2012年11月28日

打つ前に脱力しているのが良い理由は?

11月25日日曜日は、近畿社会人の団体戦でした。
これはちょっと先日のマスターズに似ていて、年代別の3ダブルス
での団体戦なのですが、50歳の代わりに35歳となります。
つまり、35歳、40歳、45歳の3ダブルスでの戦いとなります。

その他にも一般(2複1単)、ミックス、などいくつか種目があり
ましたが、僕が出場したのは上記の年代別でした。

出場資格は、大阪社会人クラブ個人戦で、上記の年代別での優勝
ペアに与えられます。

大阪成年チームは

35歳・・・門野聡、畑下隆男(よく一緒に練習している)
40歳・・・小山顕、國信建臣(マスターズでも一緒だった)
45歳・・・見市昌弘、正岡毅

だったのですが、先週の全日本シニアで肉離れをしたばかりの
見市は出場することができず、代役として同年代の寺尾学さんに
急きょ出場して頂くことになりました。

会場は奈良県桜井市。三輪(みわ)そうめんで有名な三輪の芝
運動公園総合体育館で開催されました。
有名な大和三山(やまとさんざん)の近くです。
皆さんは大和三山って言えますか?

天香具山(あまのかぐやま)
畝傍山(うねびやま)
耳成山(みみなしやま)

です。僕は一応知っていました。天香具山というと、思い出すのは
百人一首のあの有名な

春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ(ちょう)天の香具山

by持統天皇ですよね!

また近くには、日本最古の神社と称される大神(おおみわ)神社や
南西には神武天皇陵、南には明日香村の石舞台古墳など、古代の
ロマンをたっぷり感じられる土地柄なのです。
高槻市大和から遠いのは、ものすご〜く難点ですが・・・(^^;

近畿社会人の大会は、前回の個人戦でも近隣の県に声をかけて
参加を募っており、高知県から参加頂いたりしていましたが
この大会も「オープン団体戦」と銘打っており、協会としては
同様に近隣の県に参加を打診したそうです。

しかし、この大会は他県からの参加は残念ながらゼロでした。

しかも僕らが参加した成年男子年代別の参加は、大阪、兵庫と
開催県である奈良のわずか3チームのみでした。
つまり2回勝てば優勝となるのです。少し拍子抜けです・・・

とはいえ、負けるよりは勝つ方がいい!ということで、僕らは
一生懸命に戦いました。

ただ、実を言うと、僕は全日本シニアの後から風邪を引いて体調
を崩しており、試合前日の土曜日は懐かしの栗ちゃん(栗原裕司)
が岐阜から来てくれたにもかかわらず、飲み会はおろか、練習さえ
行けずに、家で床に臥せていたくらいのしんどい状況でした。

しかし、この大会は団体戦であり、僕が休むと即棄権になって
しまうので、這ってでも会場に行って、是が非でも参加だけはする
必要があったのです。

幸い、当日の朝には、風邪は小康状態に落ち着いて、何とか運動
はできる状態には復活していました。

初戦は奈良チームです。
こことはちょっと実力差が大きく、大差の3-0で完勝しました。

そして次の兵庫戦に勝てば、もう優勝です!
団体戦ということもあり、僕らはやる気満々でしたが、ただ一人
微妙な立場&テンションの人間がおりました。門野聡です。

彼は、試合の翌日から香港旅行に行くとのことでしたが、旅行前日
の午後2時50分の段階で、海外旅行必携の最重要アイテムである
パスポートを受け取っていないのです!
それ、絶対おかしいやろ・・・

門野いわく、出張続きや全日本シニアもあり、どうしても受け取り
に行けなかったそうです。

ただ、最悪15:50分位三輪駅発の電車に乗れば、谷町四丁目にある
パスポートセンターでの受け取り間に合うとのことで、団体戦最初
の試合である35歳ダブルスが終わったら、タクシーに飛び乗って
即移動という綱渡りの余裕のない状況でした。

35歳ダブルスが始まったのは14:50分くらい。ラリーポイント制の
今なら、通常は20分くらいで終わります。

ところが、門野の意に反して、試合は一進一退の接戦に・・・
自らの首をしめる!?ファイナルに突入して、門野のいつもの軽薄
な薄笑いも、焦燥感に襲われ、目は泳ぎ、口元はひきつりに近い
こわばりを見せていました。

しかし門野は、ファイナルに入るインターバルの際に

「やっぱり、どうせやるなら負けたくないからね」

と、勝負師としての意地を、そんな緊迫した状況でも見せていま
した。
僕は一瞬感心しかかりましたが、考えてみるとその状況に追い込ま
れたのは彼の不手際であり、加えて、そんな意地を見せるなら
さっさと2ゲームで勝っとけ(^^)と、僕には門野の勇ましい
発言も、羽毛のように軽い発言へと瞬時に格下げされたのでした。

そんな門野と畑下の意地で最後は接戦を制し、試合終了と同時に
タクシーに電話をかけ、普段ののんびりした姿からは想像もでき
ないくらいの慌ただしさで、門野は会場を後にして、パスポート
センターへと急いだのでした。
間に合ったのかなぁ・・・

続く40歳ダブルスも接戦ながら、先の全日本シニアで9位(つまり
ベスト16ですね)となった國信・小山ペアが、國信のせわしい程
タッチの速い前衛と、門野に劣らずおっとりした小山の、性格から
は想像しにくい強烈なスマッシュで、決して弱くはなかった兵庫
ペアを力でねじ伏せて完勝!ここで2-0となり、大阪の優勝は確定
しました。

となると続く45歳ダブルスは、ハッキリ消化試合となってしまった
のですが、充実感が欲しかった僕は、寺尾さんに

「マジに行きますよ!」

と、気合いを入れて戦うことを宣言し、その通りに完全に真剣に
攻撃しまくりました。

序盤こそ競り合いましたが、実力差は大きかったようで、僕の
スマッシュもよく走っていてよく決まり、また寺尾さんのカットも
しばしばノータッチを奪って、2ゲーム目は大差で完勝しました!

成年男子は、京都も滋賀も和歌山も参加していなかった近畿大会
ではありましたが、一応優勝なのでちょっと嬉しいです。
ちょっと、です・・・

今回の成年男子大阪チームの雄姿です。
試合後に撮影したので、ここに写っていないのが門野です!?
DSCN3725.JPG

試合の翌日、つまり一昨日は、しっかり風邪がぶり返してしまい
ました。
完全に治りきっていない状態で、張り切ってバドしてしまったのが
やはりまずかったようです。

鬼のかく乱ですが、土曜と月曜の二日間は、巨体をベッドに横
たえて、ずっと呻吟(しんぎん)していました。
決してずっと「singing♪」していたのではありません。
それが言いたいが為に、滅多に使わない呻吟(=うめくこと。
苦しみうなること)なんて表現を背伸びして使ったのでした。
おそらくスベリましたね。

今日もまだ少ししんどいですが、キーボードを叩く程度の元気は
あるようです。
早く回復して、またバドを再開したいです。


では久しぶりにバドの話。

<打つ前に脱力しているのが良い理由は?>

初〜中級者によく見られる間違いは、強い球を打とうとして力んで
体に力が入ってしまい、かえって強い球が打てなくなってしまう
ことです。

上級者は、理論としてというより、自らの経験則から、体の力を
抜いた方が、強く速くスイングできるということがわかっている
のだと思います。
うまく脱力した状態から、瞬間的にビュッと力を入れることで
ムチのようにラケットヘッドを走らせることができるのです。

このブログでも、過去に力を抜くことの重要性を幾度か述べて
きました。
しかし、その理由としては、経験談からのシンプルな説明であり
ではなぜ打つ前に力を抜いていた方が、より強い力が出せるのか
という学術的説明はできておりませんでした。(って今までにも
学術的説明はしたことないですが・・・)

これは、先般参加してきた公認バドミントンコーチ2級の専門科目
講義の際に学んだ正確な知識です。
僕が考えて編み出した知識ではありませんので、ご安心を!?

それは筋肉の性質の話になります。

筋肉は、伸びて、縮む。これにより、骨・関節を自在に動かす力
を発揮しています。

その筋肉の力の入り方には3つのパターンがあります。
分りやすく腕相撲で言うと

腕相撲で勝っている状態。つまり筋肉が収縮している状態です。
二つ目は、真ん中付近でつばぜり合いとなっている状態です。
三つ目は、相手に押されながら盛り返そうとしている状態です。

腕相撲で勝っている状態というのは、筋肉の本来の収縮する動きで
これをコンセントリックと呼びます。

腕相撲でつばぜり合いとなっている状態は、筋肉は収縮も伸張も
しておらず、動かない状態で力を入れているケースで、例えば壁を
押したり、両手のひらをお祈りのように胸の前で合わせてグッと
力を入れるような状態で、これをアイソメトリック(聞いた事
ありますよね?)と呼びます。
力を入れていながら、筋肉は伸びも縮みもしていません。

三つ目の、腕相撲で負けている状態、つまり筋肉が伸びた状態から
収縮しようとする時の状態をエキセントリックと呼びます。

この三つ目の、エキセントリックの状態が、筋肉が最も強い力を
発揮することが分っています。

それは何故か?

筋肉にはあるシンプルな性質があるからです。
それは

「筋肉は伸びたら、縮もうとする」

のです。

これは、全身筋肉だらけで、一方が伸びたら、一方は縮むという
私たちの体ですので、あまり実感は湧きにくいかと思いますが
筋肉の性質はそうなのだそうです。

これを、スイングにおいて、意図的に出すことができれば、普通に
ラケットを振るよりも、強く速くスイングできることになります。

つまり、筋肉を一旦伸ばしてから縮ませるようにすれば、ただ単に
縮ませるより、強い爆発力が得られるのです。

これがいわゆる「ラギングバック」(後方への遅れ)であり、分り
やすく言うと「ムチのしなり」に相当するのです。

ある程度の堅さを持った短いムチ(競馬で騎手が使うような)を
静止した状態から前方に振り出すと、先端部分が一瞬遅れて後方に
反る形になって、そこから一気に加速します。
そしてムチの先からは「ビュッ!」という鋭い風切音が鳴ります。

これを同じ長さの棒きれを、同じ速さで振っても、先端がしなら
ない為、同じような風切音はならないはずです。
棒きれの先端の速度は、ムチの先端の速度より遅いからです。

このムチの動きを、体や腕に実現させることができるのが

「力を抜いていること」

なのです。

力を抜いていることで、自然と動きにしなり、つまり筋肉に一旦
伸びた状態が生じることになり、意図的にエキセントリックの
状態を発生させることができることになるのです。

これが打つ前に体に力が入ってしまっていると、貴重なしなりが
得られず、筋肉の性質を使った爆発力を利用することができない
ので、力んだ割には球は行かない、という気持ちとは相反する
悲しい結果になるのです。

じゃあ、力を抜いてフニャフニャになってればいいのか?という
ことではありません。
ある程度、体に緊張感というか張りを持たせた状態、つまりムチが
静止していてまっすぐになっている、イメージ程度の力を入れて
おくことは必要です。

力を抜き過ぎて、ムチが毛糸になってしまったら、速く振っても
到底スピードは出ませんので。

ここで言いたいのは、同じ筋力の持ち主の場合、よりリラックス
して、打つ前に脱力できている方が、筋肉の性質を利用して
効率的に強い爆発力を発生させることができます!ということ
でした。

このエキセントリックの考え方は、コート内の移動時間の短縮と
いう観点から、フットワークにも応用されています。
それについては、またの機会に!

試合ではついつい体に力が入ってしまいがちですが、強い力を出す
ためには、筋肉の性質上、逆に脱力することが効果的なんだ!と
頭で理解して、実践するように試してみて下さい。
今までより、グンとキレの良いショットが打てるようになるかも
しれませんよ!

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今回の試合は近畿の団体戦でしたが、これに続く上位の全国大会が
石川県金沢市で、3月16〜17日に行われるそうです。
僕は、大阪総合ではダブルス連覇中ですが、大阪社会人クラブ
個人戦ダブルスでは、今年の優勝が実は初めてだったのです。
意外ですね!?
なので、社会人クラブの全国大会があることすら、ノーマーク
だったのでした。

金沢市は数回訪れたことがありますが、お寿司が美味しくてお酒も
美味い(どこでも美味いけど・・・)とても魅力的な土地柄です。

全日本シニアも各地を旅行できてとても楽しいのですが、団体戦
という小規模の団体旅行みたいなシチュエーションは、バドと
旅行と飲み会を兼ねられる、非日常の極致のような素晴らし過ぎる
イベントです。

これを見市に話したら、彼も相当な乗り気を見せていました。

「これからも、大阪社会人と大阪総合のタイトルは死守せんと
いかんな!」

イベントを愛する見市・正岡ペアの、考えることは同じでした。

これからも、バドミントンの試合付きの遠征旅行は、死ぬまで
続けていきたいものです。
候補地は、@食事が美味しい。Aお酒が美味しい。B温泉がある。
になるでしょうか。
北海道、山陰地区、九州などが狙い目でしょうか!
勝手に旅行したらいいんですけどね・・・(^^;

ではまた!
posted by まさやん at 09:23| 大阪 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする