2008年12月29日

ヘアピンのコツ

師走。「しわす」は12月の異称です。
意味は「師(先生)も走るほど忙しい時期」ということです。
学生の皆さんにはあまり実感はないと思いますが、社会人になると
何かとバタバタするのが年末というこの時期なのです。

師走のついでに、他の月の異称についても調子に乗ってちょっと
書いてみます。

1月は睦月(むつき)。以下順に如月(きさらぎ)、弥生(やよい)
卯月(うづき)、皐月(さつき)、水無月(みなづき)、文月
(ふみづき)、葉月(はづき)、長月(ながつき)、神無月
(かんなづき)、霜月(しもつき)、そして12月の師走となる
わけです。
これらの古称は、昔国語で頻繁に問われたいわゆる「頻出問題」
でしたので、未だにしっかり頭に刻みこまれております。
(合ってるかどうか一応ネットで確認しましたが・・・)

調べてみると、それぞれの由来がちょっと面白かったのでここに
紹介してみます。

2月の如月。これはもとは「着更着」という字が当てられたと
され、寒い2月には重ね着をして暖を取っていたことが由来だと
のことです。そうやって覚えると忘れないかもしれませんね。

3月の弥生。これはもともと「いやおい」からきたもので
弥には「いよいよ」「ますます」の意味があり、生にはその名の
通り「生い茂る」意味があり、3月になり冬も終わりとなり
草木が徐々に生い茂る様子から、この名前になったそうです。
う〜ん・・・それだと4月の方がもちっとしっくりくるのですが

6月の水無月。これはその名の通り水の無い月、と思いがちですが
実際はその逆で、水のある月という意味なのです!意外ですね。
無は、助詞の「の」という意味で、つまり水の月ということであり
田んぼに水を引く時期であることから、この名前となったのです

面白いのでさらに続けます!?

7月の文月。これは覚えやすいです。7月には七夕があり、七夕
にはみな、想いを短冊につづって笹に結び付けます。
七夕自体が、昔は書道が上達するように短冊に字を書いたのが
そもそもの起源だったことから、文章の月、文月となった訳です。
こう考えると非常に覚えやすいと思います。

10月の神無月。これは結構有名ですね。
10月には、全国の神様が出雲大社に集結して居なくなって
しまうので、神の無い月、という俗説が最有力なのだそうです。
前出の水無月での「無」が助詞の「の」ということを考えても
神の月、ということになり、いずれにしても神様を祭る月である
と解釈できます。
ちなみに、10月に神様が集結する出雲大社がある出雲の国こと
島根県では「神有月(神在月)」と言うそうです。(本当)

そして12月の師走。これは先生が走るほど忙しい月、という
意味だと思っていましたが、先生ではなく師匠の和尚がお経を
あげるために、東奔西走する多忙な月、という意味なのだそうです

脱線しました。そんなこんなで12月はとても忙しく、また飲酒
の機会も多くて、疲れがたまってしまう季節なのです。
ブログ更新が遅いのも、致し方ないですね・・・

長く更新しなかった間に、書きたい事は着実にたまっていたので
すが、疲れもたまっていたので、パソコンに向かう力が残って
おりませんでした。

では手短に、いや詳細に12月を振り返って参ります。

<慰安旅行>
12月5日(金)の晩から、会社の慰安旅行で、有馬温泉に
行ってきました。
忘年会も兼ねてのイベントで、当日は夕方頃には社員全員そわそわ
と落ち着かない様子でした。
60人乗りくらいのバスに、22名という少人数でしたので
一人で二席に悠々と陣取り、幹事から手渡されるビールにみるみる
ハイテンションになっていくのでした。
とはいえ有馬温泉は大阪から相当近く、バスで一時間も走れば
到着してしまいます。
短い道中ですが、少しでも楽しくなるために、序盤にビールを
二缶(350ml)空けて、陽気になりながらもあまりそこで飲み過ぎ
てしまうと、折角の宿での食事が食べられないともったい
ないので、あと一缶飲もうか飲むまいか悩みに悩んだあげく
「そうだ!折角の旅行だし、ここで飲まんでいつ飲むねん」と
あまり飲まない他人に向かって浴びせる得意のセリフを自らに
言い聞かせ、意を決して幹事さんに「もう一本下さい!」と
お願いしたところ、手渡された缶ビールは三缶目にして最大の
500mlなのでした・・・ゲプッ。
しかし乗りかかった船、飲みかかったビール!?ということで
多少お腹に厳しく感じながらも、しっかり三缶目も飲み干して
宿に着いた時には、酩酊に近い状態でした。

宿は「有馬御苑」という昔ながらの観光ホテルでしたが、後で
幹事さんに聞くと一泊二食で¥24,000!もする個人旅行
では確実に敬遠してしまうほど、お高いところでした。
それほど高いところならば、さぞかし高級で立派なお宿かと
思いきや、どうひいき目に見ても、普通もしくは少しショボイ
宿だと思われました・・・

そして到着してすかさず温泉です。
大宴会までは30分くらいしか時間がありませんでしたが、寸暇
を惜しんで、折角有馬温泉に初めてきたのだから、できる限り
お湯につからなければならない!と頭の中はグルグル回った状態
ながら、部屋のてぬぐいと着替えを小脇に抱えて、慌てて大浴場
に直行したのです。

初有馬温泉の大浴場。期待も大だったのですが・・・普通でした。
ただ一つ違ったのは、大浴場内に有馬温泉特有の赤い色をした
温泉があったことくらいでしょうか。
あれはきっと鉄分が多いのであのような泥のような色をしている
のだと思いますが、僕としては澄み切ったお湯の方がいいんだけど
なあ・・・
露天風呂もありました。檜の浴槽で、三畳くらいのこぢんまりした
お風呂でしたが、このお湯は若干熱めで、有馬山中の凛とした
冷気の中での半身浴にはちょうどよく、明朝思いっきり浸かって
やろうと決めて、短い入浴を終えました。

お酒と温泉上がりでぽかぽかに温もった体に、ビッグサイズの
浴衣(僕の体を見た仲居さんが手渡してくれた)をまとい
大宴会場のふすまを開けました。

フロント、部屋、温泉で過大な期待を少し裏切られていましたが
大宴会場に関しては、何十畳もある、人数に比して空きスペース
余りまくりの広い広い部屋に、コの字型に整然とお膳が並べられ
仲居さんが次から次へと料理を配膳してくれて、ここに関しては
「さすがは有馬温泉」と一泊二食¥24,000の価値を再認識
したのでした。

それから始まった大宴会。宴会はどこの会社でも同じような内容
になると思われますので詳しくは割愛しますが、僕はカラオケで
最近得意のネタ、チャゲ&飛鳥の「SAY YES」(ふ、古い・・・)
を飛鳥を越える抑揚を効かせまくったビブラートを駆使して
参加社員全員の度肝を抜いて、激受けしたことをここに報告
致します。

二次会は(も)カラオケ。ホテルの一角に唐突にカラオケBOXの
一部屋みたいなところがあり、そこに有志のおじさんが乗り込み
喉も枯れよとばかりに、古い歌(フォークソングや永ちゃん)を
ひたすら絶叫し続けるのでした。
僕はその時点で徐々に睡魔に襲われてきて、トイレを理由に部屋
を脱出。トイレの帰りに、使われていない電気の消えた宴会場の
ふすまをそっと開けて侵入し、これ幸いとばかりにデーンと畳の
上に寝転がったのです。
酔って火照った体に、ひんやり冷たい畳の感触がえも言えない程
気持ちよく、程なく僕は深い眠りに落ちてしまいました。

1時間強は横たわっていたでしょうか。いつの間にかひんやりが
寒く冷たくなって、体が冷え切って凍えて目が覚めて、震えながら
廊下をヨロヨロと歩き、宴たけなわであろうカラオケBOXには
向かう気力も意欲もなく、暖かい部屋の布団目指して、一人早々に
リタイヤさせて頂きました。
僕の寝た部屋の隣が幹事部屋で、そこで深夜まで3次会をやって
いたのは雰囲気で分かりましたし、僕を呼びにきた人がいたことも
しっかり認識しておりましたが、眠たい僕は完全に寝ているふりを
決め込み、気が付くと本格的に寝てしまって、気が付いたら朝と
なっていました。

翌朝、予定通り露天風呂での半身浴を40分!実行し、美味しい
朝食を頂いて、みんなで記念撮影をして、そこで僕は解散と
なりました。
僕は、というのは、みんなはボーリング大会があったのですが
僕は翌日がリーグ戦ということで、ボーリングは大好きでは
ありながら、確実に握力に影響があるので、我慢して一人
高速バスに乗り込み、1時間ちょっとで大阪に帰ってきたのです。

<リーグ戦>
旅行翌日はリーグ戦です。
前回二部落ちしてしまっており、一期で一部返り咲きの為にも
全勝したいところです。

最初の試合は朝一番。友鳩サークル(バレバレですね)との対戦
です。
友鳩は3部で優勝して2部に上がってきたところで、前回対戦した
こともあることから、おそらく2部〜3部を行ったり来たりして
いるのではないかと思います。
第一ダブルスは、丸野くんと多谷くん。丸野は僕に半笑いでシングル
を挑んでくる方です。そして多谷くんは、うちの強力新人で
パワーとテクニックを兼ね備えたダブルスのエースです。
最近は若干メタボ気味ですが、実力は相当高く、僕から見ても
彼のプレーは非常に勉強になります。

丸野・多谷ペアなので、まあ問題なく勝つだろうなあと思っていた
のですが、ふたを開けたらこれが大苦戦で、最近不調の丸野くんが
サーブを筆頭にミスを連発し、多谷くんもフォローしきれずミスが
連鎖して、こともあろうにファイナルに突入、マッチポイントを
握られてしまう事態にベンチは震撼してしまいました。
息詰まる終盤の緊迫したラリー展開でしたが、勝利の女神はこちら
に微笑み、ギリギリの勝負を何とかものにしてまずは1−0です。

第二ダブルスは見市と僕。相手の印象は「まあ勝てるだろう」と
思いましたが、実は朝一に非常に弱い実績のある!?僕は心も
体もバラバラで、いつもならしないミスを連発して、1ゲーム目は
セッティングにもつれ込む混戦にしてしまったのです。
しかしそこを何とか凌いで先取したら、2ゲーム目は終始リードを
保って、普通に勝つことができました。
思えば僕の一人相撲だったみたいです。勝てて良かった・・・
その段階で2−0で勝利は確定。最後はシングルスの練習を全く
やっていない利光くんが「試練」のシングルス出場を見市より
申し付けられ、キレのない動きとミス連発で、楽敗となって
しまいました・・・まあこれは仕方ないかな。

第二試合は、あまりにバタバタと調子の悪かった(実力か)僕が
自重して控えに回り、代わりにマメちゃん(中川くん)に出場して
もらうことになりました。
メンバーは6名居て、団体戦の出場者は5名なので、控えに回る
人はどうしても発生します。
試合に出たいのは皆同じですし、皆貴重な時間を割いて会場まで
来ているので、本当は全員二試合とも出させてあげたいのですが
どうしても100%はうまくいきませんね。
今回の僕のように自ら控えに回ると、実にスムーズに事は運びます

次の試合はATM。イニシャルトークしてもそのままバレバレに
なってしまう、ローマ字のチームです。僕は一人高みの見物を
決め込んで、メンバーの健闘に期待することになりました。
第一ダブルスは、見市・多谷のエースペア。二人ともインハイ上位
の実績を持っているだけあって、かなり上手くそして強いので
あります。
期待通り、余裕しゃくしゃくの2−0で完勝し、第二ダブルスに
バトンを渡してくれました。
第二ダブルスは、利光・マメちゃんの「幼なじみ・ご近所」ペア。
この二人は幼稚園の頃から現在に至るまで近所に住んでいて
しかも同じクラブでバドやっているという、世にも珍しい関係です
利光くんもマメちゃんも、気合十分で声を出しながら全力を尽くし
接戦ながらファイナルで先にマッチポイントを握ったのです。
シングルスを控えている丸野くんは、ひたすら勝利を熱望しており
ました。何故ならこのペアが負けたら、1−1で回ってくる事に
なり、チームの勝敗は丸野くんのシングルスに委ねられることに
なるという重責を担ってしまうからです。
ファイナルでも先行されている時は顔面蒼白となり、リードすると
血色が戻り、丸野くんは相当情緒と血圧が不安定になっていたもの
と思われます(^^)
そこで握ったマッチポイント。丸野くんも、どうやらこの試合を
勝ち、2−0で勝利を決めてくれそうだと思ったのもつかの間
健闘及ばず大逆転にて第二ダブルスを落としてしまったのです!
これで1−1になってしまい、勝負は丸野くんのシングルスに
委ねられることになりました。

低血圧の虚弱児みたいな顔色となった丸野くんですが、諦めて!?
最後の重要な試合に臨むことになりました。
相手は合田さん。小柄ながらちょこまかと動き回り、体力もある
なかなかのくせものです。
緊張からか、丸野くんは動きも悪く、また合田さんの球回しに
容易に揺さぶられて、最初のゲームを落としてしまいました。
しかもあまり体力のない丸野くんは、この段階で相当息を切らして
おり、誰の目にも敗色濃厚であることは否定できませんでした。
今だから明かしますが、ベンチの僕も見市も「これは勝てへんな」
と意見が一致していたことを報告致します・・・

しかし、息も絶え絶えながら丸野くんは徐々に動きを良くして
いつものようにジャンピングスマッシュとネット攻撃を繰り返し
体力を振り絞りながら、何と第二ゲームを奪い返したのです!

ファイナルは相変わらず飄々とつなぐ合田さんと、残るわずかな
体力で、ひたすらジャンスマ&ネットを繰り返す丸野の我慢比べ
となりましたが、最後まで攻撃を緩めなかった丸野が突き放し
予想外!?の逆転勝利を収めてくれたのです!よくやった!!!

コートの脇で見ていた、第二ダブルスの利光・マメちゃんも
丸野の勝利を自分のことのように喜んでいたのが印象的でした。

これで何とか2勝!次回につなぐことができました。
次回は年明けの1月25日。お正月でいかに飲酒を節制できるか
が、僕の場合カギとなります!?

<津商業高校合宿参加>
昨年に引き続き、高校・大学の先輩であるK田さんが教鞭を
取られる、三重県の津商業高校バドミントン部の合宿に、チーム
メイトの北村くん、マメちゃんと一緒に、参加してきました。

津商のバド部は女子のみ。県ではベスト8くらいの実力だそうです
僕はこの合宿に参加するのは早くも5回を数えます。
もちろん親愛なる神田先輩が居られることが一番の理由なのですが
他の理由も、僕を三重県まで呼び寄せるに十分な魅力を持つ合宿
なのです。
それは

1)夜が楽しい
  合宿参加は金曜夜入り〜土曜練習なので、金曜夜は飲み会と
  なるのですが、これが楽しい!
  泊まりがけでバドの仲間と帰りを気にせずにギン飲み&歌い
  できるのが、ヒジョーに楽しいのであります。

2)生徒が熱心
  神田先輩の指導の賜物でもあるのでしょうが、生徒達がみな
  一生懸命にバド上達に頑張っているのが、こちらにバンバン
  伝わってきて、また皆素直で屈託がなく、礼儀も気配りも
  しっかりしているので、教える側としても非常に気持ちが
  良いのです。

そんなこんなで、去年は金曜の夕方出発だったのですが、今年は
気合を入れて会社を半休して、早めに着いて夜練にも参加しよう
ということになったのです。
北村くんとマメちゃんには香里園に集合するように伝えて、何時頃
来られるのかを確認しましたら、何と北村くんも僕と同じく半休を
取得したとのこと!気合入ってます。
マメちゃんは、金曜が元々会社休みということで、午後3時には
出発、道も空いていて5時45分には合宿所に到着しました。

到着するなり練習です。僕はK田先輩から事前に指導を頼まれて
いた、荒木くんという高校3年生と基礎打ちの後いきなりシングルス
の試合をすることになりました。
荒木くんは、三重県ではバド強豪の久居高校のキャプテンをして
おり、ダブルスでインハイにも出場している、体格の良い若者
でした。
神田先輩が、荒木くんが小学生の頃バドを指導していた関係で
成長した現在になっても、神田先輩を慕ってきているようです。

いざ対戦してみると、荒木くんのスマッシュは実に速くて角度も
あり、ロングサービスを上げようものなら、全てジャンプして
叩き込んでくるのです。
これには僕も手を焼き、ロングサービスは打たないようにしました
しかも僕の効いていると思われる速いロブにも、飛びついて
スマッシュを打ち込んでくるので、なかなか点数が離れず
接戦となりながらも、ネット前と球回しに一日の長がある僕が
何とか1ゲームを先取しました。

勝ったながらも「こやつなかなかやりおるのう」と思って、僕は
警戒を緩めなかったつもりでしたが、2ゲーム目はやはり接戦の
末、逆に奪われてしまったのです・・・

指導する側が負ける訳にはいかないと、ファイナルはさらに真剣
にプレーして、また今までのラリーで荒木くんがヘアピンでミスが
多いのに気づいていた僕は、無理やり気味にでもネット前勝負に
持ち込み、その効果大だったのと、僕得意のキタないサーブにて
何本かサーブでエースを奪い、最後は危なげなく完勝しました。
試合後荒木くんに、上記の事を包み隠さずアドバイスして、うん
これは良い指導になったな、と安心していたのも束の間、その
数十分後、荒木くんが「もう一回お願いします!」と再戦を挑んで
きたのです!
しかも今度は「ビデオ撮影」付き。勝っても負けても「記録に
残る」試合となります。
挑まれた勝負は逃げられないので(ってそんな規則はないですが)
僕は若干カメラを意識しながら、再戦に臨むことになりました。

僕のラリー方針は同じでしたが、1ゲーム目を接戦で落として
しまい、ちょっと焦ってしまいました。
何と言っても「記録に残る」勝負なのです。
負けようものなら、これがDVD化され、ダビングされ、生徒達に
配られて、何回見ても僕が負ける映像が未来永劫残されることに
なってしまうのです。(大げさ・・・)

ということで、2ゲーム目からはさらに真剣度を増し、カメラを
意識しながらも、ラリーに集中した結果、2、3ゲームと連取して
逆転で勝利。記録に残ったのは、僕の勝利となったのでした。

荒木くんは、負けはしましたが、上からのショットは威力があり
これからネットプレーや、フェイントなどの技術を習得していけば
まだまだグングン強くなれる選手だと確信します。
今回はたまたま勝ちましたが、そのうちペンペンに負ける日も
遠くない事でしょう。それを期待しています。荒木くん、頑張れ!

そして待望の飲み会です!
練習後ひとっ風呂浴びてから、車で5分の地元のカラオケボックス
に移動しました。
合宿所の周辺は田舎であり、物悲しい雰囲気が漂っているのですが
ここのカラオケボックスだけは異常に繁盛しており、駐車場は
どこから集まってきたのか夜の11時にもかかわらず満車に近い
状態でした。

飲み会のメンバーは11名。皆20代前半と若く、悲しいかな僕が
最年長という元気な軍団は、予約もすさまじく、11時から
な・何と朝の4時までパーティールームを押さえてしまったのです!
当然の飲み放題、そして歌い放題。遠慮がちな集団の先頭を切って
僕が最初に歌った曲は、性懲りもなく「SAY YES」・・・
しかし、僕の常軌を逸したビブラートに、パーティールームは
一気に狂乱の宴へとなだれ込んでいったのです。

飲み放題で、しかも飲み終わりかけたら、若手が率先して次の
飲み物を頼んでくれる為、僕は出されるがまま、アルコール飲料
を次から次へと流し込んで酔いも回り、異常なまでに盛り上がって
気がつけば予約時間の4時近くとなり、最後はみんなで「世界に
一つだけの花」を全員が肩を組んで大合唱し、フラフラ状態で
合宿所へと戻ったのでした。
僕らを車で送るために、一滴もお酒を飲まなかったSさん、木下
さん、お疲れ様&ありがとうございました。
またこのブログにイニシャルで登場したかった鼓雪ちゃん
「Dear again」歌ってくれてありがとう!
来年は是非森高千里の「風に吹かれて」を郷愁たっぷりに聞かせて
ちょうだいね!

自業自得ではあるのですが、3時間強の睡眠での翌日の練習は
「苦行」以外の何物でもありませんでした。
しかし、飲みを理由に本分であるコーチ業に影響があるようでは
K田先輩や生徒達に顔向けができません。
ヘロヘロな状態で乳酸のたまりきった体にむちを入れながらも
汗と瞳を輝かせてシャトルに食らいついてくる生徒達に、一生懸命
頑張ってようやく届く厳しすぎないコースに、絶妙な配球で愛の
むちを入れて差し上げていたのでした。
生徒達は皆「反省ノート」のようなものを用意していて、ゲームの
後にアドバイスされた内容や、アドバイスを受けた事から自分が
思った反省をその都度書き込んでいたのですが(とても良い事だと
思います)それをちょっと覗き込んだところ、僕と対戦した生徒が
こんなことを書いていました。

「正岡さんの打つ球はゆっくりなんだけど厳しいコースにきて・・・」

これを見て僕は心の中でニンマリと溜飲を下げました。よしよし
僕の意図する配球ができているな、と確認できたからです。
学生に教える場合、この取れるか取れないかギリギリの所に打つ
さじ加減が非常に重要なのです。
全く取れない球ではラリーは続かないので生徒の自信も興味も
無くなりますし、かといって楽々取れる甘い配球では意味が
ありません。
その辺の加減はなかなか自分でも上手だと思っております。
僕は基本的に「手前味噌」なのであります(^^)

体に厳しい午前中の練習を何とか乗り切り、昼食は親御さん達
お手製のカレーライス!心温まるやすらぎのひと時でした。
一皿目をペロリと平らげ、さらに山盛りでお代わりを頂戴しました
そして食後10分の貴重な仮眠の後、さらに乳酸が全身に分散
蓄積しきった満身創痍の状態で、午後の練習に臨みました。
しばらく生徒達の矢継ぎ早の挑戦を受け、その後合宿では
すっかり恒例となった「エキシビジョンマッチ」
これは、僕らコーチ陣が互いにマジで対戦する試合を、生徒達に
見せて、プレーの中から何かを学んでもらおう、という企画で
僕が合宿二回目にお邪魔した時から続いているイベントです。

かつては見市と小助川がこのエキシビジョンマッチでシングルス
対戦し、生徒達全員が息を潜めて見守る状況で、見市が痛恨の
二連敗を喫した苦い過去がありました。
その後ビデオカメラにて記録された三度目のシングルス対決では
実力通りきっちりイワして、最後のVサインまでしっかり録画
されているのですが。

今回神田先輩からは、再度荒木くんとシングルス対戦してくれないか
と所望されましたが、既に昨夜二度対戦しているということで
マメちゃんに代わってもらうことにしました。
そして僕は北村くんと組んで、久居高校OBのSくん・N元くんペアと
対戦することになりました。

Sくんとは昨年のエキシビジョンマッチでも対戦しており、大体
実力は把握しておりましたが、N元くんは初顔合わせで、どんな
プレーをするのかと思っていましたら、これがかなり強いのです!
スマッシュはギンギンに速くキレもあるし、レシーブも固く
そして動きも速けりゃバネもある、これは相当のつわものだなと
対戦してすぐに察知しました。
後で神田先輩に聞いたところ、N元くんは高校時代に東海地区で
チャンピオンだったそうです!そりゃあ強い訳だ。

そのN元くんのプレーに押されて序盤はリードを許し、しかし
何とか点数的には数点差でついていって、競り合いながらも
最後の最後で追いついて、ワンチャンスをものにして、1ゲーム目
を何とか先取できたのです。

対戦している感じからは「これはちょっときついかな」と思って
いましたが、ここだけの話北村くんが予想外の頑張りと調子の良さ
を発揮して、スマッシュもレシーブも良く、そしてメタボ系の
体ながら、普段には無い動きを見せて、相当健闘してくれて
いました。

やっとこさで1ゲーム目を取れた余裕からか、2ゲーム目は徐々に
僕らもエンジンが掛かり、N元くんのスマッシュにも対応でき始め
またビデオ録画されている関係上、一時的に乳酸値も下がり!?
ミスも少ないプレーで、幸いにも2−0で勝つことができたの
でした。

試合後神田先輩から「いや〜、マサ強かったね!」とお褒めの言葉
を頂戴しました。
まあ、僕としては調子は良くも悪くもなく普通の出来でしたが
北村くんが、本当に予想外の(失礼)良いプレーをしてくれたのが
勝因だと思っております。
北村くんに聞いたところ、やはりビデオに撮られていたので真剣に
ならざるを得なかったようです・・・

僕らの試合が終わり、隣でシングルス対戦していたマメちゃんと
荒木くんの試合を観戦することにしました。
ゲームカウント1−1で迎えたファイナルは、一進一退の緊迫した
好ゲームでしたが、中盤でマメちゃんがミスを連発し、一方荒木
くんは若々しい攻撃的なプレーでファイナルをものにして、記録
に残る試合は荒木くんの快勝で幕を閉じたのでした。
マメちゃんにはお気の毒ですが、敗北はしっかり記録に残って
しまいました・・・
また次回リベンジしてくれることを期待しています。

そして4時過ぎに練習を終え、神田先輩から地ビールとサラミ
ソーセージのお土産を頂戴し、全員に見送られながら後ろ髪を
引かれる思いで、合宿所を後にしたのでした。
今回も充実した合宿でした。次回以降も是非参加して、生徒達の
上達に一役買えればと思います。

あ〜、久しぶりだとどうしても長くなってしまいますね。って
いつも長いけど。

ではそろそろバドの話。

<ヘアピンのコツ>

バドミントンはネットという障害物を挟んで対戦する競技です。
基本的には強く弾くショットがメインではありますが、ネットを
活かしたバドミントンに特徴的な柔らかいショットがヘアピンです

このヘアピン。上級者達は事も無げにくるくるとスピンをかけ
ながら、しかしネットすれすれに打ち続けているのですが
初級者〜中級者にとっては、なかなか技術的に困難なショットの
部類に入るのではないでしょうか。

というのも、そもそもシャトルが球体でなく、軽い羽根と少し
重いコルクが組み合わさった重心が偏った形状をしている為
繊細なコントロールがつけにくい点が理由ではないかと思います。

基礎打ちでの落ち着いた状況でのヘアピンでも、ラリーを続ける
のが難しいと感じている人は多いと思います。
というのは僕もそうだからです。

しかし、そんな一見技術的に難しいと思われるヘアピンにも
コツがあります。
それは・・・

「ラケット面を床面に並行にして、そのままネット方向に10cm程
押し出す」

のです。これでネットインしてきてさらにスピンの効いた鋭い
ヘアピンも、同じようにスピンを効かせて返球することができ
ます!

これを何故か?と理論的に説明しろ、と言われても実は返答に
困るのですが、僕の経験則からこうやって打つと、実に綺麗に
返球できてしまうから仕方ないのです!?

僕の仮説では、ヘアピンで落ちてくるシャトルに対して
ラケット面を置いているだけでは、落ちてきた距離を再度昇る力
が足りないのですが、それだけ分の力を与える為に、ラケットを
ネット方向に押し出してやることにより、ネット上辺から落ちて
きただけと同等の力がシャトルに伝わり、ちょうど良い力加減で
ナイスヘアピンを打ちかえすことができるのです。

正確に言うと、床面と並行、ではなく、少しラケット面が斜め
(ネットに近い方が少し低い)になっていると思います。

この方法は、強くスピンを効かされた時にも非常に有効だと
僕は思っています。
そもそもスピンを効かされた時には、ラケットを操作してどうこう
対処できるような状態ではないと思います。
しかしクルクル回っているシャトルも、ラケット面を並行に
滑らせてみると、案外綺麗な、しかも同じようなスピンが効いた
状態で返球できるものです。

その際のポイントとしては、体全体を使ってラケット面を保つ事
が重要です。
ヘアピンを打つには力は要りませんが、手だけで打ってしまうと
どうしても、軽くて軌道の安定しないシャトルをコントロール
することは難しくなります。
上体を立てて、右足(右利きの場合)をしっかり踏み込んで
体をしっかり安定させて打たないと、ヘアピンのコントロールは
難しいと思います。

それともう一つポイントは、体(特に腕)はリラックスさせる事
です。
繊細なショットであるヘアピンを打つ時は、往々にして緊張して
しまいがちですが、体や腕をこわばらせた状態では、微妙な
コントロールは望むべくもありません。
相手に叩かれてもいいくらいのつもりで、気持ちを落ち着かせて
堂々と自信を持ってリラックスしてヘアピンを打ちましょう。

久々なので、もう少し。

上記のヘアピンのコツですが、該当するのはネット上辺から
せいぜいネットの真ん中くらいまでの範囲だと思います。
つまり、あまり低い位置で捕らえた場合は、ラケットを並行に
滑らせるだけでは力が足らず、どうしても少し持ち上げる力を
加える必要が出てきます。

一般的に、そのような状態でシャトルを捕らえざるを得なく
なった場合は、そのラリーは劣勢であると思うのですが
そこでもう一本つなげることができるか否かで、試合においては
大きな差が出てくるかもしれません。

では、そういうヘアピンはどうしたら打てるのか?

これは、練習しかありません・・・
って言ったらあまりに無責任ですので、その練習方法を述べます。
それは・・・

「ヘアピンの基礎打ちの時、あえて低い位置でヘアピンを打つ」

です。

基礎打ちのヘアピンの場合でも、普通はラリーを続けたいという
心理から、なるべく高い位置でシャトルを捕えようとするのが
普通だと思います。

しかし、バドミントンの試合においては、基礎打ちのような
十分な体勢でヘアピンを打てる事など、滅多にあるものでは
ありません。
むしろ、アップアップの崩された体勢で打つヘアピンの方が
遥かに多いのではないでしょうか。

崩された体勢で、ということは、大概打点は低くなっているもの
と思われます。そして、低い位置で打つヘアピンというのは
上記の通り、基礎打ちではあまり練習していないものなのです。

低い位置から、あまり浮かさないヘアピンを打つことは、かなり
難しい部類に入る技術だと思います。
そのことに関しては、突き放すようですが「場数を踏む」しか
ないと思うのです。

その「場数」の一端として、基礎打ちの時に、あえて低い位置で
打ってみる、という事は非常に重要ではないかと思います。
基礎打ちのヘアピンで、相手には高い位置でシャトルを捕えて
もらい、自分はネットの半分以下位の低い位置であえて打って
みるのは、ネット際の微妙かつ繊細な感覚を磨く、とても実践的で
効果的な練習になると思います。
是非次回の基礎打ちにて試してみて下さい。

そして、ヘアピンの入る確率が上がったら、次は打つ前にワン
フェイク入れてみましょう。
ヘアピンを打つ動作で入り、そこでクイッとラケットをちょっと
動かしてからヘアピンまたはロブを打つのです。
そうすることで、相手はその動作に惑わされ、一瞬動きを止め
ざるを得なくなります。

往々にしてヘアピンを打つ時は、初級〜中級者の方々は「今から
ヘアピンを打ちます」というバレバレの姿勢で打つと思います
ので、基本的に、相手にヘアピンがばれてしまうのですが
それを読ませない為に、打つ直前に「クイッ」とラケットを
ピクつかせるのです。

ほんのちょっとその動きを加えるだけで、相手にはロブかヘアピン
か分からなくなってしまうのです。
見ていないようで、意外と相手はこちらの動きを見て、ショットを
判断しているものなのです。

ちょっと先走りしてしまいましたかね?
まずはしっかりヘアピンを入れる確率を上げて下さい。
クイッとワンフェイク入れるのは、その次のステップですね。

大事なことは、基礎打ちの時にいかに真剣に打てるか、という
ことです。
基礎打ちというと、ウォーミングアップの代わり程度に思って
いる人も多いと思われますが、実は上達のためには非常に大事な
練習なのです。
惰性的に基礎打ちをするのではなくて、常に自分の課題を持って
新鮮かつ真摯な気持ちで、ショットの習得に努めて欲しいと
思います。

****************************

最近思うのですが、僕のブログはブログじゃないですね(^^;
ブログというのは、もっとこまめに毎日ちょっとずつ更新して
いくものだと思いますので。
しかしこのような長文を書くのも、僕にとっては苦痛ではあり
ませんし、日々なかなか忙しいので、毎日ちょこちょこ更新する
のも厳しいものがあります。

願わくは、読者の皆さんに飽きられたくないものです・・・
まあ、そういうことを意識しない方が、これからも長続きしそう
な気がしますが。
ですので、これからもマイペースで、不定期な更新を続けて
いきたいと思います。
皆さん、これからもよろしくお願いします。

まだ年内更新するかもしれませんが、ひとまずは今年もお世話に
なりましてありがとうございました。
来年以降もこのブログは止めるつもりは一切ありませんので
引き続き応援の程よろしくお願い致します。

今年は結局実現できませんでしたが、来年は上達法を収録した
DVDを作成したいと思っています。
そして、読者の皆さんと一緒に打って、飲んで、語り合える事を
期待してやみません。
バドより飲みがメインかも・・・

それではまた!


posted by まさやん at 04:55| 大阪 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月04日

ここぞというポイントでは果敢に攻撃あるのみ

先週水曜日は、オヤジが家にきました。
このブログでは既に有名ですが、当年とって74歳ながら、矍鑠
(かくしゃく、と読みます。年をとっても元気な様子を言う)
としていて、元気も飲酒量も僕をはるかに凌ぐ、エネルギッシュ
かつパワー満点のオヤジなのです。

先週火曜日に、以前勤めていた会社の同窓会が京都であるとの
ことで、京都で飲み会の後泊めてくれ、とのご依頼を受け
断る筈もなく、それならば翌日は僕も有休取って一日
お付き合いしよう、ということになったのでした。

オヤジに、翌日どこか行きたいところはないか事前に確認
しましたが
「そんなん、無い」
とにべもありません。
こちらから
「じゃあ高槻の実家に行って草刈りでもする?」って聞いたら
「ああ、それがええかな」
ということで、泊まった翌日は色気も何も無い、実家の草刈りに
決定してしまいました。

火曜日の21:00には最寄駅である香里園に到着するということで
飲み会の割には早いあがりだなあ、と思っていましたが
駅到着時にはお酒のにおいプンプンでしっかり酔っ払っていました。

オヤジを車に乗せて「相当飲んだん?」って聞いたら
「全然飲んでないよ」とのことでしたが、さらに聞くと
「ビール1杯と焼酎お湯割り6杯飲んだ」と白状しました・・・
「十分飲んでるやん!」
オヤジにはこの程度では飲んだ内に入らないのでしょう。
まさに矍鑠(かくしゃく)です。

そして、車内の暗がりの中、よくよくオヤジの顔を見ると明らかな
違和感がありました。
な、何と、あごひげをたくわえていたのです!

オヤジには元来眉毛が殆ど無く、そのため昔は非常に人相の悪い
顔をしておりました。
しかし、何を思ったか入れ墨で眉毛を書き、その形が「こち亀」
の両さんみたいに、太くて、そして笑っているかのように
中央部でへの字に曲がっているものですから、厳しい目つきと
アンバランスな眉毛に、実父ながらおかしな感じがしておりました。
それに加えて口ひげプラス今回のあごひげで、もう何が何だか
全くコンセプトの分からない顔になってしまいました。

ひげ自体は、口ひげ(鼻の下の普通のひげ)は既に生やして
いましたが、それに加えてあごからもモジャモジャと白い毛が
伸び放題で、それを見た僕は若干不機嫌になって

「そんなんやめときぃや。清潔感がないわ」
「そうかなあ・・・」
「絶対そうや。もともと口ひげだって無い方がいいのに」
「そうか。実は(スナックの)ママにも、あまり良くないって
言われてて、剃るかどうするかは、大阪の息子さんに聞いて決め
たら?って言われてたんだ」
「何じゃそりゃ。それなら、僕はキッパリ反対するわ」

という会話の後、程なく家に着き、オヤジにはさっと風呂に
入ってもらってさっぱりしてもらったのですが、それからが
ちょっと困りました。
オヤジの好きなプロ野球もやってないし、ご飯ももうたらふく
食べてきたし、酔ってるオヤジとはあまり会話も弾みません。

となるとやはり「将棋」の出番となってしまうのです。

将棋はオヤジと僕は好敵手で、勝ったり負けたりラジバンダリ
なので、飲んで話題も無くなった時には、非常に便利なコミュ
ニケーションの手段なのです。

オヤジのために購入した「いいちこ」をお湯割りで飲みながら
いつものように低レベルな戦いが始まりました。

昔のオヤジは常に四間飛車(4筋に飛車を持ってくる受身の作戦)
でしたが、最近は面倒なのか必ず筋違い角(角交換して角本来の
筋と違う6五の地点に角を打ち、角道を開ける為に突いた7六の
歩をかすめ取る作戦)戦法を多用してくるようになりました。
この筋違い角戦法、確かに序盤早々一歩得はできるのですが
歩を取る間に、相手の金銀に動かれて手損になりますし
また相手は角を手持ちにできるということから、あまり得策では
ないやり方なのです。(僕らレベルでは)

ということもありますし、また6時半から飲んでいるアルコールで
まともな思考能力を失っていることもあり、勝負は僕の5勝0敗
となってしまったのでした。
オヤジにはかなりストレスを与えてしまったなあ、と少しだけ
後悔しましたが、僕も負けず嫌いなのでしょうがなかったです。

明けて翌日。初冬らしからぬ快晴の爽やかなお天気で、絶好の
草刈り日和!?でした。

高槻の実家は、今年7月に住んでいた人が退去してから、空き家
状態になっていた為、家周辺の草木がぼうぼうの伸び放題に
なっていて、蛇やむかでが普通にいる(前に住んでた人談)ほど
自然感たっぷりの、まるでトトロの家みたいな状態だったのでした。

草は比較的簡単に刈れますが、問題は竹と大木でした。

昔、庭にオヤジが植えた竹が、長年の間に旺盛な生命力を発揮して
家の周囲の地下に満遍なく根をはりめぐらせ、日の当たる壁面には
足を踏み入れることができないほど、一面の竹林が形成されて
いたのでした。

そして最大の問題は、庭の隅にずどーんと一本そそり立った
モミの木のような針葉樹です。
これは昔は無かった筈の木ですが、知らない間に誰かが植えたのか
種からグングン成長したのか分かりませんが、ぶっとい幹に
木陰が暗くなるほど枝が生い茂り、二階のベランダまで干渉する
ほどエラいことになっていたのです。

僕の役目は、この大木を伐採することでした。
と言っても、チェーンソーでも無い限り、ぶっとい幹の根元から
切り倒すわけにはいきません。
僕のとった方法は、足場程度の長さを残しながら枝を伐採し
それで徐々に木登りしながら枝を全て切り落とす、という作戦
でした。

昔から木登りは得意だったので、軽々と枝に足をかけ
するすると器用に真ん中辺りまで登って、頭上の枝を
切り落とすのですが、これが実に困難を極める難行
だったのです!

不自然な体勢で、幹にしがみつきながらのこぎりを動かすのが
大変だったということもありますが、もっと悩まされたのは
枯れかけた針葉樹の葉っぱや枝の樹皮が、粉雪のように
のこぎりで振動を与える僕に、容赦なく降り注いでくるのです。

葉や樹皮は、僕の無防備な首筋にどんどん侵入してきて
僕に攻撃の手を緩めさせようと、木が必死の抵抗を試みているか
のようでしたが、枝を一つ切り落とす度に、届かなかった
日の光が、暗い庭に到達するのを確認すると、これがなかなか
嬉しいもので、葉・樹皮の攻撃や暑さや、木にしがみつく疲れを
ものともせずに、僕は一心不乱にのこぎりを引き続けたのです。

大木と格闘すること約1時間。僕はついに、あの鬱蒼と茂った
枝の全てを切り落とし、大木を一本の柱の状態にまで
もってきました。
それまでは枝の影で真っ暗だった居間に、当日のまぶしい日差しが
燦然と降り注ぎ、明るさと風通しを取り戻したことで
僕の満足度は相当高く、疲れも忘れて労働の成果にひたすら
ご満悦状態でありました。

しかし僕の切り落とした枝や、親父が切り倒した竹を積みあげた庭は
山のように盛り上がって、その高さは2mは優に越す大変な状態に
なってしまいました。
あれ、何とかしないといけないなあ・・・

その後も家の北側の草を刈り、尋常でない位に成長したあじさい
の枝も除去したりしていて、気がつくと作業を開始してから
4時間も経過していました!
よくもまあ頑張ったものです。

74歳であの元気さは、何をおいてもありがたいことですね。
オヤジにはあの勢いで、100歳越えを目指して欲しいと
思います。(確実に生きそう・・・)

ではようやくバドの話。

<ここぞというポイントでは果敢に攻撃あるのみ>

これはテニスの心理学の本で読んだことです。

試合で競って競って、競り合った状態のまま終盤に差し掛かって
1つの得失点が大きなポイントになる場合があります。

そういうプレッシャーの掛かる状態では、一つ一つのポイントを
大事にして、丁寧にミスの無いようにラリーをする、というのも
一つの考え方ですが、逆にそういう大事なポイントだからこそ
積極的に攻撃に拍車をかけて、自分からポイントをもぎ取って
いく姿勢が大事であるということなのです。

往年の名選手ビヨンボルグいわく

「私がブレークポイントなりセットポイントを握ると、相手選手の
ほとんどはエースを狙おうとせずに安全なショットを打ってくる。
だから私は、自コートの浅いところでパッシングショットを打って
確実に得点することができる。
ところが、コナーズは安全なプレーをしない。
彼は少しアウトするくらいに打ってくる。」

コナーズとは、言わずと知れた名選手のジミーコナーズです。
皆さんもコナーズのガッツ溢れるプレーは見たことはあるかと
思うのですが、彼の特筆すべきはその強烈なショットだけでは
なく、プレッシャーの掛かった重要な場面でも、プレッシャーに
押しつぶされることなく、ラインを狙って激しく攻撃を貫く
その精神力だと思います。

コナーズの精神力の源は、その母親の教えが大きかったと
述懐していますが、その教えとは

「ここという重要なポイントでは、決してためらうことなく
攻撃すること。それがチャンピオンになるための唯一の道である」

う〜む。とても参考になる考え方です。
僕も以前「競り合った時こそ強気に攻撃しよう」と書いた記憶が
あるのですが、実際にしびれるような場面でそれを実行するのは
相当の精神力と自信が要るような気がします。

しかし、あまりあれこれ余計な事を考えずに、プレッシャーのこと
自体を忘れて、攻撃に没頭できたら、結果的にミスも少ない
良いプレーができるのではないかと思います。

ウインブルドンの決勝で、相手にマッチポイントを握られて
サーブを受ける状況のような厳しい場面は、アマチュアである
僕らには訪れることはありませんが、それでも目標としていた
大会や、今まで勝てなかった相手に初めて勝てそうな時や
団体戦での勝敗が決まる試合など、プレッシャーの大きい場面は
皆さんにもある筈です。

僕の経験から言うと、そういう場合は「開き直り」が良いと思い
ます。
つまり、自分は自分であり、自分以上でも以下でもありません。
良いプレーもできる時もありますが、凡ミスをしてしまうのも
やはり自分の一部であります。
変に、負けたらどうしようとか、情けないプレーをしたくないとか
大事にミスしないでいこうとか、色々な邪念が浮かんでしまうと
自分本来の良いプレーが発揮できなくなり、悪い時の自分へと
変わり果ててしまうでしょう。
プレー中は余計なことは考えずに、ただひたすらプレーに集中
するのが良い結果を生むと思いますよ。

このブログでもおなじみの、50代のエースはたやんことH野さん
に聞いた話ですが、今年の全日本シニアの決勝では、ファイナル
ゲームは終始3ポイントほどリードを許しながら、最後の最後で
逆転し先にマッチポイントを握ったそうなのです!

ラリーポイントでのマッチポイントですので、相手にとっては
もう一球もミスできない状況に追い込まれたのであって
しかもそれをゲットすれば、H野さん念願の全国初優勝であり
H野さんにとっては、目もくらむような感動の瞬間があとわずか
1ラリー勝てば手の届くところまできていたのです。
本人も、周囲の応援する人たちも、H野さんの歓喜の優勝を
ゲームの流れから確信していたそうです。

サーブは当然H野さんでしたが、しかしここでH野さんはものすごく
色々と考えてしまったそうなのです。

「前にこういう場面でロングサーブを打ってアウトにして
しまったなあ」
「かといってショートサーブは、さっき読まれて厳しい球を
打たれたし」
「ああ、あと一点で初の全国優勝か〜!」

などと、様々な思いが頭をよぎり、中途半端な気持ちで打った
ロングサーブを、スマッシュ一発で決められてしまい、その後も
あっさり2点連取されて、歓喜の瞬間は来年へとお預けになって
しまったのでした。ああ無念・・・

ベテラン中のベテランH野さんでも、全日本シニア決勝のマッチ
ポイントを握った時には、それまでの集中した心理状態を
保てなくなってしまったのです。(誰でもそうでしょうが)

H野さんは、後になって「ちょ〜くやしい」とのコメントでしたが
来年同じ状況になったとしたら、堂々としっかり高いロング
ハイサービスを放つか、神経を研ぎ澄ませてショートを打つか
いずれにしても、今年の無念を晴らしてくれるものと期待して
います。

スポーツにおいては、自信と強い気持ちが物凄く大事です。
それは、実体のあるものではなく、いわば「思い込み」です。
思考の習慣とでも言えるでしょう。
自信と強い気持ちは、一生懸命に練習した中から生まれて
くるものだとは思いますが、脳みそはだまされやすい!?ので
自信があるように振舞っていれば、そのようになりやすいようです。

普段は謙虚でも、バドの時は自信を持って攻撃しまくりましょう!

***************************

今週金曜〜土曜は会社の慰安旅行で有馬温泉に行きます。
僕は初有馬温泉なので、結構楽しみにしています。
金曜業務終了後、貸切バスで現地へと向かい、到着後
忘年会を兼ねた大宴会へと突入するのです。
僕は過去の慰安旅行で、バスで飲み過ぎてしまい、宿に到着
した時からの記憶が無かったことがありました・・・
忘年会前に、記憶喪失しないように十分酒量をコントロール
しないといけないなあ・・・

そして7日(日)は大事なリーグ戦初日です。
前回二部落ちしているので、次回すぐに一部復帰できるよう
頑張りたいと思います。(いつも頑張っているつもりですが)
視力回復しているので、5点は強くなっていると思われます!?
皆さん、僕の目は狙わないでね・・・
ではまた!
posted by まさやん at 00:30| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする