オリンピックが成功裏に幕を閉じました。
水泳200m個人メドレーの金に始まり、体操男子団体・個人総合の
金、テニス錦織選手の銅、卓球男子団体の銀、卓球水谷選手の銅
陸上400mリレーの銀!など、ドラマティックな場面はたくさん
ありましたが、やはり何と言っても、バドミントン 高橋・松友
ペアの金!、奥原選手の銅の、日本バドミントン界にとって
大きな大きなメダル獲得が、本当に信じられないくらい感動的な
最高のパフォーマンスでした!
メダル獲得の場面は、バドミントン関係者であれば、ライブで
観られたことと思いますが、試合開始が遅れて、ダブルスが
終わったのは深夜2時前で、眠気をかみ殺して画面に食い入って
いたと想像します。
奥原選手が敗れたインドのプサルラ選手は、強かったですね。
パワフルかつアグレッシブ、そしてスピードも速く、あれほど
コートカバリングの良い奥原選手でさえ返せないショットを
たくさん放ってきました。
奥原選手は金メダルの有力候補(筆頭ではなかったでしょうか)
だった思うので、本人が一番でしょうが、私たちもとっても
悔しく残念でした。
しかし、準決勝までの戦いはアッパレそのもので、オリンピック
という大舞台でも、いつもと変わらない集中力と動きと正確な
ショットで、遺憾なく実力を発揮し、危なげなく勝ち上がって
きたのは、さすがに全英チャンピオンだと感服しました。
奥原選手のラケットは、ミズノ製の特注で、オリンピック直前に
放送された「ガイアの夜明け」で、ミズノが奥原選手の要望に
応えるため、何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら、ようやく
「奥原希望モデル」発売にこぎつけた様子をドラマティックに
描いておりましたが、奥原選手がメダル獲得したことで、ミズノ
の方々の苦労が報われたのではないでしょうか。
「ガイアの夜明け」は、奥原選手のメダル獲得で、その続編が
放映されるかもしれないとのことでした。
僕としては、次回は堀田が喋ってくれることを期待しております。
そしてそして、高橋・松友ペアの金メダル!
これは本当〜〜〜にものすごい快挙ですね。
1ゲームオールで迎えたファイナルは、一進一退ながら、終始
数点デンマークペアにリードを許す展開で、16-19となった段階
での流れとしては、はっきり、日本の負けパターンだったように
思います。
ところが、そこから日本ペアが開き直ったように、思い切った
強気の攻めのプレーで覚醒!
そこまでイマイチ乗り切れていなかった感のあった松友選手が
狙い澄ましたクロススマッシュ、タッチが速く攻撃的な前衛で
3点を連取して追いつくと、そこからは高橋選手の豪打で、粘り
強いデンマークペアをねじ伏せて大逆転勝利!!!
劣勢のファイナルでの5連続得点は、長く後世まで語りつがれる
ことでしょう。
いや〜、ホントに凄かった。
当然ながら、僕は翌日の新聞二紙(毎日・スポニチ)を金メダル
獲得記念として購入しました。
またメダルこそ取れなかったものの、予選リーグで強豪ペアを
大接戦の末撃破し、予選リーグを1位通過していながら、不運の
ギックリ腰で決勝トーナメント初戦敗退を余儀なくされた、早川
遠藤ペアの活躍も見事でした。
予選リーグの中国ペアに勝った試合は、女子ダブルス決勝と同じ
ように明らかに劣勢だったのですが、そこから怒涛の連続得点で
逃げ切ったプレーも鳥肌ものでした。
また、不運にも準々決勝で同国対決となってしまった山口茜選手
も、奥原選手との対戦までは、実力通りにしっかり勝ち上がり
奥原選手には逆転負けしたものの、第一ゲームの気迫の乗った
猛攻には、これは初めて奥原選手に勝てるのでは!とさえ思える
くらいの強さだったと感じました。
試合後、いつもは淡々・飄々とした感じで受け答えする山口選手
が、目を真っ赤に腫らして泣きながら答えていたのが、非常に
印象的でした。
「もっと強くなりたいと思います」
この言葉には、強い決意が感じられました。
今後のさらなる飛躍がとっても楽しみです。
さらに、ミックスの数野・栗原ペアも、ネットで取り上げられる
くらい素晴らしい活躍を見せてくれました!
ペアを組んで間もなくで、コンビネーションは他国のペアと
比べて荒削りな部分が多々あると思うのですが、短期間で見事に
調整してきて、見事予選リーグを突破して16入りしたのは
スゴいと思いました。
栗原選手の前衛でのミスが、若干目立つように思うのですが
そこをカバーして、エグいくらいの破壊力抜群のスマッシュで
エースを奪う数野選手が、男らしくてカッコいいですね!
引き続きこのペアでの活躍を期待しております。
忘れてはいけないのが、このオリンピックを最後に引退される
佐々木翔選手です。
繰り上がりで出場となった微妙な経緯ではありましたが、彼の
今持てる力は十二分に発揮してくれて、最後まで諦めずシャトル
を追いかける姿は、バド選手全員の心に刻みつけられたことで
しょう。
「コートに骨をうずめる」
これを実践されたのだと思います。
それをしっかり見届けた舛田圭太コーチももらい泣きされていま
したね。
佐々木翔選手、本当にお疲れ様でした。
今後も後進の指導にご活躍されることをお祈り申し上げます。
では、バドの話。
<高橋・松友選手の金メダル獲得後のコメント>
既に皆さんも、色んなメディアなどで見聞きされていると思い
ますが、やはり名実共に世界一となったタカマツペアのコメント
には興味津々だと思います。
僕もそうですので、ネットで読んで僕が特に印象に残った言葉を
ここで紹介させて頂きたいと思います。
質問:
世界選手権などで結果が残せなかった中で、今回、結果が出せた
要因は?
松友選手
「結果を出せなかった経験が、私たちにとって本当に大きかった
と思います。
毎年、世界選手権で負けてから、いろいろなことを勉強させて
もらって今があるので、その経験のおかげだと思います」
競技ですので、勝つに越したことはないのですが、選手をより
大きく成長させてくれるのは、負けた経験からなんですね。
納得!
質問:
金メダルなのに、満足してないというのは?
松友選手
「個人的になんですけど、矛盾してるんですけど、もちろん金
メダルを取りたいって思いでやってきてたんですけど、やっぱり
試合内容というか、今日の1ゲーム目だったり、もっとこう
(いいプレー)ができたし、いろいろできたなという部分がある
ので、もっと強くなりたいなと思います」
オリンピックで優勝して、なおもっと強くなりたいという向上心
が、考えられないくらい素晴らしいと思いました!
つまり、どんな試合でも課題はあるし、改善すべきポイントは
なくならないということですね。
質問:
二人はなぜ意見が衝突しないのでしょうか?
松友選手
「衝突というのは、パートナーに「なんでこういうプレーができ
ないの?」と言ってしまう場面などの話ですよね?
そういう考え方になるということは、自分がうまくなろうとして
いないんだと思うんです。
全ての責任を相手にぶつけてしまっているだけですよね。
自分がどんなことをできるようになれば、二人でもっと良い
プレーができるようになるかというふうに考えていれば、意見が
異なったとしても、互いを活かせるように考えるだけで、衝突は
しないと思います」
高橋選手
「ほかのペアを見て(反面教師のように)学んできたこともあり
ます。
衝突しているのを見て、どうしてあんなふうになってしまうの
かなと思うことはありました。
文句を言っている選手がもっとうまくなればいい話じゃないの
かなって思ってしまいます」
「意見が衝突してケンカになることはないです。意見が違えば
1回ずつやってみようかという感じです。
そもそも、あまり意見が異なること自体がないですけど」
このコメントには耳が痛くなる人が少なからず居るのではと思い
ますね(^^; 僕もです・・・
これはバドミントンのダブルスだけでなく、社会における人間
関係についても、大いに参考にすべき考え方だと思いました。
僕が非常に参考にしているアドラー心理学の考え方そのものです。
つまり、問題を相手のせいにするのではなく、その問題を改善・
解決するためにどうするのが一番良いのか、ということを考える
ということです。
理想と現実との比較でブツブツ文句を垂れるより、今ある戦力で
最大限の効果を発揮するためにはどうしたらよいか、を考えると
いうことです。
その方が現実的かつ健全で、お互いストレスが溜まらない考え方
だと思います。
例えば、ショートを打てない勝山と組んだ時には、スマッシュ
レシーブに全神経を集中させる、とか!?
ただ、タカマツペアほどになると、そもそもプレーのクオリティ
が高いので、文句を垂れるほどのマズいプレーや配球がないの
だとは思いますが(^^;
我々レベルとしては、やはり明らかに問題のあるプレーや配球は
普通にやらかしてしまっているし、それに気づかないまま何度も
それを繰り返してしまっていると思いますので、衝突ほどの
激しさは抑えて、事実を伝えることは必要だとは思います。
そして最後に。
質問:
世界ランキング1位のプレッシャーがないのは自信もあったと
思うが、その自信がつくきっかけは?
高橋選手
「実力的には本当は世界ランキング1位の実力はないと思いますが
コンビネーションだったりは世界1位だと思っています。
スーパーシリーズファイナルで優勝した頃から、そういうのが
出せれば、自分たちは負けないと。
自分たちのプレーを出すことを心掛ければ、純粋に負けないなと
コンビネーションだけは負けたくないと思っていますし
そういう気持ちでできているので、自分たちのプレーが出せれば
たぶん大丈夫だなと思うようになりました」
これは高橋選手の考え方であって、周りはそうは見ていないとも
思いますが(実力的にも世界1位)、オリンピックほどの大舞台
中の大舞台でも実力を出し切れたのは、やはりコンビネーション
では絶対に負けない、世界1位なんだ、という自信の裏付けが
あってこそなんだと思いました。
これから世界を目指すジュニアの選手たちにも、金メダリストの
言葉をしっかり受け止めて、次は僕だ!私よ!とタカマツペアに
続く選手がどんどん出てきてほしいものです。
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日本中がタカマツペアの快挙に沸くよそで、大阪でも酷暑の中
熱い戦いが繰り広げられていました!?
大阪社会人リーグ戦二日目です(^^;
初日を2勝と昇格に望みをつないで迎えた二日目は、冷房のない
千島体育館で行われました。
当日のお天気は、イヤになるくらいのどピーカンで、外を歩く
だけで汗が吹き出し、息をするのも苦しいくらいの猛暑でした。
そんな時の千島体育館は、まさにサウナ状態。
座っているだけでクラクラきそうなところを、バドミントンする
なんて、本当に気が滅入りましたが、そこは昇格がかかっていた
ので、チーム全員静かな闘志を燃やしていました!
しかし、エースである見市昌弘が不在でしたので、チーム力と
しては厳しい台所事情でした。
初戦は枚方殿一クラブでした。
第一ダブルスの見市武史・畑下が、相手若手ペアの勢いの前に
押されて落としてしまうイヤな展開でしたが、続く第二ダブルス
「ラインまたぎのカツ」こと勝山とまさやんペアが2-0で完勝!
シングルスも浦川くんが相手の年配シングルスプレーヤーを2-0で
イワしてブロック1位決定!
反対側のブロック1位との対戦で勝てば、晴れて6部に昇格です。
1位2位決定戦の相手は「熊のプーさん」
エラい可愛い名前ですが、メンバーは中国人の林さん(朝陽さん
SUNFASTの代表)を初めとして、若くアグレッシブなチームでした
ここで迷ったのがオーダーですが、シングルスはどうやら僕で
勝てそうだとのことだったので、僕がシングルスに回り
ダブルスどちらかひとつを頑張って取って、2-1で勝とうという
作戦でした。
ちなみに林さんとは試合会場などで挨拶を交わす間柄で、僕は
「いつもSUNFASTのシャトル使わせてもらってます!
お値段リーズナブルで質も良い、良いシャトルですね」
とお礼を言うと
「ありがとうございます。飛びとか品質はどうですか?何か
あったらいつでも教えて下さい」
と優しく返してくれる良い人なのです。
いざ勝負!とチーム同士がネットを挟んで対峙して、その試合の
オーダーを発表したのですが、僕がシングルスに回っていたこと
を知った林さんが「よっしゃ!」と笑顔でガッツポーズ(^^;
どうやら、オーダーは林さんの狙い通りにハマってしまった様子
でした。
しかし勝負はふたを開けてみなければ分りません。
初戦はイマイチだった武史・畑下ペアも、大きな声を出しながら
気合いを入れてガチモードで頑張ってくれましたが、相手ペアの
パワーに押されてずっと劣勢のまま、終盤には凡ミスも連発。
0-2の完敗で第一ダブルスを落としてしまいました。
後がなくなったHiwakaiの第二ダブルスは井上・「またぎのカツ」
こと勝山ペア。
彼らの奮闘に期待して、コートサイドから大きな声援を送り
ました。
井上・カツペアは、随所で良い球は打つのですが、打った後の
準備ができておらず、連続攻撃ができないため、良い球で作った
有利を拡大できず、そうなると次の球の対応が遅れて逆に一気に
不利に陥る形となり、勝てるチャンスも少しはあったのですが
点数的には大差で完敗。
決勝なので勝負が決まった瞬間そこで打ち切られ、シングルスの
僕に回ってくることなく、昇格が見送りとなってしまったの
でした・・・無念。
今回の敗因を分析すると、リーグ戦の3日前にサウナの階段で
滑って転んでひじを強打してしびれが残ったまま試合に臨んだ
畑下の不調も大きかったですが、何といっても見市昌弘不在が
痛かったなぁと思いました。って、みなそれぞれ都合もあるので
しゃあないですが。
祝勝会の予定が、反省会となり、その時点でまだ午後4時にも
なっていなかったので、京橋に移動してたこ焼き屋台で缶ビール
をちょっと引っ掛け、4時になるや否や1号沿いの「信濃のすけ」
で、白昼堂々の飲み放題で、調子に乗って黒糖焼酎のロックを
お代わりしまくった僕は、反省することなど1mgも忘れて、ただ
ただ笑顔で楽しい飲み会をエンジョイしていましたとさ(^^;
次回こそは、昇格したいなぁ・・・
京橋の飲み屋で、畑下に「サウナでは下の段に座るベシ!」と
指示を出したまさやんでした。
ではまた!