帰省のついで、ではなく、Yonexオープンジャパンを観戦するため
観戦のついでに帰省してきました!?
去年は予選の火曜日から金曜まで4日間も観戦しましたが
あまりに試合数が多くて疲れ果ててしまったり、実家に帰ったら
玄関から黒煙がモウモウと排出されたりして(^^;疲労度が
激しすぎたので、今年は準々決勝と準決勝、つまり金曜と土曜だけ
観戦することにしました。
試合はもう昨日で終わっており、皆さんも既に結果はご存じだと
思いますが、僕は今回のYonexオープンは見に行って、本当に
良かったと心から思いました!
それは、おそらく今まで見た試合の中で、最も感動し興奮した
本当に素晴らしい内容のゲームを生で見ることができたからです!
女子シングルス準決勝、山口茜VSワン・シーシャン戦でした。
大げさでなく、僕が今まで見たバドミントンの試合の中で、一番
感動した素晴らしい内容でした!
第一ゲームは、前日リ・シュウルイ選手も破った勢いそのままに
山口が大差で先取。
しかし、徐々に山口の配球に慣れたワン・シーシャンが、第二
ゲームは、クレバーな配球で、低いドリブンクリヤーや、急角度
で放たれるこれまた厳しいカットなどで山口を翻弄する形で奪い
返し完勝。
この段階で僕の予想は
「う〜ん・・・これはちょっと勝てないかなぁ」
と思うくらい、ラリー内容は完全にワン・シーシャンが支配して
おりました。
勝負のファイナルは、ワン・シーシャンが厳しい厳しい配球で
山口を振りまくり、山口は必死に動いて食らいついていくも
ずっとリードを許す苦しい展開で、18-20でワン選手に先にマッチ
ポイントを握られました。
でも、そこからも必死でシャトルを追いかけて、厳しいショット
にも必死に食らいついて、粘りに粘ってセッティングに追いつき
逆にマッチポイントを握るも、ワン・シーシャン選手も意地で
逆にマッチポイントを2度握り返して、目が離せない緊迫の展開に
会場内は一球ごとに大きなどよめきに包まれておりました。
粘りに粘った末、山口が放ったラウンドからのクロススマッシュが
エースになって83分にも及ぶ大接戦を制した瞬間、今まで味わった
ことのない大きな興奮と感動で、東京体育館が揺れるような大歓声
と、長い間鳴り止まないスタンディングオベーションに包まれて
僕もジンと来てしまって涙が溢れそうになりました。
こんな素晴らしい試合をライブで見られて、本っ当に良かったと
思いました。
山口選手が強いのは間違いありませんが、第二ゲーム以降は
完全にワン選手がラリーを支配していたのです。
良いように振られまくって、これはアカンなぁ、って見ている僕
さえ、敗戦を予想したくらいなのです。
そこを、開き直って拾いまくり、ワン選手の焦りとミスを誘って
劣勢から追いついて、大逆転勝利を収めた感動の試合は、どんな
指導者の教えよりも雄弁に、必死に頑張る姿勢の素晴らしさを
教え伝えてくれていたと思います。
会場にはジュニアの選手もたくさん観戦に来ていましたが、あの
試合を生でみた子供たちは、あの試合を境に、きっと気持ちが
変わると確信します。そのくらい本当に素晴らしい試合でした。
この僕でさえ、もう少し頑張ろうと思ったくらいです!?
その勢いに乗って、山口選手が優勝するかと思いましたが、奥原
選手にも強い強い気持ちがありました。
それは
「同世代の選手には、絶対負けたくない」
という気持ちです。
もちろん気持ちだけでは勝てませんが、奥原選手も、相手に決め
られる時は、完全に体勢を崩されて、手も足も体も伸び切って
コートに倒れるくらい振り回されているのです。
そこを必死にシャトルに食らいついて(まさにこの表現がピッタリ
です)、何とか相手コートに返そうという強い気持ち、そして
チャンスと見れば、果敢に強気に攻撃を仕掛ける強気の姿勢。
これが王者たる所以であり、必須条件なのだと思いました。
相手が強いから、どうせ勝てないだろう・・・
あのチームは強いから、頑張っても無理だろう・・・
ここまでは勝てそうだけど、この選手には負けちゃうだろう・・・
こういう声を、ジュニアの子らから聞く機会は少なくありませんが
実力差は厳然として存在するのは当然ながら、たとえ負けたと
しても、一本でも多くラリーに勝ってやろう!一点でも多く奪い
取ってやろう!あわよくば一泡吹かせて番狂わせを起こしてやろう
という、負けん気・強気・闘志・鼻っ柱の強さは、前面に出して
頑張ってほしいものです。
勝てないだろう、ではなくて、勝てるかもしれない。
自動車の運転は「だろう、ではなく、かもしれない」で行えと
免許更新時に教わりますが、それを当てはめてみました(^^)
あの試合での山口選手のプレーを見たら、きっとその瞬間から
生まれ変われる良いきっかけになるんじゃないでしょうか。
全国の指導者の皆さん、ぜひジュニアの子らに、今回の準決勝を
見せてあげてやって下さいね!
さて、今回の帰省で、いつものように先輩・友人に声を掛けて
いましたが、都合の良くない人が多い中で、仕事や私事で多忙を
極めながらも、清水先輩がお付き合いしてくれました!
懐かしの「やるき茶屋」@新百合ヶ丘です。
お忙しいところにも関わらずお付き合い頂いただけでなく、50歳の
後輩にごちそうして頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m
また、超久しぶりにグリーンタウンの練習にも参加してきました。
何年振りか覚えていないくらいです。
そこには「ぜひ正岡先輩にご指導いただきたい!」ということで
後輩の志村が、ミックスのパートナーの赤間さんと、それぞれの
お子さんを連れて参加してくれました。
細貝さんが来られなかったのは残念でしたが、会長の和田さん
若林さんご夫婦は来られていて、とても懐かしく、そして楽しく
3時間半!コート入りっぱなしでプレーさせて頂きました。
和田さん、毎度特別扱い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
練習後の志村、赤間さんらとの写真です。
志村には、実家まで車で送ってもらいました。
どうもありがとう!
DVDで勉強して、お子さん共々さらにレベルアップして下さい。
では、バドの話。
<YONEXオープンでのメモ書き>
僕は公認コーチですので、YONEXオープンは無料で入場することが
できます。
それは、コーチの資質向上、という大きな理由があるからです。
加えて、動員を図る、という目的もありますが、それは大阪から
だと難しいので、このブログに記事を書くことで、間接的に来年
の動員を図る、ということでご勘弁下さい!?
ということで、今回の僕のメモ書きを、今回も特別に!?披露
させて頂きます。
皆さんの参考になれば幸いです。
*ドライブの途中で、バックハンドのフェイントを掛けていた。
(バックハンドで打ってすぐラケットを手前に引くことで、右
方向にシャトルを出すフェイント)
また、ネットに置くように見せかけてから、強いプッシュを
打っていた。
キム・ギジュン選手(韓国)XD
*サーブプッシュはほぼ真ん中に打っていた。またプッシュをする
時は、ほぼ面を切ってワイパーショットのように打っていた。
XU選手(中国)XD
*女子選手は、とことんネットに球を置いていた(簡単には上げ
ないということ)
ミックスの試合において XD
*ジャンプして、胸が後ろから見えるくらい、上肢を捻って打って
いた。
セティアワン選手(インドネシア)MD
*スマッシュを打つ前の構えでは、ラケットは垂直に立てていた。
(筋肉の伸張反射を使っていた)
フー・ハイファン選手(中国)MD
*フォア奥に移動時、右膝の力を抜くことで、移動の動力を産み
出していた。(その時は足換えはしていない)
CHOU Tien Chen選手(Chinese Taipei)MS
*ちょっと小さくジャンプしてタイミングを速くして、角度優先の
タッチの速いスマッシュを打っていた。
トミー・スギアルト選手(インドネシア)MS
*フォア側のドライブも、ほぼバックハンドで強く押していた。
アンガ・プラタマ&リッキー・カランダ(インドネシア)MD
*ハーフからネット前に落とす時は、ラケットでシャトルの下を
擦るように打っていた。
イ・ヨンデ(韓国)MD
*グリップは、基本的にサムアップで持っていて、それでフォアも
打っていた。
イ・ヨンデ(韓国)MD
*ドライブは、ほぼ全員がバックハンドメインで打っていた。
これらの情報は、試合の流れを見ずに、双眼鏡で一点をじっくり
確認することで収集したものです。
試合の流れを見ていたら「スゴい!スゴい!」だけで終わって
しまいますので・・・
ただ単に、見て気づいたことを書いただけですので、果たして
皆さんの参考になるかどうかは分りませんが、ネット前に落とす
時に、ラケット面でシャトルの下を擦る動き(ネットを越えてから
沈みやすい)や、ドライブをバックハンドで打っていることや
プッシュを真ん中にワイパーで打っていたことなどは、実戦的に
使える技術ではないかと思います。
僕も、メモっただけでなく、しっかり実戦に活かそうと思います!
皆さんも試してみて下さいね。
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DVD第二弾の発送に関わるやり取りをしていましたら、むらやん
さんから嬉しい嬉しい報告が!
息子の大輔くんが、中学の市民大会で見事優勝されたそうです!
おめでとうございます\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
聞くと、大輔くんは「優勝しなければならない」と自分を
追い込んで、一週間ほどかなりイライラしていたそうですが、その
プレッシャーをはねのけて、実力を出し切って見事優勝したのは
素晴らしいの一言に尽きます。
僕からはお祝いの言葉として、下記をメールしておきました。
「おめでとう!よく頑張ったね。でも喜ぶのはその日だけにして
また次のさらに大きな目標に向かって頑張っていこう!
勝利も敗戦も、終わった瞬間に、もう過去の話だから」
と僕らしくもない「カッコいい」アドバイスを送ってみました。
大輔くんは、どう受け取ってくれるかな?
DVD第二弾は、明日必ず発送しますので、お楽しみに!
実技モデルは、全中チャンピオンですからね。
そのプレーを学んで、さらにレベルアップ目指して頑張っていって
下さいね。
エラそうなことを言いましたが、大輔くんの優勝が嬉しい僕は
それを肴(スミマセン)に、一人祝杯を挙げてしまいました。
大輔くん、僕の祝杯を増やすためにも、これからも頑張ってね!?
ほっといても飲んじゃいますが(^^;
ではまた!