2007年10月26日

前に突っ込む場面はいつ?

今日は定例の練習、と言いたいところですが、出発が遅れて時間がなかった為、近場の
体育館(自転車で行けるところ)に参加させて頂きました。
ここはいつも練習している場所よりはレベル的には下ですが、皆楽しくそして熱心に
プレーしていると言う意味では、僕にとっては居心地の良い練習場所です。
ここは初心者の方も多く、基礎打ちの相手も初心者の方でした。

誰でも最初は初心者です。まして社会人になってから、学生のように毎日練習ができない
環境で上達するのは、なかなかに難しいこととは思います。
しかし、僕は少しでもどんな小さなプレーでも、昨日より上手く出来た!という喜びを
より多くの人に感じて欲しいと思っているので、基礎打ちの相手の初心者の方にも
少しですが熱く指導させて頂きました。

僕がこのクラブが良いと思うところは、プレーについての疑問点を、素直に質問してきて
くれるところです。
普通は遠慮や恥ずかしいとか聞きにくいとか思いがちですが、皆さんが興味を示して
色々と質問してきてくれるので、ついつい僕もコーチングに熱を帯びてしまいます。

そしてその姿勢は非常に大事だと思います。
プレーは見て学ぶとか盗むとか言われますが、やはり見るだけでは追いつかないというか
質問することで「なんだ、そういうことだったのか!」とスッキリ腑に落ちる事はあると
思うのです。
また教える側の僕から見ても、相手が何に悩んでいて、どういう事を知りたいのか
プレーを見ただけでは分からない場合もあるので、質問を受けることは分かりやすくて
ウエルカムです。

僕としても「いかに教えれば、この人は早く上達するのだろうか?」を念頭において
自分自身の向学の為にも、定期的(月一回)このクラブにて熱心に指導活動を継続して
いきたいと思っています。
永田さんご夫妻!一緒に頑張っていきましょう!!!

ではバドの話。

前に突っ込む場面はいつ?

ダブルスにおいて、片方の人が前に出るという行為は攻守交替の意味からして大変重要な
意味を持ちます。
というのは、どちらか一方の人が前にでないと、もう一人は後ろに下がれない、つまり
トップアンドバックになれないということです。
トップアンドバックになれない → 攻撃ができない → 攻撃され続ける →→→
負ける(ToT)という結論になります。

ではどういう時に前に突っ込めばよいのでしょうか?

1)相手のラケットが寝てヘアピンを打ってきた時
 → これはもう「プッシュはありませんよ!」と教えてくれているようなものです。
   しかし、この簡単なサインを出してもらっていながら、前に突っ込めない人が
   かなり多くいらっしゃるのです。
   このような分かりやすい例の場合は、決して見逃してはなりません。
   こちらがショートサーブを打って、相手がヘアピンを打ってくる時でも、相手の
   ラケットが寝て(つまりプッシュの形で入ってきていない)いたら、サーバーは
   ネット前に突っ込んで、厳しくそのヘアピンをプッシュすべきです。
   しかしこれは、いつでも前に突っ込む気持ちを持って待っていないと、ヘアピンを
   打たれてから動き出す、という好機を逸することになります。
   相手のラケットを良く見て判断しましょう。

2)相手のバック側深く追い込んだ時。
 → これは今までに何回書いた事でしょう。しかし実践できていない人が何故こんなに
   多いのでしょう!!!
   考察するに、それができない原因は、ダブルスでありながらシングルスの感覚が
   抜け切れていないからだと思います。
   と言いますのは、前に出る、ということは、後ろを捨てるという事だからです。
   パートナーに任せる気持ちがまだまだ足りず、自分で全ての球をカバーしようと
   いう気持ちが、後ろを捨て切れず思い切って前に突っ込めない原因だと思います。
   片方が前に突っ込んでくれた方が、もう片方は後ろに下がりやすいのです。
   半分はパートナーに任せるつもりで、思い切って前に出るべきです。

3)相手の腕が伸び切った時
 → コート奥深くにシャトルを押し込めた時、相手の腕が伸び切っていた場合は
   そこから強いショットは出せません。
   腕が伸び切るとは、肘が曲がっていないということです。
   コート奥深くの場合もそうですが、ダブルスのロングサーブでも相手の腕が
   伸び切る場合があります。
   そうなったら絶好の突っ込みチャンス!
   力無い球が来る確率が高いので、ラケットを上げて素早くネット前を制しましょう
   また相手のスマッシュレシーブでも、肘が伸びきったフォームならばネット前に
   置くだろう、と判断できます。この場合も同じように前に突っ込む事ができます。
   逆に追い込んでいたつもりでも、相手の肘がちゃんと曲がっていて、強く羽根を
   迎え入れているバックスイングができている場合は、追い込んでいるようでも
   実際は追い込めていないのです。
   相手のフォームを良く見て、どのような返球がくるかを常に予測・判断しましょう

4)上から下に強いドライブを打った時
 → これは打ちながら前に出るということです。
   上から下に打てているということは、こちらが押しているということです。
   その優位な状態を更に拡大させるべく、さらに前に出ながら連続攻撃するのです。
   その流れでエースを奪えばよいですが、仮に奪えなかったとしても、理想的な形で
   トップアンドバックになることができます。
   この場合の注意点は、ラケットを立ててコンパクトに振ること。
   ダブルスでの速いドライブは、大降りしていては次に間に合わず、ラリーについて
   いけなくなってしまいます。
   ネットに近づけば近づく程、振りはコンパクトに。これは銘記して下さい。

5)自分がネット前に返球した時
 → これも今まで何度も書いた事です。しかしこれもまた僕の力説空しく、非常によく
   練習で見かけるプレーなのです。
   自分がネット前に置いているのだから、そのショットについて責任を持つ必要が
   あります。
   ネット前に置いてハイ終わりでは、相手にネットに置きかえされて、何の為に
   前に置いたのか意味がなくなってしまいます。
   前に落として前に入る。これをどんどんやっていきましょう!そうやって前に
   入れば、パートナーも後ろに行きやすくなるのですから。

前に出るタイミングが分からない、という方はまだまだ多いと思います。
お互いのチーム同士が、前に出るチャンスを互いに見逃し合っていると言っても過言では
ありません!?
提案ですが、タイミングが分からなくても、とりあえずどんどん積極的に前に出てみては
如何でしょうか?そうやって前に出ることによって、出て良い場合とそうじゃない場合が
見えてくるのだと思います。
何事もまずは実践で試してみることです。どんどん間違えてその中から学んでいきたい
ところですね。
次回の練習で是非試してみて下さい。

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今晩2時から朝日放送で放映する「ABCチャンピオンシップゴルフ」に
ひょっとしたら僕が映っているかもしれません!
ちょっと仕事で会場に行っておりましたので。
片山晋呉と谷口徹の組について、最終18番ホールを観戦しました。
観戦ギャラリーは皆ラフな格好をしていましたが、僕だけ紺のスーツを着ていたので
目立ったかもしれません。
しかし放映はあくまで2時。
これも録画しとくしかないなあ・・・
焼酎二杯飲んで、バドの心地良い疲れで、あくびし過ぎて泣いているまさやんでした!
ではまた。
posted by まさやん at 00:54| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月22日

相手の苦手なところを攻めよう

最近は「脳」ブームですが(ちょっと下火かな)ブームになる前から、僕は脳には
ひとかたならぬ興味を抱いておりました。

思えば不思議ですよね?たんぱく質の塊である脳が、思考し、記憶し、見た映像を認識し
流れる音も聞こえてしまう。
複雑怪奇な体の各器官に休む事なく指示を与え、心臓を動かし、胃液を分泌させ、食べ物
を消化させて、トイレで用を足す!?

脳ブームの火付け役と言えば、世界一受けたい授業や、大量の著書で有名な茂木健一郎氏
となりますが、私が非常なる興味を持って、心から面白い!と思って読んだ本は他でも
ない「池谷裕二氏」の一連の書物なのでした。

池谷氏は静岡県藤枝市の出身。あのゴン中山の高校の後輩だそうです。
県立藤枝東高校から、現役で東京大学理科一類に合格。
また同大大学院も首席で進学という、超秀才なのですが実はこの池谷氏、未だに掛け算の
九九を覚えていないそうなのです!!!

詳しくは著書に解説を譲りたいと思いますが、掛け算の九九は

1)数を倍にする
2)数を半分にする
3)数を10倍にする

の3つの組み合わせで、全て瞬時に計算が可能なんだそうです!
また、数学の公式も覚えていないそうで、問題を見てその際に公式を導き出していた
という、正に常人と一線を画する優秀な脳の持ち主であると、本を読みながら感心しきり
でした。

これらの本から伝えたい事は山ほどもあるのですが、その中で一つ。

1000億もあるという脳細胞は、頭の中で複雑に結び合ってネットワークを形成して
いますが、一つ一つの脳細胞はシナプスを介してつながっています。(すごく簡単に
書いています)

考える、つまり一つの脳細胞から次の脳細胞に情報が渡るのは、情報伝達物質が受け
渡されることで実現しているのですが、一つの脳細胞から次の脳細胞に伝達される時間は
何と!1000分の1秒だそうです。
シナプスの袋が開いて、グルタミン酸などの物質が次の脳細胞に渡されるのに要する
時間が、わずか1000分の1秒とのこと!

すっ、凄い!頭の中でちょっと考えるだけでも、神が創造した素晴らしいメカニズムが
年中無休で1000分の1秒の猛スピードで働き続けているのですね。

この脳の凄さを実感するのが、下品ですがトイレ(大)に入った時。
落ち着ける個室に入る時に、必ず確認するのが「紙の量」です。
トイレットペーパーが豊富に残っている場合は、何の判断も必要ありませんが、シビアな
判断力が必要とされるのは、紙の残量が残り少ない中途半端な時です。

「あっ、この位の量なら、何とかいつものペースで拭いてもまあ足りるから大丈夫だな」
とか
「う〜む、ちょっとこの分量では、綺麗に拭ききる前に無くなってしまって、最後の締め
の一拭きができなくてマズイなあ・・・」とか

そんな高度!?で複雑な判断を、備え付けの紙に一瞥をくれただけで一瞬に判断を下し
そのまま個室に入ってドアを閉めるのか、はたまた予備のペーパーを取りにいくかの
行動を決めるという僕らの脳は本当に素晴らしい能力を持っているのですね!
(例えがショボすぎ・・・)

今後も折に触れて、低いレベルで脳ネタを語っていきたいと思います。

ではバドの話。

相手の苦手なところを攻めよう

バド選手であれば、得意なショット・体勢は誰でもあると思いますが、逆に苦手な
ショット・体勢(つまり、ラウンドに追い込むと弱いとか)も全ての人に確実に存在する
と思います。

フォア奥のフットワークが遅い(僕)、ショートサーブの処理が下手
バック側のスマッシュが取れない、カットが面白いように決まる
バック前のプッシュでミスが多い、フォアのレシーブが苦手とか

バドミントンは競技であり勝負ですので、相手の苦手を集中的に攻めるということは
非常に重要かつ有効な戦略です。

これは「相手のクセを読もう」に書いた内容に通じる事ですが、具体的に読んだクセ
つまり相手の情報をラリーに活かすという事なのです。

確かに、ショットとしては、基本的に同じ打ち方で様々に打ち分けて、相手に何を打つか
さとられないように、ショットのバリエーションを多くすることは大事なのですが
相手の苦手・弱点が分かっているとなれば話は別です。

そこは遠慮も思いやりも温情もかなぐり捨てて、相手の苦手なところに集中的に球を
集めれば良いのです。
つまり同じショットを多用するということです。

相手の苦手なところを攻めることによって得られるメリットは以下の通りです。

1)相手がミスる可能性が上がる
 →これは相手が苦手なのだから当然ですね。こちらがスマッシュが苦手で、つなぐ
  プレースタイルであったとしても、相手のレシーブが苦手と分かっていたならば
  プレースタイルを変えてでも積極的に打っていった方が良いと思います。
  相手のフォア奥が苦手ならば、クリヤーの7〜8割をフォア奥に集めても良いと
  思います。
  その場合は「まんべんなく散らすラリーをしなきゃ」と変な思い込みに囚われて
  色々打って、その中には相手の得意なコースが含まれてて、そこに打ってしまった
  時に一気に不利に陥るような、お人よしのラリーはする必要は全くないと思います。

2)相手の心が乱れてミスする可能性が上がる
 →苦手なところを攻められるのは、相手もすぐに気が付く筈です。
  「コノヤロウ!おんなじとこばっか攻めやがって〜!」と気持ちを乱すことが
  できたら、それだけで少し有利になれると思います。
  別におんなじところを集中して狙ってはいけないというバド規定はありませんので
  遠慮なく思いっきり偏ったラリーをしてみましょう。
  相手には嫌われるかもしれませんが・・・

3)他のショットも効くようになってくる
 →苦手なところばかり攻められる相手は、自然その部分を意識してショットを待たざる
  を得なくなります。
  その状態自体が、相手のバランスを崩しているのです。
  苦手をカバーしようと神経がそちらにとられる為、苦手以外のショットの集中が
  少し緩慢になる筈です。
  いずれにしても、ラリーが有利な方向に進む事は間違いありません。

バドミントンを始めて間もない時は、皆バック奥が苦手だったと思います。
私の高校の先輩で非常に頭脳的なプレーをされる方が居るのですが
その人は徹底して、相手のバック奥に球を集めていた姿が思い出されます。
思えば当時は、その攻めに体も心もやり込められていたのでしょう。

もちろん、相手の苦手が分かっているのが前提ですが、それほど明らかな苦手ではなく
とも、そこからはスマッシュがこないとか、返球のコースが限定されるとか、少しの
情報でもラリーに活かして、少しの有利を積み重ね少しずつ点数を離していければ
良いですね!

***************************

先週土日は、既報の通り会社の慰安旅行でした。
レイクフォレストリゾートは、果して・・・素晴らしいところでした!
自宅から1時間強の近距離だったのも嬉しいところです。
途中、どうみても山の中に入っていく林道のようなところを通った時は、一体この先に
「リゾート」があるのか心配になりましたが、それは杞憂でゴルフ場も管理が行き届いて
いて綺麗、施設も新しく清潔で、従業員もみな丁寧かつ親切で、非常に楽しい時を
過ごしました。
期待のゴルフは、前半42!ドライバーが好調でアイアンもパットも良く申し分のない
出足でしたが、ハーフ後の飲酒(生中2杯、茶店でも1杯)が簡単に効いて、後半は
屈辱の54・・・
しかし前半の貯金がきいて、合計96はベスグロでした。低レベルコンペです。

またボーリングは部屋割り対抗で、TV番組のように順位によって、その後の宴会で
出される料理が違うという企画。
となれば、食い意地の張る僕の目の色も変わるというものです。
ボーリング場で配られたビール2缶にさらに酔って視線はふらつきながらも、おいしい
料理にありつく為に、僕は実に真剣にプレーしました。

結果、僕は個人ではダントツ1位。(と言っても179と165)
しかし、同じチームに90さえ出せなかった人が二人も居て、僕の孤軍奮闘むなしく
無念の2位に甘んじたのでありました。

後で確認したところ、1位は牛肉&松茸ご飯。2位はカニ&栗ご飯・・・
松茸、食べたかったなあ(ToT)

この土日で完全に体がナマッたので、今日はしっかり筋トレします!
でも、やっぱり松茸食べたかった・・・

ではまた!
posted by まさやん at 22:31| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月19日

出来る限り上げないように

今日は定例の練習。社会人、しかも42歳の僕にとって、筋トレと週に二回の練習は
実力の維持・向上の為欠かせません。

今日はいつものメンバーに加え、社会人の他チームの林君が来ておりました。
林君は、泉北バードという大阪の1部リーグに所属しており、昔から何回か対戦してきた
選手です。
昔の彼は、レシーブを粘り強く拾う泥臭いプレーヤーで、まあ決して下手ではなかったの
ですが、スマッシュもあまり速くなくて、社会人の中ではあまり強い方ではありません
でした。

しかし、ここ数年で彼の実力は飛躍的に向上したのです!それはもう見違えるくらい。
まずパワーがついてスマッシュやドライブの速度があがり、シングルスも熱心にやって
いるので足腰がつよく体力もあり、非常に良く動ける「強い選手」に変身したのです。

こんなことを言うと林君に失礼ですが、林君はあまりセンスのあるような、つまり打つ
ショットに意外性やクリエイティビティのある感じではないのですが、豊富な練習量に
裏打ちされた強くて正確なショットと、昔からの粘り強いレシーブに加えドライブでも
強く弾ける力が備わり、大阪社会人では紛れも無くトップクラスの実力になったと言って
異論は全くないと思います。

では、どうしてそこまで強く成長できたのか?

「熱心さ」です。(です、って僕が決め付けてもいけないのですが・・・)

林君はバドミントンに賭ける情熱が尋常ではなく、聞くところによると週に4〜5回は練習
しているそうなのです!
しかも、自宅から遠く離れた場所で、仕事が終わってから行くと1時間くらいしか打て
ない所へでも、何の屈託も躊躇もなく喜び勇んで駆けつけるのです。
そしてバドミントンのプレーに、非常に真剣に一生懸命に打ち込んで、一球ごとに反省を
しながら、熱く熱くラリーに熱中しているのです。

社会人の場合、限られた時間でいかにバドミントンに費やす時間をひねり出せるかは
大きな課題です。
しかし林君のように、純粋な熱意があれば、場所や時間の制限など取るに足らない障害に
なってしまうのです。

社会人になると、なかなか学生時代のようには練習に時間が割けませんが、そこをおして
大好きなバドミントンの為に優先順位をバド練習におく林君は、素晴らしいと思います。
やはり短い人生、自分の好きな事に熱中して、できるだけそれに時間を費やすのが大事
だと思いますし、その方が充実した後悔のない人生を送れると思います。
林君、キミは素晴らしいぞ!これからも熱中し続けて、どんどん強くなって、また練習に
来て下さい。

で、今日はその林君とダブルスで対戦したのですが、1ゲーム目を落とし、2ゲーム目を
取り返して、勝負はファイナルゲームにもつれ込みました。
お互い実力は均衡しているので、一進一退の攻防が続きましたが、最後にちょっと抜け
だした僕らペアが、何とか勝利を収めることができました!

林君のレシーブは相変わらず固く、また動きも良い為手を焼きましたが、最後は攻撃を
し続けていた僕らに勝利が転がり込みました。
試合中は、僕は自分のブログの事を思い出しながら、林君のくせを読むことに集中して
いました。
何個か発見できたので、少し有利に進められたと思います。

その試合後も、ラケットにカバーを着けて一心不乱に素振りを続ける林君。
まだまだ物足りなそうだったので、こちらから声を掛ける「泣きの1試合」をしました。
結果は・・・0−2で返り討ちに遭いました・・・南無〜。

しかし林君の登場は、同じメンバーで刺激の少なくなりつつあった練習に、大きな刺激と
なりました。再登場を期待しておきます。

ではバドの話。

出来る限り上げないように

以前、コメント欄にダブルスの心得らしき事を書きました。それ即ち「上から下に打つ
方が勝つ」であります。
上から下に、つまり攻撃していることに他なりません。
何回か書いたように、実力が同じか大差ない場合、攻撃している方が勝つ確率が絶対に
高いのです。

それは、やはりスマッシュレシーブするのと、スマッシュを打つのとの難易度の差です。
相手のスマッシュが異常に遅いとか、こちらのレシーブが鉄壁である場合を除いて
常識的にはスマッシュで攻撃している方が勝ちます。

「上から下に打つ」ということは、言い換えれば相手が球を上げてきているという事です
上げるというのは、ロビングで跳ね上げる、クリヤーを打つ、スマッシュレシーブを
大きく返す、となりましょうか。

ここで言いたいのは、みんなネットを超える高さかネットと同じ高さのシャトルは
比較的ネットに置いたり、ドライブで押し込んだりしますが、ネットから少し沈んだ球に
ついては、な〜んにも考えずにパッカーンって自動的にロブで跳ね上げる人が多いのです

また、相手にヘアピンを打たれた場合も、判で突いたように次の球を全部跳ね上げる人は
本当に多いと思います。

そのようにいわば自動的に返球するので、相手も自動的に球が上がってくるものと判断
して、果たしてその通りに上がってきて、絶好の体勢でスマッシュを叩き込める、という
よく見る悲しい風景はホント日常茶飯事です。

ネットからちょっと沈んだ球が来ても、出来る限り上げないようにしてみましょう!
プッシュもあるかのように手首を曲げて入ってネットに落とすとか、ちょっと勢いを
殺してネットを越えて沈むようなプッシュ(ドライブ)を打つとか、速いタッチで
クロスに振って相手後衛を走らせるとか。

ここで強調したいのは、ネットに落とす球をもっと増やそう!ということです。

ダブルスの速いラリーで、相手には前衛も居るので、ネット前に沈んできた球をもう一度
ネットに落とし返すのは、少し緊張を強いられるかもしれません。
しかし、自動的に高〜く跳ね上げるばかりでは、相手に十分な体勢を与えるケースが多く
なってしまい、攻撃を受ける時間が長くなる、つまり押し負ける確率が高くなってしまう
のです。

ネット前に沈んできた球を、ロビングの雰囲気を出しながら、ネットに落として猛然と
ネット前に圧力をかけて再度ネットに落とされないようにすれば、相手もあげざるを
得なくなって、こちらの攻撃機会が増えることになると思います。

あるいは、ネットでなくとも、前衛を抜き相手のハーフに流して後衛に取らせ、こちらは
前衛がラケットを上げてプレッシャーを与えて、上げざるを得ない状況を作るのもよし
です。

上げるのは簡単で楽ですが、楽のあとには苦(攻撃を喰らう)が待っています。
次回の練習では、出来る限り、もうホント限界まで上げないように決心してラリーを展開
してみると、また思わぬ新しい世界が開けてくると思います。
是非、お試し下さい。

***************************

木曜の恒例練習には、林君と同じチームの上地さんの奥さんがたまに来られています。
上地奥さんは、林君同様大阪社会人では名の知れた上手い選手で、試合でもよく上位に
なられています。
その上地さん、なんと実はこのブログの愛読者だったのです!
「まさやんさん(とは言っていないが)、仕事してるんですか?」
「そりゃあしてますよ。何でですか?」
「よくあんなに文章書けますね〜 文才ありますね〜」
「いやいや、そんなに時間掛かってないですよ」

そうです。僕は文章書くの速いのです。
これも趣味の読書(濫読ですが)のおかげかもしれません。読むのも異常に速いのです。
なので決して会社サボって書いてるとか、仕事中に仕事している振りして書いてるとか
そのような違法行為は一切していませんので、誤解なきよう。

上地さんのように上手い人もこのブログを見てくれているとなると、ますます気合も
入ろうかというものです!
特に僕を知る人が見ているとなると、自分の練習にも身が入ってきますね。
ああ、やっぱりこのブログをやって良かったなあ!

上地さんは、当然ながら全日本シニアに出場されます。
僕「30代で出はるんですよね?40代じゃないですよね?」
上地さん「私まだ30代なんですけど・・・」

上地さん、ゴメンナサイm(_ _)m あまりに貫禄があったもので・・・
罪滅ぼしの意味を込めて、ブログに登場してもらいました(^^)
また来週もお願いしま〜っす!

ではまた。
posted by まさやん at 00:32| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

あえて7割の力で打とう

こないだの富士通レディースゴルフ見ましたか?
女子のゴルフトーナメントですが、なかなかに見ごたえある勝負でした。
最終ホール1位で迎えたのは、既に今年の獲得賞金が1億円を突破している上田桃子。
1打差の2位には、残り3ホールで3打差を詰めてはきたものの、最後のバーディパット
は惜しくも外れて、1位の上田桃子の80cmのウイニングパットを見つめるのみと
なった横峯さくらがおりました。
TVを見ていた僕は嫁に「あのパットならオレでも入るよ!」と上田桃子の最終パットを
見ていたら、何と絶対外す筈がないと思った80cmのパットは、無情にもカップに
蹴られて、痛恨のプレーオフとなってしまったのです!
最後のパットを見ていた横峯選手も「あっ」と声を上げたくらいでした。
焼酎ロックを飲みながら見ていた僕も「あっ」と大きな声を出しました。

そしてプレーオフ。1ホール目はお互いに長いバーディパットを入れあう気迫の展開。
両者譲らずといった名勝負になるかと思われた2ホール目。
横峯は左のバンカーに入れて、上田は右のラフ。上田は直接ホールが狙えない為出すだけ
となり、3打目に勝負をかける展開となりました。

横峯も距離のあるバンカーショットで難易度は高かったのですが、ここ一番の見事な
ナイスショットが出て、カップ下のバーディチャンスに先につけました。
上田は是非とも横峯の内側につけて、寄せワンのパーで上がりたいところ。
しかし集中して放たれた運命の第3打は、これまた無情にもグリーン手前の深い深い
バンカーに捕まってしまったのです・・・
このバンカーに入れた段階で、ほぼ上田の優勝はなくなりました。
というのもここからはあまりにアゴが高くて直接グリーンを狙う事ができないからです。
上田に残された道は、バンカーの横に出して次のショットをチップインするしかない。
それも横峯が3パットのボギーを叩いてくれるのが条件という敗色濃厚の流れでした。

ああ、しかしその最後の望みも、次のバンカーショットで脱出できなかった時点で
完全に消え去ってしまったのです。辛い映像でした。

解説者の戸張捷氏も「上田はここでギブアップするんじゃないか」と気持ちを代弁して
いましたが、そこは上田は立派でした。
負けが決まってからもプレーを継続し、横峯のパーパットが入るのを見届けて、横峯と
悔しい悔しい抱擁をかわしたのでした。

勝負事は最後の最後まで分からない、という言葉を改めて強く思った試合でした。
試合後上田は涙ぐんでいましたが、悲しいのではなくウイニングパットを決め切れ
なかった自分の不甲斐無さが悔しかったのでしょう。

ゴルフは1位と2位では賞金が倍違います。それを思うと僕らの試合でのプレッシャー
なんて、無いに等しいですね!?
次回から緊張しかかったら、この試合を思ってリラックスできそうです。

ではバドの話。

あえて7割の力で打とう

バドミントンは、実力が均衡しているならば攻撃をしている方が強いのは言うまでも
ありません。
それは相手のショットに合わせるレシーブより、上から打つスマッシュの方が難易度が
低いからです。

スマッシュはかなりのケースにおいて、最強のショットと言えるので、基本的には
スマッシュを打てる場合はスマッシュを打った方が良いと言えるでしょう。

しかし、そんな最強である筈のスマッシュも、同じ速度・同じリズムで打っていると
かなりのスピードがあっても、相手が慣れてしまって、一生懸命打っているにも関わらず
たやすくレシーブされてしまうということがあります。

そういう展開になると、打っても決まらない焦りから無理なコースを狙い始めてミスが
出たり、取られ続けるので体力も消耗したり、打てる場合でも弱気で打てなくなったり
します。

こういう時の為に、ラリー中に全力で打てるところを、あえて7割位の力でカット気味に
上から下に角度をつけて打って(スマッシュとカットの中間位のイメージ)、相手に
触らせてミスを誘発する、という方法があります。

相手はこちらが全力スマッシュの速度で待っていますので、そのような人を小ばかにした
ような速度で来ると、強い球で返球しようとして、まず心が乱れ、また体も前のめりに
なり、タイミングも合わない事から、相手の体勢を崩すことができると思います。

これはその球で決めるのではなく、ショットのバリエーションとして、ちょっと緩い球を
交えることによって、全力のスマッシュをより効果的にするという意味があります。
全力で打てるところをあえて7割の力で打つのは、何かもったいないような気がしますが
長い目で見て、相手に少しでも対応しにくい配球をすることは非常に大事だと思います。
まあ、全力で打って常に一発で決められれば、全力のままで良いですが。

速いショットも一本調子だと、相手は意外と取り易いものなのです。
速い筈なのに決まらないなあと悩む人は、ショットの緩急(コースも)を再度意識して
色んな球を打って相手をかく乱するようにしてみましょう。

***************************

今週土日は、会社の慰安旅行です。
京都と奈良の県境近くの「レイクフォレストリゾート」という、関西唯一(らしい)の
スポーツ総合リゾートホテルにて、ゴルフ、ボーリング、温泉、宴会を満喫して参ります
ボーリングは僕は好き&得意で、ベストスコアは何と247です!
もう二度と出る事はないでしょう・・・
せめて147は出したいなあ!?
ではまた。
posted by まさやん at 00:04| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

サーブを打つのが怖い場合

僕の父親は、昭和9年生まれの73歳です。
一般的に言えばもうおじいちゃんの年齢で、弱っていてもおかしくない歳の頃なのですが
僕に負けず劣らず元気ハツラツ。老後を活き活きと過ごしていて、健康状態も素晴らしく
病気などとは無縁で、その点は心配しなくてよいところが本当にありがたいと思って
おります。
健康には普段から非常に気を配っており、帰省して泊まった時は朝食を作ってくれるの
ですが、メニュー全てが「体に良い」ものばかりなのです。
お酢を入れた納豆、シジミの味噌汁、トマト、紅鮭、野菜炒め。
僕は普段朝食を食べないので、朝からてんこ盛りのメニューに箸が進まないところを
見せると親父は、二言目には「体に良いから食べろ」と言います。
しかし要注意な点は、親父の家の食材は、よく賞味期限が切れているのです。
そのことは僕の姪や甥も理解していて、親父から食べ物をもらうと、まず賞味期限を
確かめるという用心深い習慣が身についた程です。

また親父は上記に加え、サプリメント類も豊富に摂取しており、ビタミンとかセサミン
とか霊芝(っていうのでしょうか)とか、5〜6種類の錠剤をゴックン飲み干します。
人間ドックの検査結果も、いつも優秀らしいです。

親父は昔から詩吟をやっており、何やら日本で最大の詩吟の団体「日本詩吟学院岳風会」
の下部組織「聖吟会」なる団体に所属しており、師範か何かの資格(良く知らない)を
取得しており、お弟子さんが20名弱もいるという、詩吟会ではちょっとは名の通った
人らしいのです。地元のスナックに行くと、ママさんはおろか他の常連客にも「先生」
と呼ばれています。

僕が帰省して家に居る時も、時々お弟子さんが家にやってきて、親父と一緒に詩吟の
練習を始めます。
親父が見本をうなり、お弟子さんがそれに続く。
隣の部屋なので、声は筒抜けなのですが、詩吟素人の僕が聞いていて、本当に親父は
うまいんだろうか、と訝る瞬間は多々訪れます(^^;
その親父に教わるお弟子さん達は、一生懸命に吟じていますが、その大合唱が始まると
僕はそそくさと外出してしまいます。
僕にとってはある意味「クマゼミ」です(失礼!)

以前、親父がまだ師範になっておらず、弟子を募集中だったころ、親父は熱心に僕を
弟子にしようと勧誘を試みました。
「弟子にならんか?」「そんなんええわ」「そうか」
とたまに誘ってくるのですが、僕は全く取り合いません。
酔った時などは、「弟子になれよ」とちょっと気が大きくなって命令口調になったり
しましたが、そんな時は「死んでもならへん」とまたまたきっぱりと断る僕なのでした。
ちょっと寂しい思いをさせたかもしれません。しかし親父を喜ばす為に詩吟の弟子に
なるのでは、あまりに僕が不憫です・・・

また、親父はジャパネットたかたの上得意客でもあります。
帰省する度に、何かしら新しいアイテムが増えているのです。
デジカメ、プリンター、電子手帳、電波腕時計などなど。
デジカメなどはもう5台は買っているのではないかなあ・・・
腕時計も3個は買っています。
まあ、それらで要らなくなったものは、僕や兄貴がもらっているのでありがたいのでは
ありますが。
前に帰省した時に度肝を抜かれたのが、健康器具「ロデオボーイU」の購入!
六畳しかない居間の入り口に、ピカピカのロデオボーイ。
しかし親父が使用したのは、おそらく最初の5分が関の山でしょう(^^)
ある日兄貴家を訪れた際、兄貴家にロデオボーイUが置いてありました。
使わなくなったので兄貴家に来たのだなと思ったら、親父が兄貴家に買ってあげたの
でした!!!都合2台のお買い上げです。
親父のところでも兄貴家でも、ロデオボーイは独特の存在感を放ちながら、電源の
入れられる事のない無用の物体として、新品のまま最期を迎えるのに違いありません。

また親父は筋金入りの阪神ファンであります。
阪神戦の結果を何よりも気にしていて、阪神戦を見る為だけにCSに加入したという
本物のファンです。
僕ら家族と一緒に食事をする時にでも阪神戦が気になるらしく、家族団らんの時でも
ラジオのイヤホンはしっかり耳にささっていて、一人で「よし!」とか叫んでいるので
ありました・・・
今日からクライマックスシリーズです。親父の興奮こそクライマックスでしょう。
一人実家で酒を飲みながら、TVに向かって叫んでいる親父の姿が目に浮かびます。
そんな親父の血を色濃く引いている僕ですが、是非違う路線で生きていきたいと思います

ではバドの話。

サーブを打つのが怖い場合

ダブルスのサーブにおいて相手のプッシュが強い場合、プレッシャーを強く感じて
サーブを打つのが怖くなり、その結果さらに手先が縮こまってしまって余計にサーブが
甘くなり、収集がつかなくなってしまうことがあります。
このような状態になった場合、サーブを打つとプッシュで必ず決められるような弱気に
なってしまい、ロングサーブで逃げるのですが、逃げのロングなので同じように一発で
叩き込まれて、なす術がなくなってしまうような心理状態になった時の対策を考えて
みたいと思います。

これは一昨日の練習時に、一緒に練習をしているメンバーが練習後に、僕のサーブ
レシーブが怖い的な事を言っていたので親心!?で書いてみます。

前に書きましたが、サーブレシーブ側の人間としては、相手をビビらせる事が大事です。
できるだけ前に構え(できるだけ、というのは、不意にロングサーブを打たれても対応
できる範囲で、という意味)ラケットを、剣道でいう「大上段」に構え、ラケットヘッド
を揺らしながら、甘いサーブを打とうものならバチーンってプッシュするぞ!という
恐怖感を与えることで、相手に落ち着いてサーブを打たせないようにするのです。
僕は基本的にそのようにして、相手にビビってもらおうと思ってやっています。
でもそれでプッシュ自体が決められなければ、相手もビビらないのですが。

一昨日に練習をしたメンバーはほぼ毎週二回はやっているメンバーなので、大体手の内は
分かっており、それはサーブについても言えるので、普通に比べてもプッシュはし易いの
ですが、サーブを打つ方としては一度恐怖に感じてしまうと、なかなか簡単にその感情を
払拭することは難しいのだと思います。

ではどうすれば良いのか?怖がられている(一応・・・)立場から対策を検討したいと
思います。

1.ショートサーブを練習して精度を上げる。
 →当たり前の事を、と思われるかもしれませんが、当たり前のところに見落としがちな
  真実はあるのです。
  レシーバーがいかにショートサーブを読んでタイミングが合っていたとしても
  ショートサーブそのものが良いサーブ、つまりネットから浮かないサーブであった
  ならば、少なくとも一発で決められる事にはならないと思います。
  僕を恐れていた練習メンバーとの試合も、僕はかなりプッシュを決めてはいましたが
  決して100%サーブをつぶしていた訳ではなく、浮かないショートサーブの時は
  突けていなかったのです。
  その事実を見逃して、決められた印象ばかりに囚われてしまうと、手が縮こまる事に
  なってしまいます。
  良いショートサーブの場合は、突けないのです。
  この事をしっかり認識・過大評価して、良いサーブを打つ事に無心で集中すれば
  少しは良い方向になるのではないでしょうか。

2.開き直る。
 →人間の心と体は直結しており、いくら強靭に鍛え上げた筋肉隆々の恵まれた体を
  持っていても、相手を恐れる弱気な心では、その身体能力を活かしきる事は
  できません。
  相手が怖い、と思う事はイコール負けるのが怖い、という事なのではないでしょうか。
  負けたくないという気持ちは競技には重要だと思いますが、そのようにマイナス方向
  に向かってしまうのでは、望まない「敗北」に逆に近づく結果になります。
  いつも思うのは、負けるのは悔しいことではありますが、それで命もお金も取られる
  訳ではないのです。と、方法論的に考えて自分をコントロールするのです。
  事実、負ける事は悪い事でも何でもなく、次へのステップアップに向けて課題が
  見つかる訳なので、考え方によったら「良い事」とすら言えるかもしれません。
  という考えを元に、負けを恐れる気持ちからくる相手を恐れる気持ちを、自分を
  騙してでも封印し、開き直って良いプレーをしようと心がける事が良い方向に
  つながるのだと思います。
  良いプレーをして負けるのであれば、それはもう相手の方が実力が上ということで
  仕方のないことです。
  繰り返します。勝つことは素晴らしい事ですが、負ける事も決して悪い事では
  ありません。この点を留意しましょう。

3.打つタイミング、コースに変化を与える。
 →いいようにプッシュを決められてプレッシャーが掛かっている「怖い」心理状態では
  恐怖に犯されて思考回路が低下もしくは停止します。
  その状態では競技に重要な「工夫」という試みはできようにありません。
  なのでまずは2.のように、恐怖感を意識的に消し去る事が先決なのですが、それが
  できない状態でも、あの手この手を繰り出すようトライすべきです。
  具体的には、サーブを打つタイミングを一定にしない。すぐ打ったり、なかなか
  打たなかったり、クロスに打ったり、ロングを打ったり。
  毎回毎回ほんの少しでも違うタイミング・コースでくれば、対応する方も考慮すべき
  選択肢が増えることになるので、考えさせられると思います。
  ただそれでもやはり、ビビっているとそれぞれが甘くなってしまうのですが、まずは
  色々試す姿勢は価値・効果のある行為だと思います。

4.逃げのロングを打たない。
 →3.と矛盾するようですが、工夫してサーブの種類を増やそうとするのと、怖いから
  ロングで逃げる、というのでは、心理的・技術的にも雲泥の差があります。
  逃げのロングは、いわゆる姑息(その場しのぎ)な手段です。
  そのようにロングで逃げてたまたまそのラリーがうまくいったとしても、ショートが
  うまくいかない現状には何の変化も改善もなされていないので、根本的解決には
  到っていないのです。
  一発勝負の公式戦ならば仕方ない部分もありますが、長い目で見れば基本的なサーブ
  の技術を向上する上においては、逃げてはいけないと思います。
  ロングを打つのが悪いのではなく、ショートを打つのが怖いからロングを打つ、と
  いうのがいけないと思います。
  サーブを打つのが怖い相手にも、平然とショートサーブを打てるようになってから
  攻めのロングを打つ、というのがまっとうな姿勢だと僕は信じます。
  ちょっと精神論ですかね。

5.パートナーが拾ってくれる!と信頼する。
 →これは実際に拾ってくれるか否かは置いときます。
  そう思う事によって、自分の心を落ち着けるという意味です。
  何か少しでも精神のよりどころが増えれば、少しでも自信を持ってプレーができて
  その結果少しでも良いサーブが打てるなら、という感じです。
  試合中パートナーに「オレ、サーブあかんから、頑張って拾ってや!」と笑顔で
  頼めば、パートナーも「よし分かった。取れるかどうかわからんけど頑張るわ」と
  美しい信頼関係が構築され、徐々にサーブもプッシュレシーブも良くなっていけば
  いいなあと思いますが・・・

6.打ち方を変える。
 →相手に読まれている場合、やはりフォームに何らかのクセが出ているのだと思います
  極端な例は、ロングサーブを打つ時だけ早くラケットを引く人。これはレシーブする
  側としては「ゴチソウさま」サーブです。
  そこまで極端でなくとも、ロングを打つ時は少し動きが大きくなるとか力が入るとか
  相手にバレている時は、自分のフォームを友達にチェックしてもらうなどして
  確かめるとよいでしょう。自分ではなかなか気付きにくいものなので。

ショートサーブは「ハート」の問題だと思います。
ミスれば即失点するので、基本的には誰でもどんな人でも多少の緊張は強いられる
ストロークでしょう。
しかし「ハート」つまり心は言い方を変えれば考え方・受け取り方であり、人間である
僕達はそれを意図的に変える事もできると思います。
相手が怖くてビビっているなあと思ったら、ビビっている自分を「あっ、オレビビって
るわ」と笑い飛ばすくらいの余裕を持って、バドミントン自体を楽しんでやれれば
徐々に落ち着いてプレーできるでしょう。
ただ、重要なのはやはり1.の基本的技術があってこそです。
ショートサーブは一人でも練習できるので、一心不乱にコツコツ練習して実力と自信を
手に入れて欲しいと思います。

***************************
今日は久しぶりに元パートナーが来阪して一緒に練習、その後寝屋川で飲み会です。
彼の来阪が決まった時から楽しみにしていました!
今日中に帰る事は多分ないでしょう・・・
倒れないように気を付けます。

ではまた。
posted by まさやん at 10:42| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月11日

相手のクセを読もう

突然ですが、24って知っていますか?
にじゅうよん、ではありません。トウェンティ・フォーと読みます。
ご存知の方も多いと思いますが、アメリカのTVドラマで、キーファー・サザーランド
扮するジャック・バウワーが、幾度も襲い掛かる国家的危機を、そのずば抜けた行動力と
決断力と、強引なまでのやり方で、間一髪ピンチをしのいでアメリカの安全を守り抜く
という痛快かつ爽快、ワクワクかつドキドキの展開で、全24話もありながら
一話終わったら次、また終わったら次、というように、中毒のようになってしまって
TVの前から離れられないという、あの名作です。

ジャックの豪腕は到るところで発揮され、目的の為には手段は一切問わない、上司でも
部下でも、大義の為には多少の損失はやむを得ないという方針で、それはそれはジャック
の周りは、何人も何人も簡単に命を落としてしまうのであります。
ジャック自身も何度も死のピンチに陥りますが、主人公なので決して死にません!?
(余談ですが、ジャックの声優さんは、チャングムの誓いでチャングムのお父さんの声を
担当していましたが、チャングムのお父さんは序盤早々にお亡くなりになりました・・・)

そのジャックこと、キーファー・サザーランド氏が、警察に捕まって48日間禁固の刑を
言い渡されました・・・
理由は「酒気帯び」
聞くと、以前も酒気帯びで捕まっており、執行猶予期間中の再犯だったため、通常の30
日に加え、18日がプラスされてしまったとのことでした。
ああ悲しや、ジャック!
でも思えば、あれだけドラマでやりたい放題やっていたら、倫理観は少なからず希薄に
なってしまうのでしょうね。

ではバドの話。

相手のクセを読もう

毎週、大体同じメンバーと練習をしていると、気づく事があります。
それは、みな配球や返球に一定の傾向があるということです。
スマッシュを打たれたら、殆どストレートに返すとか。
バック奥に追い込んだら、必ず上げてくるとか。
上げた時、一発目は必ずドロップを打つとか(結構、僕)
ロングサーブばっかり打つとか。
サーブプッシュはバック奥ばかりとか。ハーフばかりとか。
際どいヘアピンは、クロスに切るとか。
サーブプッシュで、バックで入ったら、面をクルッと回して必ずフォア奥に打つとか。

ざっと適当に思いついただけでも、こんなにあります。
自分の事はあまり客観的に見られないものですが、それでもラリー中の事を思い返して
みると、やはりここのコースにきたらここ、というようなショットが幾つかは存在します

相手の打つ球が事前に分かれば、相当有利になりますよね?
バドミントンにおいて予測というのは非常に大事な能力です。
シングルスでもそうですが、ダブルスにおいてはラリーのテンポが速いので、来た球に
対して球が来てから反応するだけでは、絶対に対応が遅れてしまいますし、またそんな
姿勢では有利な状況に持っていくことはとてもできません。

相手の球を予測して待つ、ということは非常に重要です。
というか、そうしていないと、ラリーを制することはできないでしょう。

予測は、こちらのショットのコース・威力、相手の体勢・得手不得手・返球傾向を
総合して考えて、この辺に来るだろうなと待ちの割合を多くすることですが、その際に
ポイントとなってくるのが、相手の返球傾向、つまりクセです。

人間は、あまり変化を好まない性質、つまり現状のままでありたいという防衛本能を
持っていると思います。
常識に囚われないラリーをする人はクリエイティブで素晴らしいと思うのですが、一般の
大多数の人は、何とかの一つ覚えのように、このコースに来たらここ、とプログラム
された機械のように、思考することなく自動的に返球しているケースが非常に多いです。

その心理は、やはり自分の得意なショットを打ちたい、苦手とか自信の無いショットは
打ちたくない、というのがバックボーンにあるのでしょう。

という理由から、誰にでも返球のクセはあるのです。
あるいは、クセではなくとも、相手自身は気づいていない、フォームの変化というものが
あります。
例えば、ロングサーブを打たれた時に相手がドロップを打つのですが、相手は気づいて
いないが、腕が伸び切って落としているので、こちらには「ああ、あのフォームでは
スマッシュはないな」と判断して、前に突っ込める、といった状況です。
あるいは、こちらがスマッシュを打った場合、相手が前に落とすレシーブをするのですが
その腕が伸び切っているため、前に落とすしかできないフォームになっている、等です。

これらの相手の傾向を、ラリー中に把握・認識することができれば、試合はかなり有利に
なることができます。
なので、ラリー中には色々なショットを打って、相手にどのような傾向があるのかを
早い段階で見抜く事が重要になってきます。
それをする為には、ラリー中において冷静に相手を観察できることが必須です。
試合に勝ちたいからといって、熱くただがむしゃらにやるだけでは、相手の発信している
無意識のシグナルに気づく事は不可能でしょう。

相手のクセが読めれば、対戦も非常に楽しくなりますよ!
試合中はとにかく「相手のクセを読むんだ!」と意識して、ラリーを分析しながらプレー
できれば、2〜3個くらいの傾向は必ず判明すると思います。
次回の練習から是非トライしてみて下さい。
***************************

僕のこのブログも、皆さんのおかげさまを持ちまして、トータルアクセス数が1万人を
超えました!本当にありがとうございます。
始めた当初は、30〜50人のアクセスで一喜一憂していました。
毎日アクセス解析を見ているのですが、一日平均100名前後の方がアクセスしてくれて
います。
ありがたいと思うと同時に、これからも有益な情報を提供していかねばという責任感も
生じております。
僕の夢は、日本全国のバドミントンプレーヤーの「お気に入り」に僕のブログが登録
されて、更新を今か今かと心待ちにされること、そして読者の方と実際にお会いして
直接バドの指導をして、その方が少しでもレベルアップしてくれることです。
継続は力なり、で続けていけばいつかはそれに近いところまでは到達できるのだと信じて
これからもキーボードを叩き続けていきたいと思っています。
将来的には、バド知識を書籍の形でまとめたり、映像の形で皆さんに配信できればなあと
思っています。
と、書きましたので、必ず実現させます。乞うご期待!
ではまた。
posted by まさやん at 01:37| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

フェイントを使おう

突然ですが、僕は読書が大好きです。
振り返ると、小学校時代から図書室で本を借りて、読みまくっていたような記憶があり
昔から読むことに関しては、小さい頃からかなりの思い入れがあるような気がします。
元々物事に没頭しやすい僕は、文章の世界に簡単に入り込む事ができたので、幼少時代に
好きだった民話や伝説の類、例えば三年寝太郎とかわらしべ長者とか、突拍子もない
ストーリーを展開する昔話に子供心をワクワクさせながら、ひたすら活字の世界に
のめりこんでいた様な記憶があります。

とは言うと何か内に閉じこもっている内気な子供のようなイメージですが、そんな事は
なく、勉強より遊び・運動好きの普通の子供でしたが。

昔から、文章にいそしんでいたので、国語は大の得意でした。
特に朗読には磐石の自信を持っており、授業で先生から教科書を「読みなさい」と
当てられたりしたら、一切かむことのない流暢かつよどみない滑舌に加え自慢の美声で
朗々と読み上げ、いつもちょっぴり嬉しさと優越感に浸っていた事を思い出します。

何故本を読みたいと思うのでしょうか?
自問すると、やはり純粋に知識をもっと仕入れたいのでしょう。
幾千万のことば・文章の中から、心に響くフレーズを求め続けているのだと思います。
心に響くフレーズというのは今までにいくつもありましたが、特に感銘を受けて、日々の
生活における指針・指標になっているものをいくつか紹介したいと思います。

*「強い人は威張らない」(人間における勝負の研究 米長邦雄著)
 →米長邦雄先生はご存知の方も多いと思いますが、将棋棋士でいくつものタイトルを
  勝ち取って一時代を築いた名勝負師です。現在は日本将棋連盟の理事長をされて
  います。
  この本から僕が受けた影響は非常に大きく、勝負・人生に対する考え方に多大な
  変革が生じました。
  人間というものは、とかく優劣に敏感になり「俺はアイツより強い」だとか
  「アイツには負けない」とか「アイツは大したことない」とか、人を見下す発言や
  態度によって、相手より高みに上ったような気分で居たがるものです。
  そのチンケな優越感にガツンと鉄槌を下したような言葉がこれ。
  ちょっとくらいの結果で空威張りするというのは、本人に実力が無いことを吹聴して
  いるようなもので、本当に強い人というのは、威張らないものである。何故なら
  威張る必要がないから、という言葉に、それまでの自分が恥ずかしくなったような
  気がしたものです。
  本当に実力があれば、ことさらに自分から「オレは強いんだ!」って宣伝しなくとも
  周りがその実力を認めている筈なので、威張る必要がないのです。
  威張っているヒマがあったら、競技者ならば実力を付けることに専念すべきです。

*「弱いから負ける。それ以外の何物でもない」(同上)
 →これまたそれまでの僕には耳の痛い言葉でした。
  負けた時というのは、悔しさから色々な言い訳をしたくなってしまうものです。
  バドミントンで言えば、調子が悪かった、練習が十分でなかった、相手のラッキー
  ショットが良く決まった、シャトルが合わなかった、気分が乗らなかった、真剣に
  やれば負けない!?とか、言い訳を探せばいくらでも創出できる感じですが
  そこを米長先生はきっぱりと「負けるのは弱いから」と言い切っているところに
  大いなる感銘を受けました。
  結局、何を言おうが弱いから負けるのです。相手に対して何がしかの劣っている
  部分があるからこそ負けるのであり、総合力と言う点で相手の方が上だったという
  ことです。
  勝負師である以上、負けた時には慰めの言葉も励ましの言葉も期待せず、ただ相手
  より弱かったから負けた、という厳然たる事実に向き合って、実力の向上に励む姿勢
  こそが、健全かつ賢明だということです。

*「Doing nothing is doing ill.」(確か太宰治の小説に出てきた言葉)
 →意味は「何もしていない事は、悪い事をしているのと同じ」
  怠惰な時期もあった僕に、衝撃を与えた言葉でした。
  せっかく頭脳明晰!?な人間に生まれたのだから、世の為人のために何かしなければ
  と考えさせられた、丸まった背中を押してくれる刺激的な言葉でした。

*「人間、いつまでも過去を引きずっているのは怠惰の極みですぞ」(小説から)
 →僕も昔は意外と過去をクヨクヨ悔やむ人間でした。しかしいつからか、悔やんだ
  ところで過去は変えられないし、過去に自分が選択して行動した事は、その時の
  自分がこれで良しと決断した上で取ってきた行動なので、過去は全てOKとするしか
  ないのです。というか全てOKなのです。
  その事をこの言葉は端的に良く表していると思い、心にストンと留まりました。
  人間、過去より今です。過去というのは、考えようによっては「無かった事」と
  同じとも言えます。
  そんな過去に囚われてクヨクヨしているのは、時間の無駄であり「怠惰」であると
  いうこの言葉で、頑張らなくっちゃ!と叱咤激励されているような言葉でした。

*「There is no trouble in the world without a cure」(ユダヤのことわざ)
 →僕はことわざが好きで、昔はことわざ辞典を読むのも好きだったという変わった子供
  でした。
  このことわざは最近知ったのですが、日々の気持ちの持ち方に大きな余裕を与えて
  くれる非常に印象深く含蓄のある言葉でした。
  意味は「解決できないトラブルは世の中にはない」です。
  仕事をしていたり、人と付き合ったりしていると、毎日何らかのトラブルに見舞われ
  ます。取るに足らないような小さなトラブルもありますが、時にはいわゆる「大事」
  と思われるような、心に大きくのしかかって大変な事態と言えるトラブルも、社会の
  隅々で日々発生しているのです。
  それに携わる当事者は、普通の感覚ではストレスを受け、事の重大さに心が押し
  潰されそうになってしまうと思いますが、そこをこの言葉を口ずさんで考え方を
  変えるのです。
  世の中は、何とかなるものです。大きなトラブルだって、最終的には何らかの形で
  解決するに決まっているのです。
  そう鷹揚に懐深く余裕を持って考える事ができれば、ストレスで胃をやられる事も
  少なくなっていくのではないでしょうか?
  僕は、問題が発生して困ったなあ、と思うような時には、必ずこの言葉を呪文の
  ように口に出して、あまり深刻にならないようにしています。
  本当に助かる言葉です!

まだまだお伝えしたい素晴らしいフレーズは沢山あるのですが、このままだとあまりに
長くなってしまうので(既に長い・・・)そろそろ本題に入ります

ではバドの話。

フェイントを使おう

バドミントンで、フェイントが重要な事は言うまでもありません。
普通に素直にミス無く打つ事も重要ではありますが、普通に素直に淡々と打ってばかり
では、ラリーにおいてなかなか有利になる場面が生じにくく、体力勝負にせざるを得なく
なってしまいます。
無尽蔵の体力があれば良いですが、ちょっとフェイントを使うだけで、相手の体力を
奪ったり、ラリー中に緊張を強いる事ができるならば、積極的に取り入れて使っていく
べきだと思います。

ではどのようなフェイントがあるのか?

1.クロスに見せかけてストレートに打つ。
 →クロスに打つように見えて素直にクロスに打っていたら、相手の反応がどんどん良く 
  なっていって、自分が不利に陥るだけです。
  バドミントンは、やはり素直には打たずひねくれる事が重要です。
  その王道というかスタンダードなフェイントが、このショットです。
  フォア奥からのスマッシュを、まず体を入れて構えて、体をクロス側に開きながら
  腕は残してストレートにスマッシュを打つとか
  ラウンドからは、体を入れたまま(左側面をネットに向けたまま)体の捻りを
  使わないで腕だけでストレートに打つとか
  ドライブで、体も腕もクロス側に開きながら、最後に手首とラケット面をストレート
  に残してストレートに打つとか
  プッシュでは、フォア側はラケットも腕もクロス方面に振り出していき、最後の
  インパクトの瞬間に面を逆カットのように右周りに切り、ショットはストレートに
  打つとか
  このショットばかり打っていると逆にばれてしまいますが、普通にクロスに打つ
  ショットと、このフェイントを交えて打っていけば、相手も両方のバリエーションに
  対して待たざるを得なくなるので、そこで少し有利になれると思います。

2.ストレートに見せかけてクロスに打つ。
 →フォア奥からのスマッシュで、体を入れたまま(左側面をネットに向けたまま)体を
  捻らないで、腕だけでクロスに打つとか
  ラウンド奥からは、逆に大きく体をストレート側に開いて、ショットはクロスに
  叩き込むとか
  プッシュの場合は、1.のような方法は取りにくいのですが、一度ストレートの面を
  相手に見せてから、クロスに切ると良いと思っています。
  いけないのは、クロス側に最初から面が向いていること。
  クロスプッシュやクロスヘアピンも、面を見せてしまったら威力も半減です。
  インパクトの直前に面を切る感覚を習得していきたいところです。

3.スマッシュと見せかけてカット。
 →これは皆さん良く使うと思うのですが、ポイントは速いスマッシュが打てる体勢で
  打つ、ということです。
  このフェイントが何故効くかというと、スマッシュを警戒して気持ちと体が後ろに
  引いているからであって、その為には「強烈なスマッシュを叩き込むぞ!」という
  フォームで体勢をとらなければなりません。
  基本は全て同じフォームで打つ事。一番良いのは全てスマッシュの体勢で入る事です
  十分に体がシャトルの後ろに入って、スマッシュを前で打てる体勢が取れる状態
  からのカット・ドロップは、相手に取って取りにくいショットだと思います。
  ジャンプしてカットが打てれば素晴らしいですね!

4.カットと見せかけてクリヤー。
 →これは3.を効率的に放っているラリーにおいて良く効きます。
  スマッシュを警戒している相手は、3.のフェイントでカットを打たれる事に対して
  前向きに体重が掛かっています。
  そこをカットと見せかけて、ちょっと手首を引き付けて最後にクイッとクリヤーで
  相手の逆を突けば、見事にノータッチエースとなる場合があります。
  ただしこれは、バリエーションの一つとして、たまに打つ程度にしないと、下手を
  すると一発でスマッシュで仕留められる無残な結果となりますので、タイミングを
  見計らって使って欲しいと思います。
  効果的に使えると、相手も不用意に前ばかりに突っ込む事ができなくなります。

5.ヘアピンと見せかけてロブ。
 →これも皆さんよく使うフェイントだと思います。
  基本的には、素直に打たないで、打点を引き付けて打つタイミングを少し遅らせて
  ロブを上げる感じですね。
  ここでの注意点は、そのショットがクセになってしまって、ダブルスにおいて
  いつも打点が低くなってしまうことです。
  またこのフェイントが効くのは、ヘアピンがあってこそなので、ロブ一辺倒に
  ならないショットのバランスが重要です。
  ロブを打つほうが、繊細なヘアピンよりも難易度が低い為、ついついロブばっかりに
  なってしまう事は、ショットの配球戦略上賢明ではありません。ここ、要注意です。

6.ロブと見せかけてヘアピン。
 →このショットがあって、初めて5.も効いてくると思います。
  しかし、こちらの方が技術的・心理的な難易度は高いでしょう。
  細かいコントロールを要求される事と、ネットに引っ掛けるのでは・相手に叩かれる
  のでは、という不安要素があるからです。
  しかしショットのバランスという意味では、5.と6.を適当な頻度で交えていけば
  相手も読みにくくなると思います。
  ポイントとしては、腕・肘はロブの雰囲気を出し、ラケット面だけ最後に1フェイク
  入れて少し残すというイメージでしょうか?
  なかなか文章では伝え切れませんね・・・
  ホームページ開設して、動画で見せられたら良いのですが。
  今後の課題にしておきます!

7.プッシュと見せかけてネット。
 →これは前に「ネット前の小技について」でも書きましたが、是非皆さんに普通に
  使って欲しいショットなので、また書きます。
  プッシュが打てる場合はプッシュを打つのがセオリーでしょうが、プッシュの連続に
  なった場合、相手がタイミング合って来たら、中々簡単には決まらない状況が発生
  する場合があります。
  そこを打破するのが、このフェイント。
  ラケットを立てて入って、少し大げさ位の攻撃的動きを見せて、最後に手首を使って
  シャトルの勢いを殺し、あざ笑うかのようにネット前に落とすのです。
  このショットが効くのは、プッシュ・ドライブを打っている途中で使うことです。
  速いラリーのテンポで待ち構えている相手は、不意を突かれて足が止まる事と思い
  ます。例えノータッチで決まらずとも、相手の体勢は崩す事ができると思います。

この他にもフェイントは沢山あると思いますが、ちょっと長く書き過ぎた(いつも)ので
この辺にしておきます。
***************************

今日からまたまた三連休です。
休みの前日は、目覚ましを掛けずに寝られるぞ!と嬉しさ満々で床に就くのですが
何故か、いつも会社に行く時間より早起きになってしまうのです・・・
昨夜は1時半に寝たにもかかわらず、今朝起きたのは6時45分!
それで昼寝しているのだからしょうもないですね。
しかし、そんな時間の使い方ができるのもお休みのよいところ。
夕方の練習まで、リラックスして過ごしたいと思います。

ところで先日のジャパンオープンを録画しそこなった方、朗報です!
幸いな事に本日夜再放送がありますよ。

10月7日 夜1:00〜 NHK衛星第一にて

僕も前回は予約録画に失敗したので、今回はしっかり録画して、新しい技術・知識の
習得に努めたいと思います。
リー・チョンウェイのガッツポーズを完璧にコピーしたいと思います!?

ではまた!
posted by まさやん at 00:00| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

前衛の心構えについて

昨日は、何故か日中異常〜に眠くて、頭の中に睡眠薬を直接打たれたかのような強烈な
抗しがたい睡魔に延々と襲われ、このままでは日常生活に著しい支障をきたしてしまうと
危惧した僕は、子供のように10時半に床について熟睡したのでありました。
本当は昨日投稿しようと思っていたのですが・・・

あまりの異常な眠気に「これは睡眠中無呼吸症候群ではないか?」といぶかる位でした。
実は寝ている時にあまり呼吸してないのかもしれません・・・
素潜りの夢はよく見ますので。
また寝ている時には、頭を完全に覆う形で布団を被って寝ているらしいです。
まあ、単なる寝不足ですね(^^)

では、バドの話。

前衛の心構えについて

社会人の方々はダブルスをされることが圧倒的に多いと思いますが、前衛での動きに
悩みを持たれている方は多いと想像しています。
というのも、そういう話をよく聞くからです。
前に居るから前衛だ、という訳ではなくて、前衛には前衛の気をつけるポイントが
あるのです。
今までにも書いてきた事もありますが、以下書いてみます。

1.積極的に動く
 →前衛に入ると、後ろの動きが見えない為、どう動いて良いか分からず、ただ前に
  棒立ちしてオロオロしている人を見かけます。
  これでは単なる、前に居る人、です。
  自分は前衛ではありますが、後ろには頼りになる(筈)の後衛が居るのです。
  多少、勘が外れてシャトルが自分を通過したとしても、後衛が居るのでカバーして
  もらえば良いのです。
  一番いけないと思うのは、全てのシャトルを取ろうとして、結局全て取れなくて
  ザルのようにシャトルを通過させてしまう前衛。
  こんな前衛だと、カバーする後衛はすぐにへばってしまいます。
  後衛に頼る訳ではないですが、ダブルスは二人いるという事実を再認識して、もっと
  前衛の方は積極的に動いていけば良いのです。
  フォア側を取ったらバック側が空くなあ、とかその逆とか思わないで、思い切って
  ヤマを張って一箇所を抑えに行けば、それを見ている後衛(後ろからだから見えます
  よね)が、それに動きを合わせてくれるのです。
  なので、どんどん「ここだ!」と思ったコースを取りに、積極的に動きましょう。

2.返球を読む
 →前衛は、相手との距離が近いので、ボーっとしていたら、速い返球に対応する事が
  できません。後衛の打つショットから、相手の返球をある程度予測して待っている
  事が重要なのです。
  このブログ頻出のM市曰く「相手の最強のショットを待つ」との事で、それを待って
  いれば、その他のショットには自ずと対応できるだろう、という考えです。
  では最強とは何か?
  基本的にはストレートの速いドライブだと思います。
  最強はクロスの切返し、かもしれませんが、前衛が触れる球で、という意味です。
  例えば、後衛がラウンド奥からストレートにスマッシュを打った場合、前衛はバック
  側に寄っておき、ストレートの速いドライブを意識して待っておくのです。
  その為には、味方のショットの速さ・コース、相手のドライブの速さ・コースを
  予めよくインプットしておく必要があります。
  習慣で同じような返球をしてしまう人は多いものですので。
  最強のショットを待っておけば、次善のショットには対応できると思います。
  野球で言えば、速いストレートを待っておけば、変化球には対応できる、のような
  感じでしょうか。

3.相手にネットに置かせない(置きにきたら厳しく叩く)
 →ダブルスの基本は、上から下に攻撃し続ける事です。その為には、一旦攻撃態勢に
  こちらが入ったら、相手に攻守交替の機会を与えてはなりません。
  鋭い切返しを喰らってやむない場合は別にして、相手にネットに置かれる事は
  厳しく制止しなければなりません。
  ネットに置かれる、イコール上げなければならなくなる、からです。
  以前も書きましたが、後衛がドロップを打ったら、ネット前にラケット上げて
  詰めるのです。
  そうやって相手に「ネットに置いてきたら容赦なく叩くぞ!」と強烈なプレッシャー
  を掛ければ、味方のドロップに対しても再度ロビングせざるを得なくなります。
  味方のドロップは、打球音を聞いて判断しましょう。(スマッシュの爆発音がしな
  ければドロップと判断)

4.スイングはコンパクトに
 →ネット前は、ネットという障害物、また相手コートに近いのでアウトミスが出やすい
  状況にあります。
  一方、ネット前の球は、チャンスボールである事も多いので、心理的にも「ここで
  決めてやろう!」と力みやすく、ミスり易い状況にある事を肝に銘じておく必要が
  あります。
  とにかくプッシュのスイングはコンパクトに。大振りは絶対禁物です。
  手首の先でチョンと上から下に押し込む。このようなイメージでいきましょう。

5.あるポイントを「しっかり」抑える
 →1.にも絡むことですが、ダブルスのシャトルは速いので、全ての球に対応する事は
  できません。逆に言うと、しっかりと読んだコースは、多少球が速くても対応する
  事ができるのです。
  こちらのショットの威力・コース、相手の体勢・技量・くせから判断して、この
  コースに打ったから、このコース、と読んだところを「しっかり」抑えるのです。
  その際、予測から外れた球は、完全に無視して良いと思います。
  しかし、そのポイントに来た球は、バッチリ遮断して、相手に「この前衛は壁だ!」
  と思わせる圧力を掛けられるようにしたいところです。

6.相手の上から下のショットには手を出さない
 →こちらがトップアンドバックの体勢にありながらも、ラリーの流れで相手に主導権が
  移ってしまう事があります。
  その場合、相手からの上から下へ打つ速い球に対しては、前衛は手を出さない事。
  理由は、そもそも取れる確率が低いし、取れたとしてもミスする確率が巨大だから
  です。
  そのような攻めのショットがきた場合は、前衛は思い切ってしゃがんで後衛の人に
  任せた方が、後衛の人も対処しやすいと思います。

7.バック前はバックハンドで打つ
 →バックハンドが苦手だからなのか、バック前のプッシュも無理に変な体勢でラウンド
  から打とうとする人を見かけます。
  しかし、そんな事をしていたら、いちいち体勢が崩れてしまい、こちらに大きな穴が
  生じてしまいます。
  バック前に返球されそうな球の場合は、バックハンドで打つ事を意識して待って
  バックハンドでプッシュできるようにしたいところです。
  これは意識していないとできないと思います。

8.ラケットを短く持って、常に上げておく
 →これ、すっごく基本事項でありながら、実践できていない人すっごく多いです。
  せっかく良いショットを打って、相手の体勢を乱して追い込んでおきながら
  ラケットを上げていないばっかりに「さあさあ、どうぞお通り下さい」的に
  シャトルが前衛を通過していく場面に、よく出くわします。
  仮にシャトルに反応できた場合も、下げたラケットを慌てて上げるので、どうしても
  対応が遅れ、触るだけというちっとも威力のないショットになってしまいます。
  もっと言うと、シャトルが来てからラケットを上げるのでは、触った場合にミスが
  多くなります。
  ダブルスのラリーはテンポが速いのです。ボーッとしているヒマなどありません。
  ラリー中は常に「自分の所に来る!」と神経を集中させて、速いシャトルに反応して
  いかなければなりません。

9.後衛の様子を感じる
 →前衛の人は集中はしていても、体力的にはそれほどの激しい動きはありません。
  大変なのは、大きく左右に動いてコートをカバーしてスマッシュを打ち続ける後衛の
  人です。
  前衛に入る人は前が好きな人が多いので(僕)、ついつい後衛の人が頑張らざるを
  得なくなりがちです。
  後衛の人が無尽蔵の体力があれば良いですが、そんな人はおりませんので、打ち続け
  ていると、やはりへばりがやってきます。
  そこを、平然と同じように前衛にへばりついていたら、いずれ後衛のご臨終が訪れ
  ます・・・
  そこで、後衛の人の様子にも気を配り、体力が枯渇しそうならば、前衛・後衛を
  入れ替わろうとする配慮も大事なのではないかと思います。

10.後衛の位置を把握する
 →これも見市から教えてもらった事です。
  前衛としては、後衛の位置を知る事は重要です。後衛のポジションによって自分の
  居るべきポジションも決まってくるので。
  ラリー中後ろを向けば分かりますが、そんな事をしていたら、シャトルを見失い
  反応も遅れ、途端にラリーについていけなくなってしまいます。
  しかし、後ろを見ないで後衛の位置を正確に判断する方法があるのです!
  それは・・・
  相手ペアの目線の交差した所が、後衛の位置なのです。
  相手は(というかこちらもそうですが)ラリー中は、シャトルから目を離さずに
  ラリーを続けているので、打ったショット、つまりシャトルを目で追っているのです
  大雑把に言えば、大体シャトルの飛んでいった方に後衛が居るのですが、より正確に
  位置を知る為には、相手の目線の交点、即ちシャトルの飛んでいく先に、頑張る
  相棒が体を動かして攻撃態勢に入っているのです。
  大雑把にシャトルの飛んでいった方、でも大体の位置は把握できるとは思います。
  しかし、ほんの少しでも有利な情報をつかむ方が、ほんの少しでも有利になるに
  決まっています。
  以前書いた通りに、少しずつの有利を積み重ねる事が、いずれ大差の勝利につながる
  のです。
  しかしこんな細かい事に気づく見市はやはり非凡ですね!(変人かも!?)

11.後衛が絶対取れそうにないクロスのショットに対しては、ダメ元でラケットを出す
 →これ、そのままです。
  自分が触らなくても、決められてしまうのならば、当たれば御の字で、ラケットを
  出してカットしようとしてみましょう。

以上思いつくままに書いてみましたが、前衛に大事な事は集中力と瞬発力だと思います。
速いラリーをネット前で制するためには、ボケーッとしていては不可能です。
頑張ってスマッシュを打ってくれている後衛に報いる為にも、前衛の方はしっかり集中
して、「壁」と恐れられるように精進して下さい。
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昨日ぐっすり寝たせいか、本日は非常に頭がスッキリしています。
体調も良いのか、珍しくご飯をおかわりしました!?
僕が好きなジャイアンツも優勝しましたので、気分良くこれから筋トレして、焼酎で
祝杯をあげたいと思っていま〜す!
しかし、優勝試合が放送されないなんて、野球人気も地に落ちたなあ・・・

ではまた!
posted by まさやん at 22:47| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする