去何度も3位にはなられておりましたが、東京の
松井さんという強力なライバルに阻まれて、準決勝の壁を越え
られずにいました。

しかし今回、そのライバルを「先行逃げ切り」で初めて打ち破り
決勝ではなんと2ゲームとも一桁に抑える完勝での初優勝!
本当に素晴らしいことです。おめでとうございます!

思えば岡本さんは、普段から好敵手の原さんとシングルス練習に
励んでおられ、その他の若者や僕なども相手にして、その実力を
磨いてこられてきました。まさに努力の賜物だと思いました。

今年のHiwakai忘年会では岡本さんの祝勝会も兼ねて行われ
終始岡本さんはご機嫌そのものでした。そりゃそうでしょうね!

DSC_0166.jpg

僕も岡本さんに続けるよう、また来年から頑張っていきたいと
思います。
ぎっくり腰には十分に気をつけます・・・(^^;

ではまた!
posted by まさやん at 18:38| 大阪 ☀| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする