橋本体育館まで遠征してきました。
共に45歳シングルスに出場する真野くんの車に乗せてもらって
二人仲良く!?約1時間半のドライブを楽しみました。
そこで真野くんから興味深い話題がありました。
何と、真野くんはTVコマーシャルに出たそうなのです!
そのコマーシャルはこちら ↓
ミズノのコマーシャル「野球やろうぜ」
https://www.youtube.com/watch?v=Pf6zpQ85gIs
真野くんは、1分2秒のところ(バッティングで構えるシーン)と
1分6秒のところ(スライディングでアウトになるシーン)に登場
しています。
その話を聞いた時、スマホで即チェックしました。
真野くんのスライディングフォームが、イケてないなぁと即
突っ込んでおきました(^^)
僕の初戦は、兵庫の木田英明さんでした。
木田さんとの対戦は初めてでしたが、去年の全日本シニアで
見市が二回戦で対戦しており、それをコーチ席から見ていたので
「ショットが力強い方だなぁ」という印象がありました。
また、実際にコートで対面してみると、体が大きく(って、僕も
ですが)がっしりした体格に少なからぬ威圧感を覚えました。
木田さんのショットは、予想通り重かったのですが、動きも少し
重かった(^^;みたいで、スマッシュレシーブを速めにネット
前に落としたら、それをノータッチとなる場面が多く、終始
リードを保ちながら2-0で勝つことができました。
二回戦の相手は、真野くんと滋賀県の橋村さんの勝者となります。
木田さんとの試合を終え、真野くん・橋村さん戦をコーチ席で
じっくり観戦しました。
お互い超攻撃的にバンバンスマッシュを打ち合う激しい展開で
ファイナル終盤まで競り合う熱戦でしたが、最後の数点を橋村さん
が連取して、橋村さんが接戦を制しました。
その試合を少し見れていたのが功を奏し、安易に速いロブを打つと
カウンター的に速いスマッシュを打たれると思ったので、僕は
橋村さんとの対戦では、意識的にヘアピンを多用しました。
橋村さんはネットに置いて、相手に上げさせて、速く下がって
打つ気満々でしたので、僕のヘアピンをノータッチで取りきれない
場合も多く、またそれが効いてくると、同じフォームからの
ロビングも効くようになってきて、後は気持ちよく四隅に振って
危なげなく2-0で勝利しました。
そして決勝は、大阪ガスの大井貴夫さんです。
大井さんとは40歳の大阪総合で2回対戦しており、1勝1敗の五分
でした。
その二試合とも接戦でしたし、何より直前の対戦で負けているので
厳しい戦いになることはしっかり覚悟して臨みました。
予想通り、大井さんは序盤から強い攻めの姿勢を見せてきて
大きな声を出しながら、バンバンスマッシュ・ドライブ・プッシュ
と強い球で押し込んできました。
負けじと僕も強気に強い球で対抗しましたが、大井さんの勢いに
押される形でレシーブエラーする場面が目立ち、ゲームポイントを
握る場面もありながらも、セッティングで第一ゲームを落として
しまいました・・・
同じ展開で行くとやられると思ったので、ここは冷静にスマッシュ
レシーブはネットに浮かさないように置いて、連続で強い球を
打たれないように第二ゲームは方針変更しました。
すると、その方針が効いたのか分りませんが、序盤から大量リード
を奪い、大井さんの動きも途中から諦めたように遅くなって
ひと桁くらいで第二ゲームを奪い返しました。
勝負のファイナル。きっと大井さんは、再度気合いを入れ直して
また第一ゲームのようにガンガンくるに違いない!と僕も集中して
入りましたが、ゲーム序盤で大井さんの右足が攣ってしまったの
です・・・
足が攣ってからも、大井さんは大声で気合いを入れていましたが
気合いで痙攣はどうすることもできず、そこからは僕は普通に
四隅に回すラリーでつないだだけで点数は離れていき、図らずも
優勝はラッキーな形で僕の手中に転がり込んできました。
試合後、大井さんと話しましたが、準決勝の永井さん戦での
ファイナルが効いていたそうで、実は決勝は最初から足に来ていた
とのことでした。
しかしそれでも攻撃的に打ちまくってきたのは、そうしなければ
前のように回されて勝てないと思ったからだそうでした。
当日は、大井さんは決勝で4試合目で、それまでに7ゲームを
こなしてこられて、一方の僕は4ゲームしかやっていなかったので
そこでの体力消費の差が、僕に大きく有利に傾いたのは間違い
ありません。
永井さんのアシスト!?に感謝致しますm(_ _)m
これで嬉しい3連覇です!
帰りの車では、運転する真野くんの横で、缶ビール2缶を空け
上機嫌で祝杯を挙げながら、四條畷まで連れて帰ってきてもらい
ました。
40歳男子シングルスでは、兵庫の高井さんと大阪の永田くんとの
対戦でした。
ファイナルにもつれこむ大接戦でしたが、マッチポイントを迎えた
永田くんが、低い位置から打った守備的ロビングが、ネットの白帯
に当たり、そこから鋭角に曲がってネットイン!
大熱戦に似つかわしくないあっけない幕切れで、永田くんが初優勝
を勝ち取ったのでした。おめでとうございます。
50歳シングルスでは、ディフェンディングチャンピオンである
阪急電鉄の大野さんと、リベンジを狙う楠本さんとの決勝戦が
これまたファイナルにもつれこむ大接戦でした!
と言いながら、結末は試合後に楠本さんからお聞きしたのですが
何と、ファイナル16-20の状態から、楠本さんが大逆転で勝利した
そうです!!!
一本もミスれない状況から、よくぞ我慢したものだと思いますが
楠本さんいわく
「マッチポイントを握られてからは、もう(相手コートに)返して
いるだけだった」
そうです。
20-16となれば、誰しも「勝った!」と思うのが人情であり普通の
感覚でしょう。
そこを勝ち切れなかった大野さんの無念さはいかばかりか・・・
いや、しかし、その絶体絶命の状況から粘って逆転した楠本さんを
称えるべきでしょうね。おめでとうございます。
楠本さんは、これで公式戦の優勝回数を52回に伸ばされました。
到底追いつきそうにない数字ですが(^^;遠くの目標として
少〜し意識はしておく程度にしておきます。
近畿総合(シニアの部)の結果はこちらです。 ↓
http://www.kinki-badminton.com/pdf/12kekka.pdf
では、バドの話。
<大げさな動きでのフェイントは止めよう>
バドミントンでフェイントは必要不可欠です。
フェイントができなくても、ゲームはできますが、普通に打って
いるだけでは、そのフォームから、相手に、何を打つのかが容易に
分ってしまうので、なかなか有利な状況になりません。
ショットは相手のフォーム・体勢を見て、相手のクセ・傾向を
加味して判断するものですので、できるだけ相手に、何を打つのか
分らないようなフォーム・スイングで打つべきです。
そこで登場するのが「フェイント」です。
フェイント=feint で意味は「みせかけ」ということです。
スマッシュを打つとみせかけて、ドロップを落とす。
クロスに打つとみせかけて、ストレートに打つ。
ロビングを打つとみせかけて、ヘアピンを落とす。
つまり、相手に、こちらが打つショットを、そのショットだと
勘付かせないように打つことです。
そうするためには、ラケットや体の動きを、実際打つショットと
違うように動かすのですが、それをあまりに大げさな動きで
惑わそうとすると、大きな問題が発生してきます。
それは
1)ショットの安定度が下がり、ミスしてしまう
ただでさえ、普通に打ってもミスはするところを、そこでまた
普通と違うスイング・動きをすることで、必然的に安定度は
下がります。
具体的には、コントロールミスやカチコ(フレームショット)が
出てしまい、フェイントかけて有利になりたいところを、真逆の
ミスで、全く意味がないということになってしまいます。
2)毎回大げさなフォームにすることで、逆に相手にバレる
大げさなフォームのフェイントは、最初に遭遇すると劇的に
効くケースも多いのでしょう。
しかし、何とかの一つ覚えのごとく、 一回効いたからと言って
毎回毎回同じことを繰り返していると、その内に、その大げさな
フォームから判断されてしまい、逆に相手にショットを教えて
いるような悲しい展開に突入してしまいます・・・
相手を欺こうとして打つフェイントで、ミスったり不利になったり
しては本末転倒です。
ではどうするのがよいでしょうか?
「なるべく高い位置で速くシャトルに触り、様々なショットを
同じフォームで打つ」
実はこれが何よりだと思います。
そうすることで、普通に打つショットがフェイント効果を生み
出してくるからです。
ラケットを大きく振りながら急に止めて前に落としたり、一旦
ラケットを引いてからクロスに打ったり等、あの手この手で相手を
攪乱せんとする気持ちは必要でしょうが、シンプルに速く、そして
色々なショットを同じフォームから繰り出す、という方が、ミスの
確率も少なくなりますし、フェイント効果もしっかり出せるので
得策だと思います。
これは日本のトップである田児選手が、未来のエース奈良岡功大
選手(とそのお父さん)にアドバイスしたことですが
「今はフェイントを使うことで点数を取っている」
「でもそれをやることで(点を)取られてる部分もある」
「上に行けば行くほど、それでは点数が取れない」
「全部対応されてミスにつながる」
とのことでした。
もちろん、はるか上のレベルでのお話しですが、上記で二番目の
「それをやることで(点を)取られてる部分もある」
という言葉は、我々も身につまされる発言ではないかと思います。
フェイントがズバッと決まって、見事にノータッチ!というのは
愉快痛快爽快なのは僕もよおく分りますが、バドミントンで勝つ
つまり、点を取る、ミスしない、という観点から突き詰めると
シンプルに速く強く正確に、という方向性を重視すべきではない
でしょうか?
フェイントかけるにしても、できる限り動きは最小限にしたいもの
ですね!
僕も十分気を付けます・・・(^^;
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近畿総合の翌日は、ジュニアの試合でした(なみはやジュニア)
僕は田原スマッシュBCのコーチとして、試合に付き添いでした。
年度内の最後の公式戦となるので、6年生としては最後の試合と
いうことになります。
写真は試合後に記念撮影した田原スマッシュの6年生たちです。
みんなとってもかわいいですね!
最後の試合ですので、田原スマッシュのみんなにも頑張って
少しでも上位に進んでもらいたかったですが、その目標はまた
次回にお預け・・・です。
田原スマッシュのメンバーについて言うと、勝っても負けても
いいのですが、もっともっと気迫を前面に出して、一球一球に
食らいついてほしかったなぁ、と思いました。
相手が強い子だったり、強いチームに所属しているというだけで
戦前から「どうせ勝てない」「ここで負けちゃう」「あの人には
敵わない」と諦めモードになっている子もいたようです。
おいおい!君らまだまだ子どもじゃん!
バドだって始めて間もないし、頑張ればナンボでも強く上手く
なれるのに、その歳で既にそんな気持ちでどうすんねん!!!
という心の叫びを、試合後のミーティングで岩城代表に続いて
話しました。
「競技としてやっている以上、勝つ方がいいに決まってます。
でも、大事なことは、勝ち負けにこだわらず、一生懸命勝つ為に
頑張ることです。
それを、対戦する前から、どうせ勝てないとか弱気なことを考える
くらいだったら、そんなん、もうバドなんか止めた方がいい。
だって、試合する限りは勝ったり負けたりするのは当たり前の
ことで、負けるのが怖いって言うんだったら、そもそもバドなんか
やらなきゃいいだけの話です。
そうすれば、負けることもないです。勝つこともないけど・・・
誰だって負けたくはありません。
だけど負けを恐れて諦めモードになるんじゃなくて、勝てるように
練習をもっともっと頑張ったらいいでしょう?
上位に残っているような選手たちは、そうやって頑張ってきた
だけの話です。
みんなもそうやればいいんです。
我々はみんなに、素晴らしい練習環境は与えています。
だから、普段の練習からしっかり頑張って、今度はみんなが決勝の
舞台に立てるよう、またこれから頑張っていこう!
みんな優勝したいやんな?(ここでみんなうなずいてました!)
頑張ればできるからまた練習しっかりやっていこう!」
と言った意味のことを語りました。
練習環境の件については、頑張って与えているのは僕ではなく
岩城代表と宮崎コーチですが・・・(^^;
大人が、色々な挫折や失敗などの人生経験を積んできて、自分の
ポジションを自分なりに規定して、その上で判断を下すのは
分ります。(その判断も、自分の弱気な色眼鏡に歪められている
可能性は多々ありますが)
しかし、まだまだ小さい小学生達が、どうせとか、敵わない、とか
諦めの気持ちは絶対に持ってほしくないのです!!!
現時点で実力差があるのは当たり前です。
そこを何とかして勝とう! 勝てなくったって、頑張って1点でも
多く取ってやろう!あわよくばひと泡吹かせてやろう!と、闘志
むき出し、気迫十分で、もっともっと1ラリーに食らいついて
ほしかったのです。
(もちろん、頑張っている子も居ましたが)
その気持ちの部分は、本人の性格に負うところが大きいとは思い
ますが、それを導き、軌道修正していくことも、コーチの課題
なのでしょう。
微力ながら、頑張っていきたいと思います。
童心に返れば、子どもの気持ちが分るかな?
それなら、今も解っていてよさそうなものですが!?
永遠の29歳、気持ちは童心!?のまさやんでした。
ではまた!