小田原まで行ってきました。
土曜日の10時に大阪を出て、1,000円高速の最終週末という
ことで渋滞が予想されましたが、京滋バイパスと伊勢湾岸道で
少し混んだ以外はまあまあスムーズに移動できました。
元チームメイトの真野くんと二人で会話しつつの運転でしたので
長時間運転を感じさせず、道中非常に楽しかったです(^^)
最初、昼メシは浜名湖SAで食べようと話していましたが、ナビを
見ると、その手前のSAに僕の大好きな吉野家があるのを発見!
自分から浜名湖で食べようと提案していたことも、白紙撤回して
僕のたっての希望で昼食は吉野家となりました。
予定通り、約5分で完食となりました。
真野くんを小田原のホテルで降ろし実家に到着しましたが、肝心
のオヤジは詩吟の大会で、打ち上げ中だとのことでした。
事前に兄と飲む約束をしていたので、実家近くの飲み屋で
飲もうということになりましたが、オヤジが生田のスナック
「若菜」で飲んでいるということだったので、姪の運転で生田に
移動しました。
場末中の場末のスナック「若菜」は、予想に反して満員に近い
大盛況でした。
オヤジの詩吟軍団が居た事もありましたが、他にもお客が居て
僕の若菜訪問史上最大級の繁盛を見せていました!?
翌日が試合だったので、兄とは「軽く」飲もうと言っていました
しかし一杯目のビールを飲んだら、徐々に調子に乗ってしまって
半分以上残っていた焼酎のボトルが空き、新しいボトルも猛烈な
勢いで減っていき、しまいには日本酒という、軽いどころか
いつも以上にギン飲みしてしまって、カラオケでも踊り付きで
熱唱して、ベロンベロンになってしまいました・・・
その主な原因は、兄にあります。
日本酒を注ぐ片口(深めの陶器のお皿で、注ぎ口がついている)
になみなみと日本酒を満たして、さしつさされつで飽くことなく
冷酒を飲みまくっていたのですが、その容器が何杯か空になった
あと
「たけしぃ〜!日本酒ラスト半分」
と言われて、ああ、やっとこれで最後かなと思いきや、ラスト
半分の日本酒も、こぼしたのと同じくらい瞬時に無くなったら
兄は
「たけしぃ〜!日本酒ラスト半分」
とさっき聞いたはずのセリフを、何事もなかったかのように繰り
返すのです。
結局そのセリフは、都合5回くらい繰り返されました(^^;
でも自分がセーブすりゃ良かっただけの話ですが・・・
帰宅は当然のタクシーで午前様となり、翌朝は強烈に酒が残って
相当頭が痛かったです。
「やっちまったなあ」という今は無きクールポコのせりふが口を
つきましたが、言い訳ではないですが、まあ本番の全日本シニア
でもないので、実は僕は今回の試合に死ぬほど重きを置いていた
わけでもなかったのでした。
わざわざ大阪から来て試合するので、もちろん頑張ろうとは
思っていましたが。
全日本シニアの前日には、あんな飲み方は決してしません。
ということで、リラックスしまくりの僕は、急遽応援に行くと
言い出したオヤジを乗せて、検問があったらやばかったかも
しれない状態で、真野くんの待つ小田原のホテル経由、会場の
小田原アリーナを目指しました。
写真は本邦初公開!?僕のオヤジとのツーショットです。
昭和9年生まれの76歳。ちなみに誕生日は石川遼くんと
同じ9月17日です(^^)
会場には事前に応援にきてくれると宣言していた石井先輩も到着
されていて、また大阪の知り合いや、神奈川の友人などたくさん
いたので、緊張感はほぼゼロでした。
昨年は、遠征応援団が居てくれたことで非常にプレッシャーが
ありましたが、最近すっかり試合慣れしていた僕は、今回は
ぜ〜んぜん緊張のきの字も、プレッシャーのプの字も!?
ありませんでした。
一試合目は、神奈川県の同級生西山治朗です。
彼は神奈川では昨年全日本シニアの代表になっていました。
対戦してみると、西山は前への動きが遅く、またサーブもかなり
浅かったのでヘアピンとスマッシュで、結構点が取れました。
しかし前日の深酒がたたり、僕の調子は激悪で、身体は重いわ
疲れるわミスるわで、無駄に汗ばかりかいて(会場は相当蒸し
暑かった)結構競った試合にしてしまいました。
何とか2−0で押し切って、次は石井先輩の先輩、親愛なる家寿多
さんとの対戦です。
家寿多さんとは、全面でのシングルス対決こそないものの、練習
でやった半面の対決では以前ラブっていたので、ここはまあ
大丈夫だろうとたかをくくっていました。
ということでリラックスしすぎて、1ゲーム目は結構失点して
しまいましたが、家寿多さんの球にはあまり効くショットがなく
ラウンド奥へのクリヤーで家寿多さんがあえいでいるのが
ありありと分かったので、2ゲーム目はクリヤー主体で気持ち
よく四隅に振り、半分くらいの点数で完勝しました。
驚いたのは、普段温厚でにこやかでおとなしいと思っていた
家寿多さんが、ゲーム中かなり気合の大声を出していたことです
試合前にいつもの笑顔で
「正岡くんと対戦するためにこの試合に来たようなもんだ」
と穏やかに話していた姿からは想像できない激しい一面を見る
ことができて、とても貴重な体験をしました!?
決勝は、兵庫県の井口さんという方でした。
僕と反対側の山の準決勝が激戦で、その試合を見ていましたが
結構強い人のように見受けられました。
井口さんに負けたのは、同じく兵庫の遠藤さんでした。
ちなみに遠藤さんとは、近畿シニアで対戦したことがありました。
いざ対戦してみると、井口さんは準決勝の疲れか、前への出足が
しんどかったようで、ネット前に落とす球がよくノータッチで
決まり、また僕のスマッシュもよくエースとなって1ゲーム目は
何とか無難に先取できました。
2ゲーム目も序盤大きく離したのですが、実はその辺りから空腹
と暑さによる疲れで僕の動きがガクンと落ちて、スマッシュが
打てなくなり、また反応が遅いため手打ちになりミスも多発
させて、中盤で追いつかれ逆転され3〜4点リードを許す展開と
なってしまいました・・・
応援してくれていた石井先輩や真野くんにも、僕の異変は見て
取れたようで、真野くんいわく
「ファイナルに入るとヤバいと思った」
と、応援団の方々に不安を与えるプレーとなってしまっていま
した。
そのあたりでは、井口さんのフォア奥からのクロスカットが全然
取れず、簡単にノータッチを4本くらい決められていました。
しかし、途中シャトル交換で合法的!?に休憩をして、一生懸命
に深呼吸で短時間に体力回復を図り、再開後はまたスマッシュを
打ち始め、またそれに呼応するかのように、井口さんもミスを
出してくれて、井口さんに19点を献上しながらも、マッチ
ポイントはスマッシュ2発で締めくくりゲームセット。
控えめなガッツポーズで、全国社会人クラブバドミントン大会
個人戦 45歳シングルス初優勝を果たすことができました。
深酒がなければ、もっと違う展開になっていたはずですが
そこをセーブできないのも僕の実力!?ですね。
しかしきっと、次回同じ状況でももう一度繰り返してしまうと
思われます(^^;
石井先輩の応援で、また優勝をお見せすることができたのは
良かったです。
また、僕の試合を初めて応援しにきてくれたオヤジに、息子の
勇姿!?を見せられたのもよい父の日になって良かったかな。
オヤジは、決勝で僕が疲れていた場面では、真野くんに促されて
「集中しろ!」
とか言ってたらしいですが(^^;
オヤジが言うと、集中が焼酎に聞こえます!?
優勝者は表彰状・メダル授与とともに写真撮影があるとの事で
体育館の一角の部屋で、僕は役員の方に
「写真撮影があるなら、散髪行っておけば良かったなあ」
と髪型を整える真似をして軽口をたたきましたが、役員の方も
ノリは軽く
「いやいやそのままでぜんっぜん問題ないですよ」
と返してくれました。
さらに調子に乗った僕は
「写真は取り直しありですか?」
と聞いたら、それには冷たく
「ありません」
と言われました・・・
そのうちに、優勝者の近影が全国社会人のホームページに掲載
されるはずです。
そこで半笑いを浮かべている僕の姿が見られると思います。
興味のある方!?はまた見てみて下さい。
試合結果は早くも掲載されていました。速いですね〜!
組み合わせの(2日目の結果掲載)のところです。
http://www.hellonet.or.jp/~hisato/msbf/zenkoku_syakaijin_kojin2011/mainpage.html
帰りは小田原駅近くのデニーズで、オヤジと真野くんと3人で
食事をして、オヤジと真野くんはビール、僕はノンアルコール
ビールで祝杯をあげ、オヤジはまたまた調子に乗り、飲み屋の
ようにウーロンハイを2杯、そして真野くんもビール3杯飲んで
当然のごとくオヤジどののゴチになりました。
(真野くんには「遠慮せず飲んでいいよ。次回逆のパターンでは
僕も飲ませてもらうから」ということで、飲んでもらいました)
オヤジはまだ飲みたそうでしたが、それから大阪への長距離
運転が待っていたのでその辺でお開きにして、オヤジを小田原駅
で降ろして、酔って上機嫌な真野くんとまたまた楽しい会話を
しながら、途中の断続的渋滞をものともせず、そしてなぜか全然
疲れも眠気もなく0時40分に無事自宅に到着しました。
何が何でもビールを飲みたかった僕は、祝杯ということで
プレミアムモルツ2缶と、真野くんに教わったセブンイレブン
ブランドの第三のビール1缶を買い、飲みながら決勝戦のビデオ
をTVで映し、途中の疲れていた場面を見て苦笑していました。
自分で見てもあれは明らかにへばっていました。
何はともあれ優勝できて良かったです!
負けるより勝つ方が嬉しいに決まっています。
山口さんいわく
「勝つと負けるとでは大違いや」
ですから(当たり前ながら名言)
では久々にバドの話。
<合法的休憩>
全然技術の話ではありません。
しかし、これは試合進行上大事なテクニックです。
いくら普段練習していても、なわとびしていても、試合で長い
ラリーが続いたり、体調や環境(体育館が暑い)によって
どうしても息が上がってしまうことがあります。
しかしバドミントンのルール上、勝手に休憩は取れません。
11点のインターバルか、ゲーム間のインターバルか、あるいは
審判に許可をもらって汗を拭くか、くらいです。
でも合法的に休憩を取る方法があります。
それがシャトルの交換です。
シャトルを交換しませんか?と持ちかけて、あまり主審や相手に
断られることはありません。
僕はラリー中、しんどくなって厳しくなってきたら、例えまだ
シャトルに問題がなくても、いかにも飛びに問題があるかの
ような顔をしてシャトルを見つめ、交換を要求します。
そして新しいシャトルで「一本打ちましょうか?」と持ちかけ
だらだらとクリヤーを打って、その間に必死に体力の回復を
図ります。
去年の全日本シニアの二回戦でも、スマッシュ主体で打ちまくり
疲れが相当激しかったので、僕は必要以上にシャトルの交換を
要求していました。
まあ、それくらいは誰でもやるかもしれませんが、そこで大事
だと思うのが「深呼吸」です。
上がった息を整えるには、酸素がたくさん欲しいところです。
ゼーハーいっている時には、ゆっくり大きく深呼吸をすることで
かなりの回復効果があります。
シャトル交換と深呼吸。ドラクエの薬草じゃないですが、僕は
これで体力を回復して、また次のラリーからスマッシュを打つの
です。
みなさんも、折角高い!?お金を払って試合に出ているのです
から、シャトルの交換は遠慮する必要はないと思います。
でもあまり多用すると、逆に「あっ、あいつは疲れているな」と
教えているようなものになる恐れは、少しあります・・・
さらに
<疲れていないふりをする>
これは相手が疲れている時は、なおさら効果があります。
自分ももちろんしんどいのですが、極力そういう風に見せない
「努力」が必要です。
インターバルで、しゃがみこんで肩で息をしている姿など
相手に見せようものなら、それこそ「これはいける!」と相手に
無用の活力を与えてしまいます。
虚勢でも強がりでもいいので、涼しい顔をすることで、相手に
無言のプレッシャーを与えることができます。
実は今回の決勝の前に、先ほど激戦を終えたばかりのI口さんが
決勝に備えて体育館内のランニングコースを走っていましたが
それは少しプレッシャーに感じました。
「I口さん、あんなに激戦やったのに体力あるやん」という思い
です。
疲れたふり、という高等(あざとい)テクニックもありますが
それよりは、疲れていないふりの方が相手の心にじんわりと
少しダメージを与えることができると思っています。
<サーブで照明を狙う>
これもよくある手法ですね。
今回の会場である小田原アリーナは、基本的に非常にシャトルが
見やすい体育館でしたが、たまに照明にシャトルが重なって
全然見えなくなる場合がありました。
一回戦の西山戦で、何気なく打った僕のサーブで、西山はシャトル
を見失い、ネット下段に引っ掛ける凡ミスをしていました。
はは〜ん、あそこが見えにくいんだな、とその後はそのあたりを
サーブで狙っていました。
もちろん百発百中とはいきませんでしたが、その後も1〜2回は
西山のミスを誘発させることができました。
これも実践的な作戦(という程ではないですが)で、5〜6点も
期待できるわけではないですが、それだけで2〜3点でもゲット
できれば、御の字だと思います。
2〜3点は小さいですが、ファイナルゲーム19オールの状態に
なってしまうような競り合った状況を思うと、2〜3点を決して
ばかにはできません。
そういう小さいことの積み重ねが、少しずつ積み重なって最終的
には大きな差、つまり勝敗を分ける差に通じてくるのだと思って
います。
***************************
今回、同じ大阪の楠本さん(50歳シングルスの強豪)も参加
されており、僕らの席の近くだったので、楽しくお話させて頂き
ました。
僕のオヤジは、何故か大会のプログラムを欲しがっていたの
ですが、選手でもないのでもらえるはずもありません。
しかし、K本さんはどこからかプログラムを調達してくれて
「オヤジさん用に!」と僕に手渡してくれたのでした。
K本さん、優しいお気遣い本当にありがとうございました。
オヤジは僕らと別れたあと、僕の優勝報告をしに、三日連続で
またまたまた若菜に飲みに行ったみたいです(^^;
今ではほぼ若菜に住んでいると思われます。
その手には、楠本さんに頂いたプログラムが握られていたことは
言うまでもありません。
その後色んな方からお祝いメールを頂きました。
皆さん(のひとくくりが申し訳ないですが)いつもいつも本当に
ありがとうございます。
皆さんに喜んで頂けることこそが僕は嬉しいです!
ここのところ望外の優勝が続いていますが、これはひとえに
なわとびと畷シャトルズでのシングルス練習のたまものだと
思っています。
ここだけの話ですが、なわとびをするのは本当はものすごくイヤ
なのです。
理由は単純。面白くも何ともないし、メッチャきついからです。
仕事で疲れて帰宅してから、着替えてキツい思いをするのは
本当は誰だって億劫でイヤなはずです。
ビールをカシュっていった方が、その場は楽で楽しいですから。
しかしそれでもイヤイヤながら継続しているのは、それが確かに
試合の結果に結びついていると実感できるからです。
シニアの場合は、技術も大事ですが、体力がものを言う割合は
ものすごく大きいと思います。
シニアの試合は、試合数は一日にそれほど多いわけでもない
ですが、それでも4〜5試合やると相当こたえます。
普段の練習で、そんなにシングルスはやれませんので。
その試合を乗り越えるには、やはり練習でそれ以上の負荷を
与えなければ体力が持ちません。
しんどいことを頑張るのは、忙しい社会人には相当な決心が
要りますが、試合での結果のために、僕はまたイヤイヤ駐車場で
ヒュンヒュンとなわを軽快に跳び続けるのです(^^)
駐車場の貼り紙がいつの間にか無くなっていたので、僕はまた
性懲りもなく、駐車場でのなわとび、フットワーク、素振り、
ダッシュを再開していたのでした。
また貼られたら今度はどうしよう・・・
ではまた!