もう、って書いていますが、僕の更新が月いちなので、書く度に
月日が飛んでいるだけ、というのが厳然たる真実です(^^;
<観梅&熊野観光>
さて、先月上旬の話ですが、正岡家で恒例!?の観梅旅行に
和歌山は南部(なんぶ、ではありません。みなべ、です)まで
行って参りました。
南部まで行くなら、日帰りももったいないので、一泊にして
かねてから訪れてみたかった、熊野三山の残りの二つ(本宮は
参拝したことがあります)に行こうということになったのです。
僕はどちらかと言うと雨男で、ミズノスクールのある月曜日の
雨率の高さは、全盛期の落合の打率に匹敵するくらいで、雨乞い
に駆り出されたら、たいそう重宝してもらえると思うほどですが
そんな心配は杞憂に終わり、出発時にはお日様が暖かな陽光を
降り注いでくれていました。
第二京阪下の国道1号も、近畿道も阪和道も混雑は皆無で、快適な
ドライブのまま一路和歌山に向かって南下しました。
ところが、和歌山方面に向かうにつれ、徐々に雲行きが怪しく
なってきました・・・
いや、怪しいどころか、遠方に見える垂れこめた灰色の雲は
次第に濃さを増し、雨雲を通り越して雪雲の様相を呈していたの
です・・・
とは言え、バイクではないので、移動中に降る雨は問題にならず
相変わらず鼻歌まじりで快調に車を走らせていましたが、雨は
夜更け過ぎに、じゃなくて(^^;次第に白く小さな固形物に
姿を変え始め、それでも最初は小雪がちらつく程度でしたが
山間部に近づくと、徐々に固形物はサイズを拡大させ、最終的
には、ものすごい勢いの「霰(あられ)」となって、瞬く間に
路面を白一色に変えてしまい、フロントガラスには大量の白い
つぶてが視界を遮るほどとなり、快適なドライブは余儀なく中断
の憂き目に遭い、先行車の微かな轍を恐る恐る辿るような慎重な
運転に変更せざるを得ませんでした。
雪の影響は交通事情に顕著な影響を与え、普段滅多に混むことの
ない阪和道が、急に長蛇の列の大渋滞と化してしまったのです!
ガーン・・・
ほぼ降雪が見られない大阪在住の僕としては、刹那的ではある
一面の銀世界は、ほんの少し心が弾みましたが、眼前の大渋滞と
ランチに訪れる予定の人気店に間に合わないのではないかという
心配の前には、弾んだ以上の振れ幅で心はド〜ンと沈みました。
しばらくノロノロ運転を強いられて、それでも数キロ進んで
状況が確認できたのですが、大渋滞の直接の原因は、雪ではなく
前方での事故によるものでした。
雪が原因の事故だったのかもしれませんが。
しかし、事故現場を通過して、引き続き南下を続けていったら
徐々に、そして完全に天気は回復し、気が付けば眩しいくらいの
日差しが、先ほどの大霰の猛吹雪がウソとしか思えないほどの
快晴へと姿を変えて、加えて渋滞も見渡す前後に車が居ない位
ガッラガラに空いて、快適ドライブを取り戻せたのはラッキー
でした。
ランチに行きたかったお店は「cafe de manma(カフェ・ド・
マンマ)」海辺のオシャレなイタリアンレストランでした。
ここは、以前も訪れたのですが、あいにくお昼時の一番混む時間
帯だったため、あえなく断念していたので、今回こそは!と
意気込んで、混み始める前に入店しようと画策していたのが
予想外の天候と事故で、またまた混む時間帯に突入しそうに
なっていたのでした。
そんなに行きたきゃ、予約したらいいじゃん!と突っ込まれそう
ですが、予約しようとしたところ、観梅の時期は繁忙期なので
予約は受け付けてもらえなかったのです。
乗りかかった船ということで、ダメ元で多少急ぎ目でマンマに
向かって到着したのは11時20分くらい。
ランチ開始時間が11時からで、11時からなら大丈夫と言われて
いたところ20分のロスでしたが、これまたラッキーなことに
他のお客はまだ数組しかおらず、大海原を見渡せる窓際のベスト
ポジションにつくことができたのでした!ヤッター!
マンマは、海辺のロケーションを最大限に活かすために、海側の
壁は一面のガラス張りとなっており、太平洋を見渡せる開放感は
文句なしに素晴らしいの一言でした。
マンマはパスタが売りのように見受けられましたが、僕が頼んだ
のはふわとろ卵のオムライス(大盛り!)。基本、卵が大好き
なんです(^^;
運ばれてきたお皿は、こんな感じでした!スバラシイ!!!
量も味も大満足で、それをこんな素敵な景色を見ながら美味しく
食べられるこのお店は、人気なのも当然だと思いました。
その日も、僕らが食べている間に段々お客さんが増えていき
お店を出る頃には、しっかり満席となっていました。さすがです。
南部の「cafe de manma」超おススメです!
美味しい料理と素晴らしい景色を堪能した後は、メイン目的の
観梅です。
カーナビを南部梅林にセットし、10分ほどで梅林の駐車場に到着
しました。
観梅の時期は混むと予想していましたが、拍子抜けするくらい
駐車場はガラガラで、他の観光客も数えられるほどしかいません
でした。
当日は平日で、かなり寒かったからかなぁ・・・
梅も満開には程遠く、平均して4〜5分咲き程度でしたが、咲いて
いる花に顔を近づけて匂いをかぐと、爽やかな梅花の香りが
鼻腔と胸一杯に広がって、梅の時期にまたここ南部に来られた
幸せを確かにしっかり感じることができました。
南部梅林にきたら、僕は絶対に買おうと決めていたものがあり
ました。
梅の盆栽(小鉢)です。
以前、何年か前にも梅の小鉢を買って、花と香りを十分に愛でて
いましたが、何がいけなかったのか、残念無念、可哀そうにも
枯らしてしまったのです(ToT)
僕としては、形の良い盆栽に仕立て上げて、できれば一生、毎年
見事な花を咲かせてもらって、毎年香りを楽しみたいと願って
いたのに・・・
ということで、気を取り直して、枝ぶりや大きさ、花のつき方や
バランスなどを総合的に勘案して、検討すること約10分!?
晴れて念願の梅の小鉢を再入手することができました。
こんな感じです。素敵だと思いませんか?
今回こそは、しっかりきっちり手入れして、僕がこの世を去る
まで、かぐわしい梅の香を毎年2月に漂わせたいと思います。
さて、観梅の次はホテルへの移動です。
予約したホテルは那智勝浦でしたので、南部から東に向かい
ました。
海沿いの道に出るまでは、出来立て!?の新しい高速道路の様な
一般道を使って、またまた快適なドライブを楽しみました。
道中、僕が訪れたことがなかった名勝地が二つありました。
潮岬と橋杭岩です。
潮岬は、紀伊半島の、と言うより本州の最南端にある岬で
南部から那智勝浦の中間位(ちょっと那智勝浦寄り)にあります。
日本の有名な場所には、一回は訪れたい、という好奇心だけ
でしたが、ほぼ経路の途中にあるので、一瞬ルートを外れる程度
の寄り道は望むところでした。
ガラッガラの、しかししっかり有料の(^^;駐車場に停め
2〜3分歩いたら、そこはもう本州最南端!
入口にある券売所で数百円を支払って、潮岬灯台に登ってみる
ことにしました。
短い螺旋階段を登り、最後の急な梯子のような階段を上がると
意外と楽に最上部に到達。
灯台の上から見渡す太平洋の青い大海原は、穏やかな陽光が
波間にキラキラ反射して、雄大な美しさをさらに高めてくれて
いました。
灯台の上からパチリ!写真ではなかなか雰囲気は伝わりませんね。
しかし、見事な見晴しでした。
もう少し車を走らせると、次なる未訪の地、橋杭岩です。
ここは、波の浸食によって、海岸に柱のようになった岩が一列に
立ち並ぶ珍しい奇岩の風景で、国の名勝天然記念物に指定されて
おります。
見ごたえのある、印象的なところでした。
僕が訪れた時は干潮で、岩の周辺は干潟のような浅瀬となって
おりました。
すると目の前に、シギ系の灰色の水鳥が、浅瀬に居る小魚たちを
捕食せん!と虎視眈々、狙いを定めていたのです。
小魚たちは数十匹の小さな群れをなしており、危険が身に迫って
いることも知らず、楽しげに少ない海水の中を仲良く泳いで
おりました。
シギくんは、小魚たちが近づくのを待って、前傾姿勢を強め
長いくちばしを、今にもチャポンと浅瀬に突っ込んで、遅めの
昼食にありつこうとしていました。
しかし、このシギくん。相当鈍い鳥さんで、今か今かとかたずを
飲んで見守っていましたが、一向に攻撃を仕掛けません。
いや、いこういこうと度々前傾姿勢を強めるのですが、いつまで
経っても実行に移さないのです(^^;
そうこうしている内に、小魚の群れは、シギくんからグングン
スイスイ離れていって、鈍い鳥さんの昼食はお預けとなって
しまいました。
彼は、厳しい自然界でこれからちゃんとやっていけるのか心配に
なりました!?
橋杭岩を離れ、チェックインする前に、夜飲むお酒でも買おうと
いうことになって、カーナビで調べたところ、JR太地駅前に
地元の酒屋さんらしきお店を発見!
ここなら、美味しそうな地酒を買えるだろうと、期待してお店に
入りました。
「お薦めのこの辺のお酒はありますか?」
僕は普段は殆ど日本酒は飲みませんが、こういう時には美味しい
純米酒の地酒を買いたくなるのです。
「お薦めですか・・・う〜ん」
とご主人は今一つテンションの低い反応でした。
「う〜ん、この当たりはどうですか?」
と言って示されたお酒は・・・「いいちこ」でした(^^;
「いいちこ」は下町のナポレオンの異名を持つ美味しい焼酎
ですし、僕も好きな銘柄ですが、このTPOではあまり選択したく
ない予想外の提案を受けて、よくよく店内を見回してみると
一般家庭の方が、会社帰りに買うような銘柄メインのお店という
ことが判明し、熟慮の末、和歌山産の「太平洋」という日本酒を
購入しました。
文句なく地酒なのですが、純米酒でなかったところが、少々僕は
残念でした。
僕が今回チョイスした宿は、那智勝浦にある「ホテル中の島」
じゃらんで検索して見つけたのですが、このホテルはスゴいの
です!
何がかと言うとそのロケーションで、このホテルは離れ小島に
建てられているため、そこに行くには必ず船に乗るのです!
もうそれだけで、旅行気分が盛り上がってしまいます。
車を指定の駐車場に停め、ホテル行きの船を桟橋で待っている
のも、何か不思議な感じでしたが、シンプルにワクワクしました。
程なく向こうに見える島のホテルから、一艘の連絡船がゆっくり
近づいてきました。
船長さんは、さすがの操舵テクニックで、桟橋に近づくにつれ
徐々に速度を緩め、見事な舵さばきで停船すべき位置に寸分
違わずピタッと停泊させたのには、毎日されていることとは言え
感心することしきりでした。
ワクワクドキドキしながら早速乗船!
座席としては20名くらいの小舟ではありましたが、船の大小は
問題なし。落ち着かない感じでキョロキョロしながら、ほんの
数分の航海を満喫しました。
先ほどと同じように見事な操舵で、ホテル前の船着き場に到着。
下船して驚いたのは、そこは、な、な、何と、ホテルの玄関前
だったのでした!
ホテルの玄関前に船で横づけする。こんなこと確実に人生初です。
もうそれだけでも今回の宿は大正解だと思いました。
「ホテル中の島」が建つ小島は、島全体がホテルの所有物との
ことで、それゆえホテルの建物は、自然の風景を自由に活かした
作りつまり、全ての部屋がオーシャンビューとなっており、露天
風呂も海に面しているので、雄大な海面やたくさんの海鳥を生で
見ながら、のんびりゆったりできるというのが、非常に魅力的
でした。
男性の露天風呂は三段の棚田状になっており、上に行くに従って
湯温が熱くなっていくのでした。
最上段部分は、洞窟屋内のような形になっていて、そこの湯船の
底からボコッ、ボコッとお湯が湧き出しており、その周辺はその
露天風呂では一番熱くなっていました。
僕は最初に一番海に近い、つまり三段の最下段にゆっくり身体を
沈めましたが、海と一体となる雰囲気は最高ながら、あまりに
ぬるいので一段上がったら、そこはちょうど良い快適な湯温
でした。
当日は、社員旅行か何かの団体さんが来られていて、僕が入湯
していた時に、ちょうど大人数が露天風呂に集合した形だったの
ですが、十数名が一気に浸かっても、全く窮屈な感じはしない
くらい、露天風呂のスペースは十二分に広かったのでした。
僕はしばらく中段でじっと温もり、しばし最上段のボコボコ湧き
出している真横に移動したりしながら、一時間以上も露天風呂で
粘っていました。
辺りも段々薄暗くなっていくにつれて、団体さんの数も一人二人
と次第に少なくなっていき、最終的には僕一人となりました。
広い広い海辺の露天風呂を、一時的とは言え貸し切りです!
極上で、至高のひとときでした。場所といい、雰囲気といい
こんなに素晴らしい露天風呂は、そうそうあるものではないと
思いました。
一人には広すぎる湯船に浸かりながら、僕はすっかり暗くなって
いた広い夜空を見上げていました。
最初のうちは、宵の明星の明るい輝きしか見られませんでしたが
暗さが増すにつれ、ひとつふたつ、星の瞬きがあちこちに出現
し始め、気が付けば晴天の夜空は一面の星空へと姿を変えて
見える星の数が増えていくに従って、僕の感動も大きくなって
いきました。
街中のネオンのない小島ならではの、夜空一杯に広がる億満天の
星たちは、大阪で見るそれよりも100倍くらい数が多いように
思え、みつけやすいはずのオリオン座が、他の星に惑わされて
逆に見つけにくいくらいでした。
僕は大きく息を吸いこんで、誰も居ない貸し切りの露天風呂に
ゆっくりと仰向けに浮かび、波間に漂うクラゲのようにユラユラ
揺られながら、しばし感動の星空を見上げながら、お風呂に
浮かんでおりました。
両耳にはしっかりお湯が侵入して、のちほどプール後のように
ケンケンで耳に入った水を出しました(^^;
料理も部屋食で大量かつ美味そのもの。頼んだビールと購入した
日本酒も楽しく味わい、大満足な夕餉となりました。
翌朝は5時から早朝の露天風呂へ。日の出こそ見られなかった
ものの、段々明るくなっていく様を見ながら、僕の心に浮かんだ
のは
「春はあけぼの ようよう白くなりゆくやまぎは」
の枕草子の冒頭の名文句でした。
夏の途中までしか覚えていませんが・・・
夜明けの雰囲気を味わいながら、開放感100%の露天風呂を早朝
からゆっくり堪能できるのは、温泉宿ならではです。
スッキリさっぱりした後の朝食バイキングも、品数豊富でしかも
どれも美味しく、朝から健康的にグーグー鳴っていた僕のお腹も
必要以上に取り過ぎた山盛りの料理に、スペースが無くなるほど
パンパンに膨れ上がりました(^^;
ホテルから帰る時も当然の乗船。
チェックアウトの朝は、気持ち良い快晴でしたので、僕は甲板に
出て、強めの潮風に吹かれながら、離れて小さくなっていく
ホテル中の島をしばし満足げに見つめていました。
「那智勝浦 ホテル中の島」超おススメですので、皆さんもぜひ
一度は宿泊してみて下さいね!
さて、次の目的地は熊野速玉大社です。
熊野三山というと、熊野本宮が本宮と言うだけあって、メインの
ように感じますが、歴史をひもといてみると、元々一番早くから
存在したのは、この速玉大社の方でした。いや、本宮がメインは
メインなのでしょうが。
熊野古道が世界遺産に認定されて、観光客も大幅に増加したと
思うのですが、当日は土曜日にも関わらず、神社内外は閑散と
しておりました。
それはそれでラッキーということで、悠々とお参りを済ませ
熊野二山目を制覇しました!?
この速玉大社は新宮市にありますが、この新宮という名前の由来
となったのが速玉大社で、元々は神倉神社という、速玉大社から
ほど近い小山の上に巨岩が祀られていたところが元宮で、それに
対して、場所を移されて新たに建てられた速玉大社が新しいお宮
の意味で新宮と呼ばれたことが、新宮市の由来なんだそうです。
ならば、その元々の神倉神社へも参るべし!ということで、少し
移動して、熊野三山のおおもとの聖地へとはせ参じました。
ここは山の上の巨岩を祀っているだけあって、参拝するには
登山する必要があります。
登山とはいえ、大神神社のように山道を歩くのではなく、石段を
登るのですが、この石段、メッチャ急峻、つまり急坂なのです。
この雰囲気、写真で伝わりますでしょうか?
最初からこんなに急では、100mも登ったら足ツッてしまうと危惧
しましたが、急な場所は最初の50mくらいで、その後は次第に
なだらかになり、さほど息を切らすことなくご神体の巨岩の所
までたどり着けました。
(ちなみに、この石段はかの源頼朝公が寄進されたそうです。
寄進頂いたのはありがたいのですが、もう少しなだらかな斜面に
してくれていたら、お年寄りも登りやすいのですけどね)
熊野三山のおおもとの聖地だけあって、今にも崩れ落ちそうな
崩れ落ちたら大惨事となりそうな、大きな大きな岩石は圧倒的な
存在感と共に、新宮市街を見渡すようにズッシリ鎮座ましまして
おられました。
「スッ、スゴイ・・・」
僕はしばし放心状態で、この古(いにしえ)の貴重な歴史遺産を
敬意を払いつつ見つめておりましたが、そこまで登ってきた
決して少なくない疲れのため、無防備にあんぐり口を開いており
ました(^^;
ここはちょっと登るのが疲れますが、熊野三山、特に熊野速玉
大社に来られた方は、ぜひ立ち寄られて僕と同じ思いと疲れを
味わって頂きたいと思います!?
次の目的地は、熊野那智大社と、同じ場所にある那智山青岸渡寺
です。
ここは荘厳な朱色に輝く三重塔と、日本一の那智の滝の、見事な
風景で有名です。
参道、と言っても山の中腹にある神社ですので、駐車場に停めて
またまた長い石段を一心不乱にせっせせっせと登りました。
神倉神社と違って、いびつな石段ではなく、登りやすい階段では
ありましたが、登りやすくても距離が長ければシンドいです。
石段の終盤は、かなり息を切らして、何とか熊野那智大社の本殿
の場所までたどり着きました。
整備された石段を登るだけでも大変なのに、よくもまあ、こんな
高い所に作ったもんだと、昔の方々の想像を絶するご尽力には
頭が下がる思いです。
改めて身の引き締まる思いで背筋を伸ばし、二礼二拍手一礼の
正式作法に則ってお参りを済ませ、定番の御朱印も頂いたら
ここには、日本一の落差133mの那智の滝にちなんで、何と大きさ
133cm!の筒に入ったおみくじがあるので、これを引くことに
しました。
こんな感じです。重たかったです。
お告げは見事「大吉」!引いて良かったと思いました。
その後、三重塔にも上り、那智の滝の前にも行きました。
行きたかったけど、行けていなかったところに、今回はたくさん
行けて、とっても楽しく充実した旅行でした!
重ねて主張したいのは「ホテル中の島」最高でした\(^o^)/
<近畿総合>
これまたもう一ヶ月以上前のことですが、2月19日(日)岸和田
総合体育館にて、近畿総合(シニアの部)が開催されました。
僕は50歳シングルスにエントリーしました。
こういう公式戦は、大会前に発表される組み合わせを見て、まず
盛り上がるのですが、今回の50歳単は出場者はわずか8名でした。
しかし、僕の初戦の相手を見て、大げさに言うと背筋に緊張が
走りました・・・
相手は藤原光雄さん。昨年の全日本シニアで、若松、竹内さんの
元チャンピオンを撃破し、優勝した東さんにはファイナルで惜敗
したものの、堂々の3位入賞を果たしておられただけでなく、僕は
昨年ミックスで藤原さんにファイナルで負けており、正直言うと
初戦で当たる不運を嘆いておりました。
対戦前から相当なプレッシャーを感じて、負けたくない、でも
相手は強いし、勝ちたい、でも負けるかも、と戦う前にあれこれ
考えても仕方ないのですが、本音を打ち明けると、一発目には
当たりたくない相手でした。
しかし、僕が普段から主張しているように、相手が誰でも関係
なく、自分は自分のプレーをするだけだし、それで負けても
しゃあないやん、と自分に言い聞かせ、ある時から開き直って
考えすぎるのを止めて、僕は二つの目標を持って戦うことに
決めてからは、落ち着きを取り戻しました。
その目標とは
「自信を持って堂々と戦う」
「スマッシュ主体で攻める」
でした。
これは今までの厳しい対戦を乗り切った時の映像を見て、この
ようにやれていたことが、良い結果につながったのではないかと
いう、自分なりの診断でした。
いざ対戦してみると、藤原さんのショットはやはりキレがあり
一発目に打たれたフォア奥からのクロスカットは、反応すること
すらできず、完璧にノータッチで決められました。
また、球回しも老獪で、おまけにスマッシュも速く、それでも
僕は頑張ってラリーを続けましたが、気負いからか凡ミスを連発
させて、自分にストレスを溜めまくりながら、16-21で第一ゲーム
を落としてしまいました。
前途多難な感じで入った第二ゲームでしたが、体が温もり出して
きてから、僕の動きも段々上がってきて、最初は手も足も出な
かったクロスカットも何とか拾えるようになり、厳しいショット
に食らいついていったところ、藤原さんにミスが目立ち始めて
第二ゲームは21-11の大差で取り返しました。
勝負のファイナルは、出だしに4点失うイヤ〜な流れでしたが
強気の猛攻、特にフォア奥からは気合いのストレートスマッシュ
を連発し、その他も普段なら打たないようなところからも
頑張って強打を仕掛け、ネット前でのいかがわしいフェイントも
交えながら、それでも数点リードの僅差ではありましたが
19-17の時に、藤原さんのショートサービスを思い切りよく読んで
一か八か突っ込んでプッシュしたのがエースとなり、20-17と
なったところでは、僕の中では「勝負あった!」と感じました。
結局、ファイナルは21-18で逃げ切って、厳しい厳しいカードを
何とか勝てて、嬉しくて何度も何度もガッツポーズをしてしまい
ました(^^;
準決勝は第一シードの大野さんです。
大野さんとの対戦は初めてですが、三年前、一昨年と二年連続で
シニア3位となられており、また楠本さんとの激戦をしょっちゅう
目の当たりにしておりましたので、楽には勝たせてもらえない
だろうとは思っておりました。
一方で、不遜な僕は、対戦したこともないくせに、勝手に
「負けることはないだろう」と、妙な自信があったことを告白
します(^^;
対戦してみると、大野さんは動きも良く、ショットもツボに
はまると威力十分にドカーンとくるのですが、基本的に僕の打つ
ショットが効いているのがハッキリと分り、それが僕の自信を
さらに裏付ける形となって、あまりプレッシャーを感じること
なく第一ゲームを21-17で先取しました。
第二ゲームも終始余裕を持ってプレーしましたが、ゲーム中盤で
何と、右足ふくらはぎが痙攣を始めてしまったのです!
簡単に言うと「ツリかけ」になって筋肉がピクつき始めたのです。
これは明らかに初戦での猛攻が原因でした。
完全に足ツッてしまったらジ・エンドですので、僕はラリーの
合間に、必死にアキレス腱を伸ばす形でふくらはぎを伸ばし
ピクつきを繰り返す右足を治そうと懸命でしたが、ラリーを
終えるごとに、しっかりピクついてくれやがるのでした。
という事情で、第二ゲームは抑えめのラリー展開にして、それ
でも最後に追い付き、マッチポイントを握りましたが、勝ち切る
ことができず、無念のファイナルへと突入させてしまいました。
インターバルでは、ずっと足を伸ばしておりましたが、それが
良かったのか、ファイナルでは痙攣が一時的に収まってくれて
そうなると気持ちも体も再び余裕が出てきて、ラリーはほぼ僕が
優位に進めて、21-14で完勝。決勝戦へとコマを進めました。
反対側の山では、昨年のシニアでのリベンジを果たし、太田さん
に完勝で勝ち上がった見市と、昨年シニア単複8の川北が準決勝で
火花を散らしました。
第一ゲームを見市が完勝で先取。このまま行くかと思われた第二
ゲーム3-2となったところで、川北のクロスネットを取ろうとして
グッと右足を踏ん張った瞬間、見市の右足ふくらはぎがブチッ!
という断末魔の悲鳴を上げました。
重度の肉離れでした。
当然見市はそこで無念の棄権負けとなり、決勝の相手は旧知の友
である「魚屋のおっさん」こと川北と決定したのでした。
川北とはダブルスでの対戦はありましたが、シングルスは初めて
の顔合わせでした。
スマッシュが速く重く、ショットも多彩なので、厳しい戦いに
なると覚悟して決勝に臨みました。
いざ対戦してみると、川北のショットはやはり厳しく、取れない
球は全く触れずノータッチで完璧にやられてはいましたが、一方
僕のショットもそこそこ効いており、特にタメを効かせたバック
奥への連続ドリブンクリヤーが、川北の体勢をよく崩せていた
ような気がします。
ショットの威力はイーブンか、むしろ川北の方がキレがある感じ
でしたが、差があったのはミスの数でした。
川北は意外と簡単に凡ミスを重ねてくれて、僕は川北の厳しい球
に食らいついていって、泥臭くラリーを続けていただけでしたが
ミスが少なかった分だけ、僕の方にポイントが増えてくれて
ショットから受ける印象よりは、はるかに大差で勝つことができ
ました。
これで二年ぶりに近畿チャンピオンに返り咲きです!
ヤッタ〜\(^o^)/
今回は厳しい初戦を乗り切っての優勝でしたので、久々に嬉しい
嬉しい優勝でした。
見市はと言うと、歩くのも困難なくらい、今まで見た中でも相当
重傷のように見えました。
結果的に、その負傷が原因で、出場予定だった全国社会人クラブ
団体戦の参加を見合わせることになりました。
早く完全に治ってくれることを祈るばかりです。
近畿総合の結果です。参考まで。
http://www.kinki-badminton.com/pdf/14shinia-kekka2.pdf
<田原スマッシュ送別会>
3月18日(土)は、田原スマッシュとして4回目の送別会でした。
僕は当初、全国社会人クラブ団体戦への出場が決まっていた為
送別会には出ない予定だったのですが、前述の理由で出場を取り
止めたため、感動のイベントに微力ながら一役買えることに
なったのでした。
昨年の同イベントでは、僕は周到に練習を重ねて準備したギター
弾き語りを初披露して大盛り上がりとなりましたが、今回は
そもそも参加しない予定だったため、全く練習できなかったと
いうことで、ギターはなしということになりました。
まあ、僕が歌ってしまうと、主役が誰だか分らなくなってしまう
ので、良かったかもしれません!?
と言いつつ、来年はまた多分復活すると思われます。
今回の主役である卒業生は5名。
岩城杏奈、三浦楓子、田中美虹、山下彩花、伊藤紀助(敬称略)
でした。
数日前から体調を崩していた岩城さん、普段から忙しい宮崎さん
そして、やはり何かと忙しい保護者の方々の精力的なご尽力に
よって、会場の飾りつけや、事前の買い出し、ゲームの準備や
段取り、贈り物等々、テキパキスムーズにイベントは進み
保護者の方々やコーチが卒業生に言葉を贈る時には、感動の涙
溢れる素晴らしい送別会になりました。
上記の5名とは2〜3年もの間、コートで時間を共にして、練習や
試合で頑張ってきたので、僕としても非常に思い入れの強い
メンバーでした。
特に杏ちゃんとは、僕が田原スマッシュのコーチをやるように
なって以来のつながりで、最初に会った時はほんの小さな可愛い
女の子だった杏ちゃんが、今ではすっかり大きく立派になって
バドミントンもすごく強く上手くなって、非常に感慨深いものが
ありました。
楓子も美虹も紀助も、最初の頃は基礎打ちさえままならない程の
初心者の小学生でしたが、最近ではショットの種類も威力も
比べものにならないくらい大幅に増して、見違える程立派な選手
に成長してくれたと思います。
彩花は途中からの移籍加入でしたので短い間でしたが、それでも
最初に入った頃から比べたら、考えられないくらい上手くなった
と思います。
僕から卒業生に贈った言葉は
「今、目の前のことに一生懸命頑張ろう」
でした。
人生は長いようで、月日の経つのはあっという間です。
時間はみんな同じように均等に分け与えられておりますが、その
貴重な時間をどのように過ごすのかで、将来の姿が大幅に異なる
ということを伝えたつもりです。
そこで大事なことが、今、正に目の前でやっていることに対して
一生懸命真剣に頑張って取り組もう、ということなのです。
なぜなら、人生には過去も未来もなく、今この瞬間だけしか存在
しないので、今やっていることに頑張って取り組んでいく、その
瞬間瞬間の蓄積・積み重ねこそが、年月の経過によって途方も
ない、埋めようのない大幅な差となって結実していくからです。
世の中には色んな人が居ます。極端な例ですが、素晴らしい研究
で世の中の役に立つ成果を上げ、ノーベル賞を受け取るような
立派な学者さんも居れば、一方で昼間から京橋辺りで飲んでいる
ようなおじさんも居るわけです。
僕はどちらかというと後者に近いですが・・・(^^;
あっ、いや、ノーベル賞取るような方も、たまには昼間から飲む
ことはあるかもしれませんが!?
一体、そのような大きな差はどこから生まれたのでしょうか?
それこそが、一日一日、いや目の前の一瞬一瞬をいかに真剣に
頑張って取り組んできたか、その積み重ねで考えられない程の
大きな差となって答えが出たのだと思います。
これは大人の皆さんにとっても耳の痛い話かもしれません。
今の自分の姿は、これまでに生きてきた人生に対する姿勢や態度
それらの蓄積の結果を如実に現しているものだからです。
今の自分の姿を直視すると、今までの人生での取組む姿勢が
クッキリ浮き彫りになって見えてくるということですので(^^;
ちょっと脱線しました。(得意技ですが)
何も子どもたちに、ノーベル賞取ってほしいとか、四條畷市長に
なってほしいとかではなくて、僕はバドミントンのコーチなので
目の前のバドミントンの練習を、一生懸命真剣に頑張って取り
くんで欲しいだけなのです。
今、目の前の練習に少し手を抜いてしまうと、その子はきっと
明日も手を抜きます。
明日になったら、その時がその時の「今」だからです。
まあ、それが一日だけなら、差として目に見える程にはならない
かもしれません。
しかし、物理的に、確実に、しっかりと差はついているのです。
それが、一週間、一ヶ月、半年ともなれば、その差ははっきり
目に見える形、つまり実力の差となって表れてきます。
いつも思うのですが、同じクラブで同じ練習をしているのに
実力に大きな差が生じてくるのはなぜなんでしょう?
見えないところで努力しているかどうかは抜きにして、それ即ち
毎日毎日の、目の前の練習に本当に一生懸命に取り組んでいるか
どうか、ということだと思うのです。
遺伝子に関わる才能の存在は、否定することはできません。
しかし、人間の脳は「可塑性(かそせい)」と言って、後天的な
経験・学習・反省・工夫によって、いくらでも変化していける
性質を持って生まれてきているのです。
「習慣は第二の天性である」
「努力に勝る天才なし」
「継続は力なり」
ですね!
しかし、人間は闇雲に目的もなしにそうそう頑張れるものでも
ありません。
そこには明確な目標、つまり、自分は将来どういう風になりたい
のか、どんな選手になって、どんなステージで戦っていきたい
のか、というものを、胸にしっかりいつも刻んでいるべきだと
思います。
中学に上がって、全中で優勝目指すのか、大阪で上位を目指す
のか、地区で上位を目指すのか、楽しく運動していい汗かけたら
それでいいのか。
人間は自分が考えているような人になります。そうするように
自らが行動するからです。
ということならば、多少ハッタリでも、高望みでも、無謀!?
でも構わないので、できるだけ高い目標を掲げて胸に刻んで
毎日その目標を意識しておけば、今、自分がすべきことが自ずと
見えてくると思います。
自分がすべきこと、それが練習を一生懸命頑張ることですね!
話が右往左往してしまいましたが、僕がコーチとして言いたい
ことはそれだけです。
今回卒業する5人は、それぞれ進路は違っても、みなバドミントン
は続けて頑張ってくれるそうです!
それぞれの場所で頑張って輝いて、またたまには田原に戻って
きて、成長した姿を見せてほしいものです。
杏ちゃん、楓子、美虹、彩花、そして紀助!
これからも、明るく楽しく前向きに、頑張っていこう!
では、バドの話。
<基礎打ちでのヘアピンは、床スレスレで取ってみよう>
バドミントンは、スピードが要求されるスポーツです。
「より速く、より高く、より前で」
とよく言われるように、できるだけ高い位置でシャトルを打って
上から下への攻撃を継続することが、勝利の近道であるとは
思います。
そこで逆説的な今回のお題ですが、いや、ヘアピンにしても
本当はできるだけネットの高い位置で打った方が効果的である
ことは、当たり前だし僕も分っています。
しかし、実戦ではそうそう理想的な高い位置ばかりで打てること
少ないと思うのです。
ヘアピンを打つ位置は高ければ高いほど、ショットの難易度も
下がります。
例えば、ネットの白帯の上辺にラケット面を差し出せば、間違い
なくネットを越えてくれることでしょう。
そして、基礎打ちのヘアピンでそのようなヘアピンを打っている
人はたまに、いや、結構頻繁に見かけます。
僕が思うに、そんなところで打てる場合は、まず入るんだから
あまり気にしなくてよくて、むしろ練習しなければならないのは
難易度の高い、低い位置で取らざるを得ないヘアピンを、ネット
すれすれに入れる練習ではないでしょうか?
その方がヘアピンの練習としては、余程実戦的ではないかと僕は
思うのです。
まあ、あまりそればっかりやって、高い位置で取れる場合にも
打点を低くしてしまう悪癖がついてしまってはいけませんが
難易度の高い、床スレスレで取るヘアピンというのを一度試して
みてはいかがでしょうか?
それがネットすれすれに返せるようになれば、高い位置で打つ
場合はもう怖い物なしです。
次回の基礎打ちで、ちょっと試してみてはいかがでしょうか?
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明日は毎年恒例の、四條畷オープン(団体戦)@四條畷サン・
アリーナです。
去年は強力メンバーのおかげで貫録の優勝でしたが、今年も全く
同じメンバーですので、順当に行けば連覇は固いと目論んで
おります。
年に一度のお楽しみの大会ですので、勝とうが負けようが楽しみ
なのは、試合後の飲み会であることは間違いありません。
しかしお酒に弱い僕は、楽しみな飲み会でありながら、100%
確実に途中で船を漕ぎ出すのが無念ですが、体質なので仕方
ありません。
沖縄では泡盛をコーヒーで割るのが美味しいと聞いたことがあり
ますが、明日は焼酎のコーヒー割でも飲めば、カフェインの力で
起きて居られるでしょうか!?
いや、多分何を飲んでも何をしても、絶対に眠たくなってしまう
ので、諦めて途中で完全に熟睡させてもらうしかなさそうです。
では明日も、しっかり寝かせて頂きます(_ _)zzz
ではまた!