去る6月11〜12日に、和歌山県ビッグホエール及びビッグウェーブ
にて、第9回全国社会人クラブバドミントン大会が開催されました。
この大会は、社会人クラブチームに所属する選手が出場する
個人戦の全国大会です。
全国大会と言いつつも、社会人連盟に所属する都道府県が28と
全都道府県の6割弱のため、全国と言うよりは「6割弱国大会」!?
というのが現実的なところですが、社会人クラブ連盟の最上位の
大会ですので、決してレベルが低いということはありません。
ただ、僕としては試合で結果を求める一方で、泊まりで遠征して
飲み会を楽しむ、という大きな目的は決して外せないところです。
和歌山県は、和歌山市内であれば、大阪からも車で1時間ちょっと
の距離で、日帰りで二日通えないこともないのですが、そこは
遠征を愛してやまない僕たちですので、がっつりホテルを予約して
一泊二日の楽しい旅行、いや、試合ということにしたのでした。
初日はダブルスです。
全国社会人個人戦は、大阪社会人個人戦の延長ですので、大阪で
45歳にエントリーしていた見市・正岡は、ここでも45歳ダブルスに
出場することになっておりました。
僕らの会場はビッグホエールに隣接するビッグウェーブという
サブアリーナ、というには大きな体育館でしたが、武史・畑下や
利川・横内ペアの試合がホエールの方だったので、そちらを熱心に
応援していました。
利川・横内ペアは、昨年全国3位の実力通り、初戦を難なく突破。
注目!?の見市武史・畑下ペアの初戦は・・・ファイナルへと
もつれこむ接戦ながらも、あと一歩足らず。無念の初戦負けと
なり、和歌山まで遠征しながら午前中で会場を後にしたのでした。
さて僕らの試合だと、ぼちぼち移動の準備をしていたところ
フロアーに寺尾さんの姿を発見しました。
目を見開いて、必死に誰かを探しているようでしたので、寺尾さん
の近くに行って
「誰を探しているんですか?」
と聞いたら
「正岡さん!もうコールかかってますよ!」
「!!!」
寺尾さんが探していたのはなんと僕たちだったのでした・・・
ビッグウェーブのコールは、ビッグホエールでは聞こえないため
何度も繰返しコールされていながら、僕らは悠々身内の試合の
応援に没頭していたのでした。
慌てて用意して、荷物を両手で掴んで、小走りに隣の会場まで
駆けていって、そのままコートに走り込んだ時には、主審の方が
ストップウォッチとにらめっこしている最終段階でした。
その主審が、ラッキーにも友人の岩津くんだったことと、サブ
アリーナの本部にも、大阪の方が居てくれたため、ギリギリアウト
近かった遅刻を、ギリギリセーフ扱いにしてくれたのでした。
僕に続いて到着した見市は、まだ裸足の状態でした(^^;
とにもかくにも、何とか間に合って?アップもなしで臨んだ初戦
でしたが、ここは実力差が有って2-0で勝つことができました。
寺尾さんが呼びに来てくれなければ、わざわざ泊まりで遠征して
まできた大会を、真に情けない棄権負けとなるところでした。
寺尾さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
続く二回戦は、兵庫伊丹BCの坂本さんペアでした。
坂本さんとは池田市のダブルス大会で負けて以来対戦が無かった
のですが、坂本さんは
「勝ち逃げするつもりだったのに」
と冗談めかしておられました。
今回の対戦では、2-0できっちりリベンジさせて頂きましたので
これにて「勝ち逃げ」させて頂きます!?
続く準決勝は、岡山の仁後・安藤ペアでした。
このペアとは、一昨年の全国社会人クラブ団体戦でも対戦しており
その時にも2-0で完勝していたので、自信を持って、しかし当然
気合いを入れて臨みました。
第一ゲームは、相手が気負いからかミスを多発させてくれたお蔭で
安全リードで先取。
第二ゲームは終始リードしながらも、競り合いが続きました。
勝ちが見えてきた終盤になって、僕のショボいミスが連発・・・
18点まで粘られましたが、何とか逃げ切って2-0で勝利!
この大会、ダブルスでは初めての決勝に進出しました。
決勝の相手は、準決勝で寺尾・真野ペアをファイナルで下した
岡山の三好兄弟でした。
三好兄弟は、かつて全日本シニア40歳ダブルスで優勝したことも
ある有名な強豪です。
僕らは対戦したことはありませんでしたが、全国社会人クラブ
団体戦で、そのプレーは見たことがあり、ミスが少なくステディで
前も速くて職人のような高い技術を持っている印象でした。
当然苦戦を予想しましたが、意外にも第一ゲームは僕らの攻撃が
よく効いて、大差で先取!
ダブルス初優勝に向けて、僕の鼻息も荒くなりました。
第二ゲームに入ると、三好ペアの調子も上がってきて、終盤まで
ずっとリードされていました。
しかし、僕らも食い下がり17オールと何とか追いついて、ここを
乗り切れば、歓喜の初優勝だ!と興奮を抑えるのに必死でした。
サーブは僕が打つ番でしたが、構えに入ろうとした僕を呼び止めて
見市は僕にアドバイスしてきました。
「ここはロング(サービス)でいこう」
単発のスマッシュ力という点では、爆発力に欠ける三好ペアに対し
打たせて拾ってレシーブで崩して、チャンスが来たらこちらから
攻撃をしかけよう、という作戦でした(と思います)。
僕はショートを打つつもりでしたが、ここは見市の作戦を信じて
得意のピンサーを炸裂!させる予定だったのですが、ここで痛恨の
ネットミス・・・
見市は、その場で床にへたり込んでしまいました(^^;
加えて、その直後のドライブを僕が無理な体勢から打って痛恨の
ネットミス・・・
17オールの大事な場面での2本連続ミスは激痛でした。
しかし気を取り直して、次のラリーは僕のスマッシュ&プッシュで
18-19として、逆転に望みをつなげましたが、その後見市が
プッシュミスして18-20、最後は三好さんのフォアハンドからの
ピンサーを見市が取り損ねて、無念、第二ゲームを落としてしまい
ました。
第二ゲームを取りきれなかったのは残念でしたが、リードされて
いたのを追いついた勢いは僕らにあったので、気を取り直して
ファイナルもガンガンいこうとあくまで前向きでした!
その気持ちが良かったのか、ファイナルはあれよあれよと言う間に
点数が離れ、気が付けば20-11ともなれば、優勝を確信した僕ら
でしたが、そこからもたついて4点献上してしまいました。
が、9点ものセーフティリードはやはり大きく、最後は見市の
ジャンピングスマッシュが相手コートに突き刺さり、51歳にして
初の45歳ダブルス優勝を勝ち取ることができました!
ヤッター!!!
三好兄弟の印象は、今まで体験したことのないような球回しを
してくる、クロスの使い方が上手い、前への突っ込みが速い
でしたが、単発のスマッシュに関しては、ものすごい速いという
こともなかったので、レシーブが不得手な僕でも対応できたことと
三好さんらもおっしゃっていましたが、準決勝で寺尾さんの打つ
ドロップにことのほか体力を奪われていたとのことで、初戦の
コールに続いて、ここでもまた寺尾さんのお世話になっていたの
でした。
寺尾さん、重ねてありがとうございましたm(_ _)m
他の試合では、一緒に練習している利川・横内ペアが貫録の優勝!
ただ、準決勝ではファイナルの辛勝であり、決勝では横内さんの
両足が痙攣していたという苦難も乗り越えながらの勝利だった
そうです。
利川さん・横内さん、おめでとうございます。
仲間内から二組の優勝者が出て、その晩の飲み会は非常に楽しく
いつも以上に盛り上がったように思います。
ホテルのそばの「海鮮炉端 与太郎」にて
飲み放題したかったので、最安2,000円のコースを頼み、一切
セーブすることなく、ひたすらお代わりを繰り返していた僕ら
でした。
その後近くのラーメン屋で小腹を満たし、ホテルに帰って歯だけ
磨いてバタンキュー・・・
得意の電気・エアコンつけっぱなしで爆睡するも、体が冷たく
なって夜中の2時半に目が覚めて、そのまま朝まで一睡も
できませんでした(^^;
泊まりの試合では、いつもこんな感じですが。
重い頭で朝食を流し込み、寺尾さんの車で途中コンビニに停車
したら、大阪の仁科くん(SBC)が歩いて会場に向かっていました。
「仁科くん!」
と声を掛けたら寄ってきてくれて、窓を開けて話してみたら
仁科くんの方から、尋常でないお酒の香りが漂ってきていました。
昨日激しく飲んだとのことで、これは多分勝率は高くないなと
予想しましたが、果たしてその通り!?
仁科くんは、当日の初戦で敗退していました。南無〜
シングルスは50歳以上の部に出場しました。
初戦は、既知の間柄である家寿多さんでしたので、超リラックス
したまま、問題なく楽勝で突破させて頂きました。
二回戦は船木さんという愛知の方でした。
第一ゲームが楽勝でしたので、これまた超リラックスして臨んだ
第二ゲームでしたが、急に僕の動きが悪くなり、相手の球は取れ
ないわ、僕が打てばミスするわで、序盤から大量リードを許し
途中から開き直ってやっていました。
それが効いたのか、19-11くらいから19-17まで挽回しましたが
健闘実らず第二ゲームを落としてしまいました。
これではいけない!とファイナルは最初から気合いを入れ直して
頑張ってプレーしたところ、半分くらいの点数で勝つことができ
ました。第二ゲームは一体なんだったのでしょう・・・?
準決勝は埼玉から参戦されていた正木さんという方でした。
僕は存じ上げなかったのですが、後で調べたら一昨年の全日本
シニアで、見市が初戦で対戦していました。
数本ラリーして、これは大丈夫だと確信してからは、これまた超
リラックスしながらも2-0で完勝。
何とか決勝にコマを進めることができました。
決勝の相手は、予想通り、三重の東太朗さんでした。
東さんは言わずとしれたシニアの強豪で、昨年の全日本シニアでも
4強に入っておられました。
その安定度と実力は、日本屈指のプレーヤーだと思います。
東さんとは、昨年の同大会2回戦で対戦しており、その時は何とか
2-0で勝利しましたが、2ゲーム目は最後の最後に逆転という辛勝
でしたので、今回ももちろん挑戦者の気持ちで臨みました。
第一ゲームは終盤まで競り合いながらも、最後に抜け出して先取。
しかし、疲れの出た第二ゲームは、大差で取り返されてファイナル
へ。
ファイナルの段階では、かなり息が上がっていたので、東さんの
ラウンド奥へのクリヤー攻撃は、分っていながら対応するのが
非常にしんどかったです・・・
しかし、僕もでしたが、東さんも結構ミスをしてくれて、チェンジ
エンズは11-7で迎えることができました。
となると、俄然優勝への意欲が盛り上がってきたのですが、当日の
僕はちょっと疲れが多く、そのため長いラリーに持っていくことが
しんどくて、単発のエース狙いでのミスを繰り返してしまい
追いつかれて、逆転され、しかし最後まで諦めずに頑張りましたが
わずかに及ばず、ファイナル18-21で力尽きました・・・
優勝を目指していたのでもちろん残念でしたが、優勝しようと
思って選択した作戦(ラリーを短くする)での結果でしたので
それはもう疲れていた時点で、その時の実力が足りなかったと言う
しかありません。
でも一応!?準優勝ですし、何よりダブルスで初優勝できました
ので、全体としては大いに満足な大会でした。
ちなみに見市は、45歳シングルスに出場し、一回戦、昨年シニア
4強の愛知の角藤さんを撃破して、二回戦では兵庫の永井さんに
完勝しましたが、その辺りからまたまた足を痛めてしまったようで
準々決勝、富山の種田さんには接戦ながら惜敗しました。
真野くんは、過去2戦2敗の、滋賀の橋村さんにファイナル21-19で
初勝利!
しかしながら、昨年準優勝、第一シードの富山の山本潤さんには
ペンペンにやられておりました・・・
45歳シングルス優勝は、愛知の中島信頼さんでした。さすがです。
全国社会人クラブの結果は、早くもHPにアップされておりました。
http://www.hellonet.or.jp/~hisato/msbf/zenkoku_syakaijin_kojin2016/kekka.pdf
そうそう!この会場で、ブログ読者さんからお声掛け頂きました!
ただ、最初、僕と見市武史とを勘違いされたようで、武史に
「ホームページの方ですね?」と聞いておられたので、僕が横から
「僕がブログのまさやんです!」と挨拶させて頂きました。
お名前を聞くと、梶野さんとおっしゃる方で、バドミントンの
カジノさんとなると、何かこうやるせない気持ちが蘇ってきて
しまうのですが、お名前を覚えるには、非常に覚えやすくて助かり
ました!?
梶野さん、武史との3ショットです!
梶野さんは、40歳シングルスに出場されており、1勝されてとても
喜んでおられたのが印象的でした。
これからもよろしくお願いします。
また、僕らが泊まったホテルに、富山チームのメンバーも宿泊
されており、朝食の時に笹村さん(和子さん。元インカレ女王)と
ご一緒させて頂きました。
笹村さんと一緒に居られた曽我さん(石川の方)という女性は
今回シングルスに初挑戦されるとのことで、若干緊張の面持ち
でしたが、僕から軽〜いアドバイスをさせて頂いたのが良かった
のか!?いや、曽我さんの実力を出し切って、見事初出場初優勝を
飾られておりました!
曽我さん、おめでとうございます。
一方の笹村さんは悔しい3位とのことでしたが、その悔しさがある
間は、何歳になっても上達していけることでしょう。
再会を楽しみにしていますが、難しいですね・・・(^^;
ということで、今年の全国社会人クラブ個人戦は、実り多い結果と
なりました。
大阪総合に続いて、非常に良い流れのように感じます。
この良い流れのまま、9月のマスターズでも大阪の連覇に是非とも
貢献したいものです!
未訪の地、秋田県の美味しい日本酒に飲まれないことが、第一歩
かもしれません・・・(^^;
それは非常〜〜〜に困難なことですが。
ではまた!